【東大生が考える】なぜ、高校生は世界史を学ぶのか?世界史を勉強する意味

はじめに

世界史は、文系の多くの高校生が履修する科目ですが、「こんな知識、何のために勉強しているのだろう?」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、現役東大生の私が考える「世界史を勉強する意味」を説明します。

勉強する意味がしっかり理解できれば、ただ何となく教科書を読んだり問題を解いたりするのではなく、意欲を持って、より楽しみながら勉強できるようになるはず!

この記事が、皆さんの世界史を勉強するモチベーションになることを願っています。

【東大生が考える】世界史とはどのような学問か?

世界史を勉強する意味について考える前に、まずは世界史がそもそもどのような教科なのか説明します。

もちろんこれには色々な答えがあると思いますが、私の答えは、「世界史とは、最強のリベラル・アーツ教育である」というものです。

皆さんは、「リベラル・アーツ」という言葉を知っていますか?

これは、複数の学問分野に跨って幅広い教養を身に着け、思考力を磨く学問・教育のことです。

近年、このリベラル・アーツは、多様化する社会問題環境問題国際問題を解決する人材の育成に必要な教育として注目を浴びています。

これは、今日の問題が、一つの分野に限られたものではなく、様々な分野に関係する問題が多いためです。

世界史を勉強することを通して、リベラル・アーツ教育と同じように幅広い教養を身に着け、思考力を磨くことができるのです。

皆さんのご存知の通り、世界史は、政治法律哲学倫理文学科学技術地理など様々な分野の学問を一気に取り扱う学問です。

皆さんも、

「この国の歴史を理解するには宗教的な背景を理解しないと…」
「この場所を巡って争う地理的な要因は何だろう?」

などと、異なる分野の知識を生かしながら世界を学んだ経験がありませんか?

ある歴史的な事例の原因や経緯を学ぶために、他のところで学んだ知識を生かしながら勉強すること、これはまさに「リベラル・アーツ」教育そのものです。

世界史の教科書はとても分厚くて、嫌になってしまう人もいるかもしれません。

でも、その内容ひとつひとつが、皆さんの知識を豊かにし、物の見方を広げ、思考力を磨く上で重要なのです!

さあそれでは、具体的にどのような知識物の見方思考力がつくのか、考えてみましょう!

【東大生が考える】世界史を勉強する意味①:知識を覚えて整理する力が身につく!

語句を正確に覚える力

「カタカナが覚えられない…」「漢字が覚えられない…」

世界史を勉強し始めた際、最初に皆さんが直面する問題は、人物名地名法律の名前、あるいは中国史であれば難しい漢字などを正確に覚えることではないでしょうか?

おまけに、語句の説明も面倒くさい。

例えば、マークテストや論述を解く為には、「カノッサの屈辱とは、何年に、誰が、誰に、…した事件である」というふうに様々な要素を正確に覚える必要があります。

「こんな難しい語句覚えても一生使わないのに…」
「カノッサの屈辱の時の皇帝が誰かなんてどうでもいいだろう!」

などと思ってしまうこともありますよね。

しかしこのような語句を含め、正確な知識を身に付ける、というのは一生使う基本的なスキルです。

例えば皆さんが、就活で会社の経営理念すら正確に理解することができなかったとしたら……?

時代の進化に沿って登場する新しいビジネス用語も習得できなかったとしたら……?

