はじめに
入試の試験会場が実家から遠いときは、無理に早起きして実家から当日に移動するよりも、試験会場の近くのホテルに前泊した方が安心です。
試験本番で自分の力を出しきるためにも、前日に泊まるホテルは慎重に選びたいものですよね。
しかし、普段の旅行とは違うので、「ホテルをどう選べばよいのかわからない……」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、地方出身の現役東大生が自身の経験をもとに、ホテルの選び方の秘訣9箇条や受験旅行で注意すべきポイントを伝授します。
受験前日のホテル選びの秘訣9箇条
【受験前日のホテルの選び方①】とにかく早めに予約しよう!
ホテルの予約は早い者勝ち!そのため、条件の良いホテルから予約が埋まっていきます。
特に受験者が多い大学を受験する人や、入試の試験日が土日祝の人は、ホテルがすぐ埋まってしまうので、ホテル選びで遅れないようにしましょう!
また、コロナ禍の影響で宿泊者数を減らしているホテルもあるので、受験で前泊を考えている受験生はとにかく早めに予約してください。
ホテルによっては、夏休み明けから予約の受付を開始しているホテルもありますよ。
遅くとも年内に確保しておくと安心ですね。私は1月にホテルを予約しましたが、満室ギリギリで、正直遅すぎたなと反省しています。
さらに、受験校が変わった場合に備え、キャンセルの手続きも確認しておくことがオススメです。
【受験前日のホテルの選び方②】なるべく試験会場の近くにしよう!
せっかく前泊するなら、なるべく試験会場の近くに泊まりましょう!
例えば都心では、受験会場までに電車を乗り換える必要がない駅の周辺のホテルがオススメ。
乗り換えは面倒だし、乗る電車を間違えるリスクもあります。迷子になって遅刻したら大変ですよね。
また、可能なら受験会場まで徒歩でも移動できる距離のホテルに泊まりましょう。
電車などの公共交通機関は、事故で遅延したり運転を見合わせたりすることも珍しくありません。
そのような場合には、試験時間が変更されるなどの救済措置が取られることが一般的ですが、歩いて行ける距離なら電車の心配をする必要がありません。
例えば都内だと、路線にもよりますが、1駅分〜2駅分くらいは徒歩でも移動できますよ。
私は、万一のことを考えて、試験会場まで徒歩でおよそ20分のホテルを選びました。
【受験前日のホテルの選び方③】可能なら慣れたホテルにしよう!
初めて行くホテルは、アメニティなどの設備や宿泊の快適さが未知数だったり場所がわからなかったりとリスクが多いです。
入試前日にホテルのトラブルでモヤモヤするのは嫌ですよね。
以前宿泊して快適だったホテルがあれば、そのホテルに宿泊するのが安心です。
普段と違う環境では落ち着いて過ごせないという受験生は、もしそのホテルが受験会場とそれほど近くなかったとしても、以前宿泊したことのあるホテルにしたほうが良いでしょう。
私も、滑り止めの私立大学の受験で前泊したときは、泊まり慣れたホテルに泊まったので、受験会場からは少し離れていて往復に時間はかかったものの、安心して宿泊できました。
【受験前日のホテルの選び方④】食事のことも考えよう!
入試前日の夕食や当日の朝食は、出来るだけ無駄な時間をかけずに済ませたいですよね。
食事付きのホテルに宿泊するか、レストランが近くにあるホテルを選ぶのが良いでしょう。
入試当日は大学の学食や生協の売店は営業していないことも多く、その場合昼食は持参しなければなりません。
受験会場に着く前に昼食を買っていくことができるように、ホテルの近くにコンビニがあると便利です。
昼食に限らず、ホテルに滞在している間の飲み物なども調達しやすいですよ。
【受験前日のホテルの選び方⑤】設備にも気を配ろう!
ホテルに到着してからも直前まで少しでも多く勉強したいですよね。
部屋の机は勉強するのに十分な大きさがあるかを確認しておきましょう。
デスクライトがあるかどうかも勉強のしやすさに大きく影響します。また、デスクライトを貸し出してくれるホテルもあるので、事前にホテルに連絡してみるのも良いですね。
ホテルによっては、ラウンジで勉強できることもあります。利用できる時間を調べておきましょう。
そのほかにも、乾燥に弱い人は加湿器の貸し出しが可能かもチェックしておくことが大切です!
