はじめに
「都会の大学に進学したい」「地元から離れた土地で暮らしたい」と考えているのに、保護者の方から反対されている、という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、北海道出身の筆者がどのように上京を反対する両親を説得したかをご紹介します。
東京でのリアルな生活についても詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
東京への憧れだけはあった中高生時代
こんな田舎はいやだ!地方を抜け出せ大作戦
北海道の田舎で育った私は、とにかく東京に行きたい!と思っていました。
ライブやイベントはもちろん、テレビ番組に映る東京のお店にも行ってみたかったのです。
東京であれば大学でも専門学校でもよかったのですが、勉強が好きだったため大学進学を希望することに。
なんとなくで志望大学を決めており、とにかく東京に行くことが第一優先の進路設計でした。
そんなに甘いもんじゃないよ!母親からの一言
しかし、家事を手伝わない私を見て「本当に一人暮らしできるのか」と両親は呆れ気味でした。
そんな中、祖父が病に倒れて長期入院することに。
想像以上にかかる入院費に、父と母が自身の老後を心配し始めました。
いつまでもだらけている筆者を見て、ついに母が「進学も上京も簡単にできるものでないよ」と一言。
私もハッとし、以前より家事を手伝うようになりました。
また、上京を認めてもらえるくらいの成績をとろう!と勉強に力を入れ始めました。
上京を決意!受験プランと両親の反応
志望校を決定!併願校も固まり始める
高校に進学し、中学生からそのままの志望校でよいのか疑問に思ってはいたものの、何もできずに過ごしていました。
そこで「タダだし!」という軽い気持ちで、案内が来ていた無料のオンラインの座談会に参加。
登壇していた先輩に憧れて、志望校をお茶大に決めました。
祖父のこともあり、経済的な負担を最小限にすることが必要だったので、国公立を軸にした受験を検討しました。
前期は東京でしたが、中期は北海道内、後期は共通テストのみで選抜、となるべく宿泊費がかからずに受けられる大学を考えていました。
また、併願の私立は北海道内で受験可能なスカラシップ入試を予定していました。
東京に行って何をしたいの?母親からの一言
問題は、上京したい、と切り出すタイミングです。
いきなり言うのは恥ずかしかったため、「先輩が受験勉強を本格的に始めたらしいよ〜」という世間話の流れで話すことにしました。
私の言葉を聞くと、父親は「北海道内にいてほしい」とぼそっとつぶやき、母親からは「東京に行って何をしたいの?」と聞かれました。
そのとき初めて、大学で何を学びたいのか明確に考えていないことに気づきます。
志望動機を考えていくうちに、過疎地域である地元のために学びたいと思うようになり「地元を俯瞰する視点を持ちたい」という東京に行きたい理由も見つけられました。
計画を立てるのが肝心!上京を認めてもらうための具体的な方法
紙に整理!受験プランと費用の説明
筆者がただ東京に行きたいだけだと思っている両親を説得するためには、とにかく具体的な計画を話すことが必要だと考えました。
まず、受験にかかる費用として以下のものを計算しました。
- 併願校や受験方式、合格した場合に納める額と納入締め切り
- 受験料や交通費・宿泊代
両親はアナログ世代だったため、すべて紙に書き起こしたのもポイントです。
また、お茶の水女子大学の独自奨学金と寮についても伝えました。
私立大学には奨学金入試がある場合もあるので、要チェックです!
とにかく熱意!東京でなくてはいけない理由
金銭面について説明する見通しが立ったら、次はどうして東京の大学に行きたいのか、です。
大学や学科の特徴、学びたい内容との親和性から上京したい理由を考えました。
筆者の場合は、「地元を俯瞰できるような広い視野を得たい」というのが上京したい理由でした。
なぜ保護者は反対する?反応と反対理由
ここまで、両親を恐ろしい敵のように書いてきましたが、上京を反対するのにも理由があるはず。
筆者の両親を例に、保護者の反対理由とそれについての対策をご紹介します。
まず第一に「都会の治安が心配」ということ。
大学や住居の周辺を調べ、駅やコンビニ、交番などの頼れそうな場所の位置を把握しておくことで、両親の不安感を和らげました。
第二に「金銭面が心配」ということ。
これについては、学費や家賃、必要な仕送り額を計算し、4年間の費用を伝えることで、納得してもらいました。
また、アルバイトでの収入見込みや帰省に必要な額についても伝えておくと、より安心してもらえるかもしれません。
大学生になった今考える、上京の良さと大変さ
【良さ】週末も暇しない!東京ならではの充実感
上京してから、週末のお出かけが楽しくてたまりません。
インスタで流れてくるようなステキなところに気軽に行けますし、博物館や美術館がたくさんあるので暇になることなく過ごしています。

また、おいしくて安い飲食店も多いので、自炊が苦手でも大丈夫です!
【大変さ】慣れない一人暮らし
大変なのは、掃除や洗濯。
ですが、洗濯は週に2回でも生活していけますし、掃除機は朝に1分かければ充分にきれいな部屋を保てます!
意外と食費がかかるのも大変なところです。
実は、学食も安くはないので、最近は購買のサラダと焼きたてパンを昼食にしています。
購買のサラダは300円くらい、パンは200円~300円くらいで種類がたくさんあります!
でも温かいものを食べたいときはやっぱり学食!

特に期間限定メニューが魅力的で、豚骨ラーメンや鶏白湯、タコライスやねぎ塩ハンバーグなどバリエーションが豊富です!
そして、一番大変なのは孤独を乗り越えること。
1人でのびのび暮らせると思っていたけどやっぱりさみしく、よく両親とビデオ通話をしています。
いつも気にかけてくれており、先日も北海道限定のカップ焼きそばを送ってくれましたね。
おわりに
いかがでしたか?
上京するための説得には、熱意と入念な下調べが必要だとわかったのではないでしょうか。
ぜひ、以上のことを参考に、進路について考えてみてください!
皆さんの進路の幅が広がることを願っています!