はじめに
こんにちは。お茶の水女子大学 生活科学部 人間生活学科に在学中の1年生です。
お茶大を目指す(特に文系)の人のためになるようなことを書いていきたいと思います。
私がどうしてお茶の水女子大学 生活科学部 人間生活学科を目指したか。
最初に、私がこの学科を目指した経緯を簡単に紹介します。
私が人間生活学科を第一志望に決めたのは高校二年生の終わり頃です。
人間生活学科は文系の学科ですが、それまで私はこの学科の存在自体を知りませんでした。まさか、理系っぽい名前である生活科学部に文系の学科があるとは思っていなかったのです。
しかしある時、大学案内を隅々まで読んでいたら人間生活学科を発見しました。
私は社会問題やジェンダーに関心があったのですが、学科説明を読んだら自分の興味とドンピシャで合致する学科でした!
皆さん、全ての学部説明を(興味がない学部も)読みましょう……!運命の出会いがあるかもしれません。
私が受験勉強を開始した時期と当時の学力
私が本格的に受験勉強を開始したのは高3の春です。高2の終わりに部活を引退したため、高3の春からより長く勉強時間が確保できるようになりました。
高1から勉強はしていたので基礎はできていました。そのため、お茶大の模試での判定は高3のはじめからA判定をもらっていました。苦手科目である世界史がお茶大の二次試験になかったことも影響しているかもしれません。
世界史はとても苦手で、春の模試では偏差値50代前半でした。
数学も得意ではなく偏差値55~65程度をさまよっており、その他の科目は偏差値65~70程度でした。
このような状態で私の受験生生活は始まりました。
お茶大合格のための私の戦略
合格を掴み取るには、ただがむしゃらに勉強すれば良いわけではありません。
自分なりの戦略を立て、目標点を定めましょう!
センター試験と二次試験の目標点数
試験名 | 目標点数(満点、得点率) |
センター試験 | 420点(500点、84%) |
二次試験 | 350点(500点、70%) |
センター試験は圧縮後の点数です。
お茶大の前期入試の配点は、概ねセンター試験:二次試験=1:1です。私の志望学科も1:1の配分でした。
まずは、センター試験で確実に得点することで二次試験の前にリードしようと考えていました。
合格最低点は例年、750点あたりだったので、その点数を超えることを目標としました。
センター試験の科目別目標点数と実際の得点
科目名 | 目標点数(実際の点数) |
国語 | 160点(183点) |
現代文 | 85点(91点) |
古文 | 40点(50点) |
漢文 | 35点(42点) |
数Ⅰ+A | 75点(74点) |
数Ⅱ+B | 70点(68点) |
英語(筆記) | 190点(186点) |
英語(リスニング) | 45点(50点) |
世界史 | 90点(89点) |
地理 | 80点(78点) |
生物基礎 | 45点(50点) |
化学基礎 | 45点(47点) |
合計 | 800点(825点) |
数学が苦手だったので低めの目標にしていました。その分、得意な英語は高めの目標にしました。自分の得意、不得意に合わせて各教科の目標は設定しましょう。合計点で他の受験生と戦えば良いのです!
この年のセンター試験は国語が大幅に易化しました。そのため、センター本番で過去最高点をとることができました。過去問演習の時には、140点代をとってしまうこともしばしばありました。
本番で何が起こるか、誰にも分かりません。過去問で解けなくてもめげないでください。逆に、過去問でよく解けていても油断は禁物です。とにかく謙虚に真摯に問題と向き合うことが大切だと感じました。
二次試験の科目別の目標点数(と実際の得点)
二次試験における私の目標点数と実際の点数を紹介します。
人間生活学科の二次試験の科目は二科目です。私は国語と英語で受験しましたが、数学と英語で受験することもできます。
各科目250点満点で、二次試験は500点満点でした。
科目名 | 目標点数(実際の点数) |
国語 | 150点(185点) |
英語 | 200点(216点) |
私は過去問の一年分を高3の春に、さらっと解きました。お茶大の問題傾向を頭に軽く入れておいてから、本格的な受験勉強を始めた方が良いと思ったからです。
過去問を解いた時に比較的、英語は取り組みやすかったので英語で点数を稼ぐことにしました。国語は私にとってかなり難しく感じたので目標点は低めにしました。
過去問演習を本格的に進めるうちに、自分の過去問の手応えが変わっていくことがあります。適宜、自分に合わせた目標点を設定していきましょう。
国語は手応えがあまりなかったのですが、本番で目標点数を大きく上回り、点数を稼ぐことができました。
英語は過去問と同じく8割程度得点できそうだという手応えがありました。そのため試験中も英語に関してはハラハラすることはなかったです。
お茶大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーション
私の高校の授業は、学校の勉強で受験も対応できるレベルの授業でした。そのため、受験勉強は主に学校の勉強を中心にしていました。
英語の塾に高1から高3まで週に1回通っていましたが、メインは学校の勉強でした。そのため、夏期講習や冬季講習などの塾の講座は一回も取ってないです。
私の受験生時代の勉強時間、模試の偏差値、モチベーションの変化はこちらです。
駿台や河合など違う予備校の模試を同じグラフにのせているので、偏差値の推移は参考程度にみてください。
高3・夏(メンタル面):勉強へのモチベーションダウン
夏休みは、ほとんど毎日、学校に通って勉強しました。しかし勉強をしながらも、指定校推薦を使って受験勉強をやめようかと悩んでいましたね。
このまま、受験勉強を続けられる自信がありませんでした。受験勉強をしても自分はどこにも受からないんじゃないかという思いが消えなかったのです。
それでも先生に何度も相談にのってもらったり、オープンキャンパスに参加したりして、何とかスランプを乗り越えることができました!
