【東京大学合格体験記】高3の夏から現役で東大文三に合格した勉強法

はじめに

こんにちは。私は東京大学文科三類の1年生です。

「今から東大を目指すのはもう無理かな……」と悩んでいる皆さん!まだ諦めるには早いですよ!

今回は、高3の夏から本格的に受験勉強を始め合格した私が、合格に向けて最短ルートで学力を身につけるコツを紹介します。

東大合格のための私の戦略

私が東大受験を考え始めたのは高3の夏頃でした。

大幅に遅れをとった状態で始まった東大受験を乗り越えるために、最も大切にしたのは勉強の順番です。

私は「得意教科→苦手教科→得点戦略に応じた教科」の順番で勉強することで、学力を上げようと考えました。

8月から受験当日までの期間を3分割し、最初の3割の期間は得意教科に、次の6割の期間は苦手教科に集中して時間を割くことにしました。

そして最後の1割は、配点や得点戦略に応じて取り組む教科とその勉強量を調整する期間にしました。

この順番で勉強を進める最大のメリットは、焦りや不安でどの教科も中途半端になってしまうことを防げることにあります。

得意教科に取り組む期間は、国語と英語に取り組みました。

まだ気持ち的にも時間的にもゆとりがあったため、自分のペースで勉強することができました。

苦手教科を集中して勉強する期間では、数学と世界史の克服に努めました。

ここで、国語と英語の勉強を通して身につけた記述力読解力素早く問題を処理する力などが役立ちましたね。

さらに、得意教科がある程度できるようになっているという余裕から、焦らずじっくり苦手教科に取り組むことができました。

最後の1割の期間では自分の現状を踏まえ、どの教科で何点取れそうか、今から最も伸びるのはどの教科かを考えて、優先して勉強する科目を決めました。

その結果、5科目の優先順位としては、英語>世界史>地理>国語=数学の順になりました。

英語は、解くスピードを上げれば得点アップが狙えると感じたため優先順位を上げました。

一方で数学は、受験当日までに得点アップが難しいと感じたことから優先順位を下げました。

世界史と地理は知順位演習量に不足を感じ、当日までに得点が伸びる余地があったことを考えて優先順位を高くしました。

国語は、模試で既に目標点に到達していたことから現状維持を目標とし、優先順位を下げました。

このように、私は勉強の順番を工夫し、受験勉強のスタートの遅れを補うことができたのです。

共通テストの科目別目標点数(と実際の得点)

共通テストの目標点と実際の得点は以下の通りです。

全教科9割を取ることを目標に、また、どの教科も満遍なく力をつけられるよう、あえて教科ごとの差はつけませんでした。

英語については、リスニングが苦手で模試でも90点以上をほとんど取れなかったため、筆記でカバーできるような目標点を設定しました。

科目 目標点(実際の点数)
国語 180点(185点)
現代文 80(100点)
古文 50(39点)
漢文 50(46点)
数Ⅰ+A 90(98点)
数Ⅱ+B 90(92点)
英語(筆記) 100(97点)
英語(リスニング) 80(82点)
世界史 90(91点)
地理 90(90点)
生物基礎 45(44点)
地学基礎 45(39点)
合計 810点(824点)

二次試験の科目別目標点数(と実際の得点)

二次試験の目標点数と実際の点数は以下の通りです。

最終的な目標点を決めたのは二次試験直前で、目標点と実際の得点にほとんど差が出ませんでした。

科目 目標点(実際の点数)
国語 80点(78点)
数学 40点(47点)
英語 70点(74点)
世界史 35点(41点)
地理 40点(41点)
合計 270点(288点)

東大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーションの変化

ここでは時期別の勉強時間やモチベーションについて大まかな数字をご紹介します。


では次に、特にモチベーションの高かった時期について、それぞれ説明していきたいと思います。

高3・夏:東大を受験することを決める

私は興味の幅が広く、それまでの志望校では行きたい学部が決められなかった時に、学校の先生に勧められて初めて東大受験が視野に入りました。

最終的に、やりたいことが全部できる場所が東大であると感じたことが東大を志望する動機となりました。

そして東大受験のイメージが自分で持てた時点で、年間カレンダーを眺めながら、受験当日までの見通しをざっくりとたてました。

高3の夏の時点では、国語と英語の勉強を定期的に行っていましたが、世界史と地理と数学の勉強をほぼ何もしていませんでした。

高3・秋:10月以降、苦手教科の対策に専念する

高3の10月までは得意教科の勉強を集中的に行っていましたが、10月以降は得意教科の勉強に一区切りをつけました。

その代わりに苦手教科の克服に取り組み始めました。

私が苦手教科の勉強で大切にしていたことは、スピード感ストレス軽減です。

スピード感については、特に数学で大事にしており、私は5分以上悩んだら解答を見るようにしていました。

東大の数学の問題は初見では解けないことが多く、1回目に解く時は目の前の問題が自分に解けるかを素早く判断するよう心がけていたのです。

このおかげで実際入試本番では、解けそうな問題を見抜く力が非常に役に立ちました。

また、ストレス軽減に関しては、すぐに質問しに行ける人やすぐに使える参考書を見つけておき、わからないというストレスをできるだけ無くすようにしました。

高3・共通テスト後:毎日登校して勉強する

家では勉強に集中できなかったため、共通テスト後は毎日学校に登校し勉強していました。

登下校の時間も活用し、登校中にはその日やることとやる順番を組み立て、下校中にはその日の反省と家で復習するべき点をピックアップしていました。

私は自転車で30分かけて登校していたため、体を動かすことが勉強モードへの切り替えの手助けになりました。

また、周りに人がたくさんいる学校での勉強は、受験生に囲まれながら解く入試本番の環境に慣れるという意味でも効果的だったと感じています。

この時期は全教科過去問に取り組んでおり、国語は1週間で1年分、英語は1日に大問3題、数学は1日に2〜3題、世界史は1日に1年分、地理は1日に2題ずつ解いていました。

いずれの教科も先生に添削をお願いし、復習を万全に行っていました。

教科別の使用していた参考書と使い方

国語の参考書

数学の参考書

英語の参考書

世界史の参考書

地理の参考書


最後に(受験生への応援メッセージ)

ここまで書いてきた通り、例え受験までの期間が短くても、やり方次第では合格を掴み取ることが可能です。

どうか最後まで諦めずに志望校を目指して頑張ってください。

もちろん、焦ったり不安になったりすることもあると思いますし、受験勉強は苦しい期間が長く続きます。

それでもみなさんには、自分自身と向き合って、小さな「できた!」「楽しい!」をたくさん体験して欲しいです。

みなさんの受験が素敵なものになることを願っています。

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