はじめに
共通テストの日本史では、史料や写真を使った問題が多く出題されます。
教科書で勉強するだけでいいのか、不安になりますよね。
この記事では、共通テストの日本史に特化した高得点をとるための対策をお伝えします。
今回紹介する対策を行って、共通テストの日本史で確実に8割超えを目指しましょう!
目次
共通テスト日本史の特徴
共通テストは、センター試験から大きく問題の傾向が変わりました。共通テスト日本史の特徴を3つに分けて紹介します。
- 史料や写真が多く出題される
- 歴史の流れが問われる
- 考える力が問われる
共通テスト日本史では、史料や写真から考察する問題が頻出です。初見の史料や写真も出題されるため、現場対応力が求められます。
例えば、令和4年度の本試験の日本史Bでは、古代の計帳の史料の記述内容と選択肢を照らし合わせ、正しい選択肢を選ぶ問題が出題されました。
共通テスト日本史では、年号がピンポイントで聞かれることはなく、歴史の流れがよく問われます。
例えば、令和4年度本試験の日本史Bでは、史実の並び替え問題が合計で6題出題されました。
共通テスト日本史は、受験者の考える力が問われる試験だと言えます。
日本史の知識を前提として、会話文の読み取りなど、受験者の考察力を問う問題が多く出題されます。
会話文では、生徒や先生の会話に下線が引かれており、下線部の内容をテーマとした設問が出題されることが多いですね。
また令和4年度には、会話文で与えられた情報から、「北条政子」の「北条」は「姓」と「苗字」のうち、苗字の成立背景より「苗字」であることを考察する問題が出題されました。
また、大学入試センターが公表している出題意図にも、考察する力を求めることが明記されています。気になる方は確認してみてくださいね。
【共通テスト日本史】満点を目指すための教科書・参考書を使った知識のインプット方法
共通テスト日本史の勉強において、教科書・参考書の知識のインプットは必須です。史料や写真などの応用問題を解くには、基礎知識が大切だからです。
膨大な知識を暗記する必要はないので、これから紹介するインプット方法を実践してみてください。
【共通テスト日本史のインプット方法】教科書・参考書を必ず毎日読む
まず、日本史の知識をインプットするにあたっては、「完璧を目指さない」という意識が必要です。
最初から全部を完璧に覚えることは不可能で、完璧に覚えようとすると通史を一周するのに膨大な時間がかかってしまいます。
そのため、初めは覚えきれなくても、同じ内容を何度も復習することでだんだんと覚えていくことを目指した方が効率が良いということです。
具体的には、毎日教科書を読む時間を作るのがおすすめです。
1時間教科書を読む場合は、最初の20分は昨日の復習、残りの40分は続きを読むというように、復習回数をなるべく増やすように工夫するとより記憶の定着が図られます。
また、まとめノートは作らずに、既に情報がまとめられている教科書や参考書を繰り返し使ったほうが効率が良いのでおすすめですよ。
【共通テスト日本史のインプット方法】教科書・参考書で歴史の流れを理解
教科書・参考書を読むときには歴史のつながりを意識しましょう。
年号だけを覚えると忘れてしまいますが、ストーリー性をもって頭に入れておけば、忘れにくく思い出しやすいです。
ストーリー性や歴史のつながりを意識した勉強の具体例を、特に覚えにくい論点である内閣の順番を用いて紹介します。
「寺内正毅内閣(1917年)は来たるシベリア出兵(1918年)の兵糧の確保のために米を買い占めたため、米価が高騰し米騒動(1918年)が発生した。米騒動の責任を取って寺内内閣は総辞職し、政治の安定を図るため、初の政党内閣である原敬内閣(1918年)が組閣された。」
また、共通テストでは年号がピンポイントで出題されることはなく、歴史の流れが問われます。この出題の特徴から考えても、歴史のつながりを意識した勉強が効果的ですよ。
【共通テスト日本史】満点を目指すための過去問を使ったアウトプット方法
【共通テスト日本史のアウトプット方法】通史が終わった時期から問題演習する
まず、過去問に進むのは教科書・参考書のインプットを完璧にしてからにしよう、という考え方は捨てましょう。
知識を完璧にするにはかなり時間がかかるため、問題演習に手が回らなくなるからです。通史を一度勉強していれば、問題演習を始めて良いですよ。
問題演習で知識のアウトプットをすることで、今の自分に何が足りないかが理解でき、効率的にインプットを行うことができるようになります。
インプットとアウトプットの往復をすることで実力が上がっていくので、意識的にアウトプットの問題演習を始めましょう。
【共通テスト日本史のアウトプット方法】過去問演習で出題意図を理解する
過去問演習はほぼすべての受験生が行う勉強ですが、過去問と同じ問題が今年の共通テストに出題される可能性は限りなく低いでしょう。
しかし、類題や考え方が同じ問題は出題される可能性があるので、過去問を使って出題意図を理解する勉強をすることが大事です。
【NG!】過去問を勉強
受験生は時間が無いため、「問題を解いて丸付け、点数を把握して終わり」「過去問に出てきた史料や写真を覚える」という勉強をしている人も多いと思います。
しかし、この方法で勉強すると、過去問から得る内容はその年の過去問にしか使えないものになってしまうので効果がありません。
過去問を解いて丸を付けて満足する、という勉強法は今日でやめましょう。
【GOOD!】過去問で勉強
過去問を使って勉強するときは、次の3点に気を付けて勉強の効果を最大限に得ましょう。
- 正誤問題を解くときには、誤っている選択肢は何が誤りなのか考える
- 丸付けの後は間違えた理由を考える
- 過去問に出た史料・写真は深追いしすぎない
選択肢の誤っている語句に印をつけ、正しい文章に直してみるとより良いですね。
もし、誤っている選択肢のどこが誤りなのか分からないままにしておくと、曖昧な知識が残ってしまい、類題が出たときに間違えやすくなる危険があります。
また、誤っている選択肢は試験作成者が受験生にミスさせたいところなので、しっかり復習しておく必要があります。
間違えた理由は、知識不足、ケアレスミスなど様々ですよね。
単に正しい答えを覚えるのではなく、自分が間違えた理由に合わせて復習することで効果的・効率的な勉強ができます。
また、自分の間違いを記録するノートを作ることもおすすめです。
間違えた問題とその要因を書いておくと、直前期に自分のこれまでの間違い・勘違いや、ミスしやすいところを確認するのに役立ちますよ。
過去に出題された史料・写真が再度出題されることは基本的にないので、出題された史料・写真から何を読み取ればいいのかを把握するという意識で勉強しましょう。
史料そのものの知識ではなく、史料の読み取りのコツを知って、他の問題にも応用できるようになることが勉強の目的ですよ。
ただし、教科書や資料集に載っているような有名な史料・写真は再出題の可能性があるためしっかり復習しましょう。
もし知らなかった史料が教科書に載っていたら、すぐに暗記し、ノートにも記録して何度も確認しましょう。
おわりに
共通テスト日本史で8割を超えるための対策をお伝えしました。実は暗記が大の苦手だった筆者も、この対策を行った結果、本試験でほぼ満点を取ることができました。
受験生の皆さんが共通テスト日本史で高得点が取れることをお祈りしています!