はじめに
早稲田大学人間科学部と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?
早稲田大学というと政治経済学部や国際教養学部などのイメージが強く、「そんな学部あるの?」という人や、「そもそも”人間科学部”という学部自体聞いたことない!」という人も数多くいるのではないでしょうか。
この記事では人間科学部、とくに早稲田大学人間科学部の特徴とその魅力について書いていきます。
目次
早稲田大学人間科学部の勉強内容・特長
早稲田大学人間科学部の学科一覧
まず、早稲田大学の人間科学部には3つの学科があります。
- 人間情報科学科
- 人間環境科学科
- 健康福祉科学科
人間科学部は3つの学科に分かれていますが、それぞれの学科に大差はありません。
卒業するのに必要な学習内容(単位)
専門科目という部分が自分で自由にとることができる授業となります。多くの授業を自分の判断で選択することができるのも早稲田大学人間科学部の特徴です。
専門科目以外に第2外国語(ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語)や統計分析のデータリテラシーという授業を受講する必要があります。
科目区分 | 卒業必要単位数 | |
人間科学基礎科目 | 6以上 | |
リテラシー科目 | データ | 8以上 |
日本語 | 2 | |
英語 | 6以上 | |
外国語 | 4以上 | |
人間科学教養科目 | 8以上 | |
専門科目 | Ⅰ(実験調査研究法) | 6以上 |
Ⅱ-A(基盤科目) | 6以上 | |
Ⅱ-B(発展科目) | 32以上 | |
Ⅲ(大学院合併科目) | 0以上 | |
専門ゼミ | 8 | |
卒業研究 | 12 | |
他箇所聴講科目 | 0〜26 | |
卒業必要単位数 | 124以上 |
人間科学部にあるゼミの種類
以下のようにそれぞれの学科に様々な系統のゼミが設置されています。基本的に全ての分野でゼミが設置されているので必ず自分のやりたいことと合うゼミが見つかるはずです。
人間情報科学科
(1)情報科学系
(2)認知科学系
(3)人間工学系
(4)教育工学系
(5)コミュニケーション学系
人間環境科学科
(1)生物・環境系
(2)社会系
(3)文化系
(4)心理・行動系
健康福祉科学科
(1)健康・生命系
(2)保健福祉系
(3)医工人間学系
(4)臨床心理系
早稲田大学人間科学部で取得できる資格
早稲田大学人間科学部では各学科で以下のような資格を取得できます。各学科で学ぶ内容に大差はありませんが、免許や資格を取得したい人は学科選択に気をつけましょう。
人間情報科学科
人間環境科学科
健康福祉科学科
全学科共通
上記(学科指定あり)以外に以下のような免許・資格を取得することができます。
引用)早稲田大学公式ホームページ
早稲田大学人間科学の時間割や活動
人間情報科学科1年生の場合
この記事のライターである人間情報科学科1年の私は、以下のような時間割になっています。
半分くらいは「必修」と呼ばれる必ず受講しなければならない授業ですが、残りの半分は自分の好きな授業を取ることができています。
自分の興味がある情報系・教育系の他に臨床心理学や環境に関する授業を受講しています。月曜日は授業が全くありません。
学外の活動としては、木曜日と金曜日に塾講師のアルバイトが入っています。
健康福祉学科2年生の場合
とある授業で知り合いになった健康福祉科学科の先輩の時間割です。人間科学部はどちらかといえば文系寄りの学部なので、授業数自体は全体的に少なくなっています。
早稲田大学人間科学部卒業生の主な就職先
学科間の学習内容に差異はありませんが、受験生は自分の興味によって学科を選ぶため、就職先にはバラツキがあります。
全体としてみると、金融、情報通信、メーカーが多くなっています。
また、人間科学部の人間科学研究科に進学する人もいます。人間科学部研究科は8つの研究領域(地域・地球環境科学、人間行動・環境科学、文化・社会環境科学、健康・生命医科学、健康福祉科学、臨床心理学、感性認知情報システム、教育コミュニケーション情報科学)と、修士課程1年制コース(教育臨床コース)での研究・教育が展開されています。
引用)早稲田大学公式ホームページ
人間科学部人間情報科学科の主な就職先
人間科学部人間環境科学科の主な就職先
人間科学部健康福祉科学科の主な就職先
引用)早稲田大学公式ホームページ
早稲田大学人間科学部の入試方式の種類
一般入試
一般入試はセンター試験が一切関与しない試験です。理系・文系ともに受験することができます。
文系:英語/国語/地歴公民(世界史・日本史・政治経済から1つ選択)または数学
理系:英語/理科(物理・化学・生物から1つ選択)/数学
1科目50点満点で合計150点満点で合否が決まります。
センター試験のみ方式
その名の通りセンター試験の結果のみで出願することができます。
例年89%〜91%くらいが合格最低点となっているようで、国公立大学を受験する人の併願先となっており、レベルの高い入学試験方式です。
数学選抜方式(センター試験利用)
早稲田大学人間科学部には数学選抜入試という、センター試験の得点と二次試験(数学のみ)で合否が決まる入学試験方式があります。
詳しくは数学選抜の記事をご覧ください。
推薦入試
早稲田大学の推薦入試には帰国生や留学生を除いて、大きく2種類の入学試験方式があります。「指定校推薦入学試験」と「公募制学校推薦入学試験(FACT選抜)」です。
指定校推薦入学試験は各学校に推薦枠があり、学校長の推薦によって出願することができ、面接試験等で合否が決まります。指定校推薦入学試験はそれぞれの学校に依存するので、事前に学校の先生に確認しましょう。
公募制学校推薦入学試験(FACT選抜)は事前課題や論述試験で合否が決まる、ユニークな入学試験方式です。FACT入試については必ず公式ホームページを読んで要項を確認しておきましょう。
引用)早稲田大学公式ホームページ
人間科学部がある主な大学
調べて見ると私立大学を中心に人間科学部が設置されています。志望校を考える上の参考にしてください。
(国)京都大学(学部名は総合人間学部)
(国)大阪大学
(公)県立広島大学(人間文化学部)
(公)滋賀県立大学(人間文化学部)
(私)早稲田大学
(私)上智大学(総合人間科学部)
(私)武蔵野大学
(私)名城大学
(私)神奈川大学
など多数。
おわりに
人間科学部は何でも学べる学部ということ。
「特にやりたい事がなく、大学で自分のやりたい事を見つけたい。」という学生も多くいます。
早稲田大学の人間科学部であれば入試方式も多彩で、文理それぞれで学生を募集しているため、学生の多様性もあります。
何かに特化して良い学部というよりも、総合的にバランスの取れた学部となっているので、多くの人にぴったりなはずです。
是非受験を検討してみてくださいね。