高3・夏(勉強面):基礎固め&センターの過去問を解く
長期休みは一日、10時間以上勉強するべきと考える人、実行する人もいます。しかし私は、どんなに頑張っても7〜8時間しか集中力が続きませんでした。
そこで、他人は他人、自分は自分と割り切って、自分の勉強をしました。夏休みの勉強の成果もあり模試の判定結果はA判定でした。
この経験から、勉強時間の長さだけにとらわれすぎないことが大切だと感じました。
夏休みは基礎固めができる最後のチャンスです。とにかく全科目の基礎を万全にしようと思い、復習を重点的に行いました。センター試験の過去問は解き始めて良いです。自分の得意な科目は特にセンター過去問の演習をして良いと思います。私は、英語と国語を解きました。
二次試験の過去問演習をする必要はないです。問題の形式の把握のために1年分、解くのは良いかもしれません。
高3・センター前:勉強計画をきっちり立てた
自分は受験をするんだという覚悟がやっと決まりました。冬休みは夏休みよりも綿密な計画を立てて勉強をしました。
私は長期的な計画を立てるのが苦手でしたが、何とか克服しました。まず、全部やることを書き出して、週ごとに振り分けます。その後、1日ごとにやることを振り分けます。
この計画の立て方は、なかなか時間がかかります。実際、計画を立てるだけで1日を費やしました。
計画を立てるのは大変ですが、立てるだけの価値がありました。
あらかじめ、その日にやるべきことを決めておくと勉強しやすくなります。
センター前はセンターの過去問演習を中心に取り組みました。記述の勘が鈍らないように週に2回ほどは記述問題を解きました。
高3・センター後:燃え尽きたが過去問演習に取り組む
センター後は燃え尽きてしまい、一週間ほど勉強に身が入りませんでした。
センター試験後の勉強の計画を、あらかじめ立てておけばよかったと後悔しました。
皆さん!センター前にセンター後の勉強計画を作っておきましょう!
とりあえず、燃え尽きてしまうほど自分は頑張ったんだなと受け止めて、過去問演習をしました。
燃え尽きている状態でも問題を解くことだけはやめないでください。ここで勉強をやめたら、今までの努力が水の泡になります。集中力も一時的に下がってしまうとは思いますが、とにかく演習をこなしましょう。
私は秋頃から、私大や国公立の過去問を解き始めてはいました。しかし、本格的にバリバリと過去問を解き始めたのはセンター後です。
過去問の復習を丁寧にやることでセンター後にどんどん力がつきました。
特に現役生は、この時期でも学力が伸びます。諦めないことがとても重要です。
教科別の使用していた参考書
お茶大の二次試験は英語と国語で受験したので、英語と国語の参考書を紹介します。
英語の参考書
国語の参考書
最後に(受験生への応援メッセージ)
合格をするまで漠然とした受験に対する不安は消えませんでした。
でも、大丈夫です。完璧な受験生はいません。どんな人も、何かしら忘れてしまっている事項があります。みんな、不完全なまま受験に臨むことになります。
不完全な中での自己ベストを目指せば良いのです!
最後にお茶大に入った感想を書きます。
お茶大には真面目で志が高い人が多くいます。少人数教育なので教授も熱心に授業をしてくれて、面白いです。たくさんの良い友達にも恵まれました。人懐っこい可愛い猫もいます。
受験勉強は辛いです。分かります、その辛い気持ち。
でも、受験を乗り越えると自分に大きな自信がつきます。
皆さんのことを応援しています。頑張ってください!