はじめに
皆さんは模試を受けるときに第一志望校以外でどの大学を書けばいいか迷ってしまうことはありませんか?
同じレベルの学校ばかり書いてしまうとほとんどが同じ判定になってしまい、志望校選びに活用できません。
また、模試の判定をしっかり活用できていますか?
この記事では模試の正しい書き方と、判定の活用法を紹介します。
目次
共通テスト模試の志望校の書き方
【共通テスト模試】国公立大学を第一志望にしている人の場合
国公立大学を第一志望にしている人は、共通テスト模試では、国公立大学前期日程→公立大学・国立大学後期日程→私立大学の順で模試の志望校を埋めましょう。
この時にできれば教科の配点が異なる志望校を書くのがおすすめです。
例えば共通テストのボーダーが同じ学校でも、科目の配点によっては判定が異なる場合があります。
よって、教科の配点が異なる志望校の判定を分析すると、どの教科の配点がより重要で自分が他の受験生と比べて有利になるかがわかるのです。
国公立大学の前期は第一志望と1つ下のランクの学校を書くのがおすすめです。
例えば、東大が第一志望の人は、一橋、筑波のようにレベルにバラつきがあるようにします。
これは志望校を最終決定する際に他のランクの学校の情報も知る必要があるからです。
第一志望校でDやE判定が出て、志望校を考え直すタイミングは秋以降が多いですが、その時の判断材料にするために多くの模試の結果で判定を得ておいた方が良いでしょう。
また、模試の志望校記入欄で国公立大学は書ける数に限りがあることが多いため、前期を優先に書き、後期は1校だけにしましょう。
判定を見る時、後期受験の定員は少なく、さらに偏差値の高い人が受験層に加わるため、後期の方が前期よりボーダーが高いことに注意してください。
共通テスト模試の志望校の私立大学の欄には、主に共通テスト利用や併用型で受験する学校を書くようにしましょう。
その際、欄の数に余裕があったら3教科型と5教科型どちらも書くことがおすすめですよ。
自分がどちらの方が他の受験生に比べて有利になれるかがわかり、出願の決定時に役立ちます。
【共通テスト模試】私立大学を第一志望にしている人の場合
私立大学が第一志望の人は、共通テスト模試は問題形式が違うという理由で軽視しがちですよね。
しかし、どんな模試でも他の受験生の中での自分の位置を知れるチャンスなので、本番と問題形式が大きく異なる共通テスト模試でも、一般で受ける私大を志望校の欄に書きましょう。
また、共通テスト利用や併用型で受ける大学も忘れずに書いてください。
共通テスト利用型や併用型は、利用する教科の数や配点などが異なる様々な方式がありますよね。
なので、使う科目や各科目の配点にバラつきがあるようにして、自分がどの形式に向いているかわかるようにしましょう。
記述模試の志望校の書き方
【記述模試】国公立大学を第一志望にしている人の場合
国公立大学が第一志望の人は、記述模試では受ける可能性のある国公立大学全てを書くようにしましょう。
共通テスト模試と同じように科目によって配点が違ってくると判定も変わってくることがあります。
二次試験の配点は複雑な大学が多く、自分で点数を計算するのは大変なので、記述模試の判定が大いに役に立ちますよ。
また、後期受験を考えている国立大学を志望校欄に書く優先度は低いです。
後期は共通テストの配点が高く、記述試験がない又は配点が低い学校が多いので、記述模試の志望校欄に国立大学後期を書く人はあまりいません。
結果、母数が少なく、判定の信憑性が低いことが多いです。
また、後期の試験が小論文だけだと記述模試では判定が出ない場合もあるので、もし後期日程を志望校欄に書く場合は確認してから書きましょう。
記述模試では国公立大学だけでなく、併願予定の私立大学も忘れずに書きましょう。
志望学部の入試方式の中で最も定員の多い一般方式を、大学の偏差値をばらしながら書くと良いですよ。
【記述模試】私立大学を第一志望にしている人の場合
私立大学の志望者は、自分の行きたい大学の学部を何個も書いて志望校の欄を埋めがちです。
しかし、偏差値が高い大学ばかりを書き、もし全てE判定だと、自分が今どの大学に受かるレベルなのかわからないし、気分も沈んでしまいますよね。
例えば、早稲田大学が第一志望の人は、早稲田の学部ばかりを書くのではなくMARCHや日東駒専の併願を検討している大学まで書きましょう。
そして、秋までの模試でそれらの大学のA・B判定の結果が得られれば、そこが自分にあった滑り止め校だとわかりますよね。
秋以降の模試では自分が決めた滑り止め校でA判定、第一志望C判定を目指しましょう。
また、第一志望校に加えて思いつく併願校を全て書いても、模試の志望校の欄が余ってしまう場合は、全学部入試や個別入試など複数の受験方式を書いて欄を埋めるのがおすすめです。
受ける科目数が違うと判定が異なるので、2教科受験の方が3教科受験より向いているなど受験方式の決定に役立つ情報が得られますよ。
【高1・2年生】併願校は考えずに行きたい大学を書こう
私は高1、高2の時はとりあえず行きたい大学や興味のある大学を書きました。
それは、返ってきた模試の判定で目標まであとどれくらいかや、自分の志望校に何人の人が行きたいと思っているかわかり、勉強のモチベーションに繋がるからです。
高1や高2の人は、自分の学力に関わらず行きたいと思える大学を書くのがおすすめです。
もし判定が悪くても、落ち込まずに、結果表から目標までに足りないところを確認して、勉強を続けましょう。
模試の判定の注意点と活用の仕方
【模試の結果の見方】判定に使われている選択科目に注意する
みなさんは模試の判定には、選択科目は成績のいい方の教科が使われるのを知っていますか?
例えば、国公立大学文系志望者が数学と世界史を受験して、数学の偏差値のほうが高い場合、私立大学の判定は数学の点数を用いて計算されます。
もし私立大学の本番の入試で世界史を選択しようと思っていても、より高い判定が出るように自動的に選択されます。
模試が返ってきたときには、どの教科で判定が出ているのかしっかり確認しましょう。
もしかしたら、自分が受けようと思っていた科目よりも違う科目の方が良い偏差値が出てるかもしれません。
この場合は、受験科目を見直してみてもいいかもしれませんね。
【模試の結果の見方】ドッキング判定を活用する
特に国公立大学や私立の共通テスト併用型を受ける人は、ドッキング判定に注目しましょう。
ドッキング判定とは、同じ塾の共通テスト模試と記述模試を受けた場合に2つの模試の結果を合わせて出される最終的な判定のことです。
例えば、記述模試がA判定でも共通テスト模試がE判定では、総合評価はCになってしまいます。
このドッキング判定を参考に共通テスト模試と記述模試で判定の低い方の勉強に重きをおくようにしましょう。
それぞれの模試ももちろんですが、最終的にはドッキングの判定でもAやB判定を狙いましょう。
おわりに
いかがでしたか?
この記事を読んで模試の志望校を書く時の参考になれば幸いです。
入試本番に向けて模試で書いた志望校の判定を元に併願校、安全校を選びましょう。