はじめに
みなさんこんにちは。
突然ですが、受験において自信をつけること、学力をつけることって簡単ではないですよね。
この記事では、みなさんが受験本番で全力を出し切るために、「順番」に着目した勉強法と計画法を紹介したいと思います。
勉強を頑張っているのになかなか結果に結びつかない、あまり自信が持てない、という人はぜひ参考にしてみてください。
目次
勉強をする際の順番
まずは勉強をする際、どの教科から取り組むかについてです。
私は、努力に見合った勉強結果を得るために一番重要なのは、この勉強の順番であると考えています。
具体的には、「得意教科→苦手教科→最終調整」の順番で勉強することをおすすめします。
この順番の最大のメリットは、全ての勉強に心置きなく集中して取り組める、という点です。
この順番なら「苦手教科をやらないといけない」という焦りで得意教科の勉強に身が入らない、「あれもこれもやらないと」と焦った結果どの教科も不安なまま……といったことを防げます。
ではそれぞれのステップを順を追ってみていきましょう。
【勉強の順番Step1】先手を打つ!得意教科
まずは得意教科に取り組みましょう。
得意教科といっても人より優れている教科を選ぶ必要はありません。みなさんが勉強する上で最も抵抗感を感じない教科を「得意教科」としてください。
得意教科を最初に勉強する1つ目のメリットは、得意教科を確実な得点源にすることで、苦手教科へのプレッシャーが減るという点です。
最も本番から離れた期間に得意教科を始めることで、ゆとりを持って得意教科に取り組むこともできますね。
2つ目のメリットは、得意教科から受験勉強を始めることで、受験勉強全般において必要な力を効率的に身につけることができるという点です。
勉強法は人によって様々で、「自分に合った勉強法」で勉強することが最も重要です。
得意教科で自分の勉強法を確立することで、苦手教科に取り組む際にストレスなく取り掛かることができますよ。
また、共通テストをはじめとする現在の入試問題では、論理的思考力や読解力、記述力が求められます。
しかしこれらの力を身につけるのは簡単ではなく、同時に苦手教科を克服するというのはなかなか難しいことですよね。
だからこそ、得意教科で身につけた力を苦手教科で活かしましょう。
「早く苦手教科をやらなくては……。」と焦ることもあるかと思います。
しかし、得意教科の成長が苦手教科の成長にも繋がっているので、まずはしっかり得意教科を伸ばしましょう。
【勉強の順番Step2】じっくり取り組む!苦手教科
得意教科の勉強が一区切りしたら、続いては苦手教科に取り組みます。
苦手教科の勉強はじっくり時間をかけて行うことが重要です。受験勉強期間の半分以上はこのステップに使って良いでしょう。
苦手教科の勉強はかなりの長期戦になりますが、得意教科がある程度できるようになっていれば、自然と心に余裕が生まれ、焦らずじっくり取り組めるはずです。
また、既に書いた通り、得意教科で得た力は苦手教科に活用できます。
例えば、国語で得た記述力は英語や社会の記述問題に活かせますし、数学の論理的思考力が他の教科に活きてきますよ。
苦手の克服方法についての記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
【勉強の順番Step3】いよいよ大詰め!最終調整
苦手教科の勉強に区切りがつき、受験が目前になれば、最終調整を行う期間に入ります。
ここでのポイントは、目標点数を意識して勉強時間の配分を決めるということです。
過去問を解いた際の手応えを参考にしながら、合計で何点とるか、どの教科で何点取れば良いのか、といった戦略を綿密に立てましょう。
目標点数を参考にしつつ、まだ伸びる余地が大きそうな教科や不安が残っている教科を重点的に行うように、勉強時間の配分を行なってください。
受験直前期の過ごし方は以下の記事も参考になりますよ!
計画を立てる際の順番
教科ごとの勉強の順番が決まったら、次は具体的な計画を立ていきましょう。
計画を立てる際は未来志向で考えることが最も重要です。
「昨日できなかったことを今日できるようにする」ではなく、「明日できていたら良いことを今日できるようにする」と考えて計画を立てます。
例えば、翌日解く予定の数学の過去問に微積の問題があったら、その日は微分の復習をするといった感じです。
未来志向で計画を立てることのメリットは、自信につながる点と、集中力が上がる点です。
まず、目標達成を多く経験できるため自信につながります。
前日にやったことであれば、覚えていることは多く、なんの準備もなく演習問題や過去問に取り組むよりも良い結果になるはずですよね。
「できた!」や「解けた!」という記憶があることで、苦手意識が薄れて、得意教科はもちろん、苦手教科であっても受験当日に「できる気がする」状態にすることができます。
さらに、期限を意識して勉強することで集中力が上がり、その結果勉強した内容が身に付きやすくなりますよ。
【計画の順番Step1】演習パートの予定を立てる
計画の考え方が掴めたら、未来志向の計画の立て方を実践してみましょう。
まずは演習パートの予定を決めていきます。
演習パートとは、過去問や参考書、実戦問題など、本番に近い形式・難易度の問題に取り組む期間のことです。
取り組む量とその完了目標日から逆算して予定を割り振っていきます。
次のステップで間にさらに予定を入れるため、できるだけ予定ごとの間隔は開けるようにしましょう。
また、演習の振り返りの予定も同時に立ててしまいます。演習と同じ日か次の日に振り返りをするよう予定を立ててください。
【計画の順番Step2】理解パートの予定を立てる
演習パートの予定を立てたら、次は理解パートの予定を立てましょう。
理解パートとは、教科書を読む、暗記に取り組む、練習問題を解く、わからないところを質問するなどして、理解を深めたり苦手を解消したりする期間のことです。
理解パートの予定を立てるときは、必ず演習パートの予定とセットになるようにしてください。
例えば、10月10日に世界史の模試を解く予定を立てていたなら、10月8日、9日には苦手な東南アジア史の復習の予定を入れるといった感じです。
理解パートが準備期間で、演習パートが本番のイメージで、この2つを1セットとして考えます。
一回ごとに完結させるつもりで取り組み、できるだけ短いスパンでこのセットを繰り返しましょう。
最短1日(午前中に理解パート、午後に演習パート)、最長でも1週間に1セットを収めると良いと思います。
勉強計画の管理については以下の記事を参考にしてみましょう!
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
学力も自信も一朝一夕では身につかないものです。しかし、正しい方法で取り組めば確実に身につくものでもあります。
受験までの限られた時間の中で、みなさん自身のの力を最大限引き出すために、勉強の順番、計画の順番をぜひ意識してみてください。
計画の実践方法については以下の記事を参考にしてみてくださいね。