世界史を勉強する中で、知識を習得するスキルを鍛えておけば、将来皆さんの支えになることは間違いありません。

たくさんの知識を整理する力

世界史では、重要語句を使いながら、年代順に歴史的な経緯を追って説明すること、またその因果関係を説明したりすることが求められます。

また、時間軸をもとに考えるだけでなく、空間的な広がりを考えながら、歴史の移り変わりなどを考えることもありますよね。

例えば、イスラーム世界でこの事件が起こっていたとき、同時代の中国の明では〇〇のような事件が起こっていて、それらは××の点で関係していて……と考えることがありますよね。

このような「縦(時間)の繋がり・横(空間)の繋がり」は、世界史を学んでいる人ならばよく目にするのではないでしょうか。

社会に出ると、この「縦(時間)の繋がり・横(空間)の繋がり」のように、軸となる複数の視点から物事を捉え、整理することは重要視されます。

例えば、論理的で説得力のある書類を書いたりやプレゼンを行う際には、個々の情報を複数の視点からわかりやすく整理することが不可欠です。

世界史を勉強することを通して、多角的な視点から物事を覚え、まとめてゆく経験を積むことが、皆さんの将来に生きてくるでしょう!

【東大生が考える】世界史を勉強する意味②:現在の国際情勢に対する理解が深まる!

現在の国際情勢の背景を学ぶ

皆さんは、普段ニュースや新聞の報道で、様々な国際社会の情報を耳にしていますよね。

しかしそれらについて、深く理解できているという自信があるという人は少ないのではないでしょうか?

世界史を勉強することで、現在の国際情勢の理解に不可欠な国際情勢の歴史的背景を知ることができます。

例えば、トランプ大統領の掲げる「自国第一主義

これはかつてアメリカが掲げていた、1800年代後半のモンロー主義という孤立政策を彷彿とさせるものです。

アメリカは、ヨーロッパからの干渉を逃れて、地理的に近接していた未開発の南米などを市場化して利益を得ることを狙い、モンロー主義を掲げました。

このことを考えると、現在のトランプ政権の「自国第一主義」というのは、かつてアメリカが行っていたことをもう一度繰り返しているにすぎないということになります。

世界史を学んでいなければ、「なぜいきなりトランプはあのような政策を打ち出したのか?」という疑問が出てくるかもしれません。

しかし、世界史を学び同様の事例があったことを知っている人ならば、それが大して珍しくない政策であること、その政策の意図することがわかるのです。

「自国第一主義」を掲げて国力の充実に集中するのは、「世界の警察」と呼ばれるまでに全世界に役割を拡大し、多くの負担を担ってきたアメリカが、自国の利益を回復するためです。

このように、断片的な知識だけで何かを捉えるのではなく、物事の背景に何があるのかを世界史の知識を使って考えることで、国際情勢についての理解を深められるのです。

【東大生が考える】世界史を勉強する意味③:様々な国の人とのコミュニケーションが可能に!

コミュニケーションのネタになる

世界史の知識が、外国の方と話すときの話の種になるのも、世界史を学ぶ一つの意味です。

私が高校生の時、インドネシアの高校生と交流する機会がありました。

その際、世界史で習ったインドネシアの有名な遺跡・ボロブドゥールについて話したところ、とても喜んでくれました。

グローバル化により国際的なコミュニケーションが増える今日、世界史がお互いの国に対する理解を深め合うきっかけになるのは間違いありません!

互いの価値観を尊重できる

先ほども書いたことですが、今の時代、学校や仕事を通して、国際交流を持つことは珍しくありません。

しかし、異なる国籍や文化をバックグラウンドに持つ人々が交流すると、軋轢が生じることがあります。

原因としては、宗教的な信念、信条の違いなど様々なものがあります。こうした軋轢を防ぐ為にも、文化的、宗教的な知識は欠かせません。

世界史を学ぶことで、ある国の人がなぜそのような考え方を持つのか歴史的に理解できるため、他者の意見や考え方を尊重することができるようになるはずです。

おわりに

いかがでしたか?世界史は、ただの単なる受験科目として捉えて欲しくない科目です。

今皆さんが教科書で学んでいる知識は、将来、皆さんが、日本という国で、また広い世界で活躍する為に必要なものです。

受験のための科目として頑張って勉強するのも良いですが、皆さんがいつか「生きた」知識として、世界史で学んだことを使えると良いですね。




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