【受験前日のホテルの選び方⑥】クチコミを確認しよう!
ホテルのホームページだけではわからない情報が、クチコミやレビューに書かれていることもあります。
もちろん全てを鵜呑みにしないように注意する必要がありますが、実際に行った人しかわからない情報が手に入ることもあります。
例えば、部屋の防音性や暖房の効き具合などはホームページからはわかりませんよね。
念のため、予約を確定する前に、宿泊者のクチコミも確認しておきましょう!
【受験前日のホテルの選び方⑦】治安が良く、静かなホテルを選ぼう!
繁華街の近くは、治安が悪く夜中までうるさくなりがちです。
騒音のせいでよく眠れず、試験中に眠気と戦うのは嫌ですよね。
だからといってあまりに人通りの少ない場所だと、それも治安が心配です。
ホテル周辺の街の様子も予約前にチェックしておきましょう。
【受験前日のホテルの選び方⑧】受験生応援プランを活用しよう!
ホテルによっては、受験生応援プランを設置しているところもあります。
デスク付きのお部屋を用意していただけたり、朝食のサービスがあったりと受験生に嬉しい特典があります。
私も受験生応援プランを使ったのですが、チェックインの際にマスクやアイマスク、キットカットなどをいただきました。
些細なことですが、実際にいただくとみなさんが想像するよりもずっと嬉しいですよ。
【受験前日のホテルの選び方⑨】値段だけで決めないようにしよう!
受験旅行では、ホテル選びが受験に悪い影響が及ぼすことは絶対に避けなければなりません。
一般的に高い価格帯のホテルほど良いサービスが受けられます。
もちろんできるだけ安く済ませたい気持ちもわかりますが、快適に過ごすことができるホテルかどうか、値段以外の視点からも冷静に見極めてホテルを決めましょう!
受験旅行の注意点
【受験旅行の注意点①】無理な予定を組まない
地方からでも早起きして新幹線や飛行機を使えば、前泊なしでも間に合うという人も多いのではないでしょうか。
しかし、よほどの事情がないかぎり前泊、さらに可能なら前々泊すべきです。
新幹線や飛行機で長時間座りつづけたまま移動するのは知らず知らずのうちに疲れてしまいます。
実は、移動の次の日はまだ疲れが完全には取りきれないので、予算に余裕のある人は前々泊も検討すべきなのです。前々泊しておけば、入試前日に下見をすることもできます。
また、大雨や大雪などの悪天候や人身事故によってダイヤが乱れてしまった場合、当日の移動では試験に間に合わないリスクがあります。
積極的に前泊、さらに前々泊を検討してみましょう!
受験会場の下見をするときのポイントはこちらの記事をご覧ください。
【受験旅行の注意点②】持ち歩く荷物は最小限にする
参考書や着替えなどの重くて大きな荷物を持ち歩くのは大変ですよね。
そんな悩みを解決するのが、ホテルの荷物預かりサービス!
駅のコインロッカーは空いていなかったり料金が高かったりしますが、ホテルによっては荷物を無料で預かってもらえます。
荷物を入れる大きなカバンとは別に、受験会場に持っていく小さなカバンも忘れずに持っていきましょう。
入試当日の持ち物についてはこちらの記事を参考にしてください。
【受験旅行の注意点③】受験前日と当日のご飯に気を配る
入試はやはり誰しもが緊張するものです。緊張が原因で体調が悪くなることもあります。
体調が悪いと、普段よりもお腹が弱くなりますよね。
だから、試験前日から油っぽい食べ物やお腹への負担が大きい食べ物は避けた方がよいでしょう。
また、食べすぎると眠くなってしまうので朝食がビュッフェの場合は食べ過ぎに注意してくださいね。
入試のことを第一に考えましょう!
おわりに
いかがでしたか?
普段の旅行とは違って、今後の4年間が決まる受験前日のホテル選びは大切にしたいものです。
もちろん、紹介した全ての項目を満たすホテルを見つけるのはとても難しいです。
しかし、入試当日に自己ベストの実力を発揮するためにも、この記事を参考に、早めにホテルを決めましょう!
また、共通テスト後の二次試験までの過ごし方についての記事もあわせてご覧ください!