【現役東大生が解説】東京大学駒場キャンパスの見どころと魅力!

はじめに

東京大学にはキャンパスが複数あり、多くの東大生は1、2年生で駒場キャンパスに、そして3年生以降は本郷キャンパスに通います。

駒場キャンパスは、本郷キャンパスに比べて知名度が低いものの、東大に入学したらまず全員が通うことになります。また、東大文系の入試会場は駒場キャンパスです。

この記事では、そんな駒場キャンパスの見どころと魅力を、現役東大生が紹介します。

ぜひキャンパスを見学する際の参考にしてください!

(施設画像提供:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部)

東京大学駒場キャンパスの見どころと魅力

駒場キャンパスには、駒場Ⅰキャンパスと駒場Ⅱキャンパス、駒場Ⅲキャンパスとがあります。

東大に入学すると、まずは全員駒場Ⅰキャンパスに通います。

また、進振りで教養学部(後期課程)や理学部数学科などを選んだ学生は、3年生以降も駒場Iキャンパスに通うことになります。

駒場Ⅱキャンパスには生産技術研究所や先端科学技術研究センター、駒場Ⅲキャンパスには国際向けの宿泊宿舎がありますが、1、2年生のうちに訪れる機会は少ないですね。

そこで今回は、駒場Ⅰキャンパスに絞って紹介していきます。

駅からすぐ!「正門」


京王井の頭線 駒場東大前駅の東口を出ると、すぐに見えてくるのが駒場Ⅰキャンパスの入口、正門です。

1938年に完成したこの門には、東大の教養学部前期課程の前身である旧制第一高等学校(旧制一高)の校章、柏葉をモチーフにしたレリーフがついています。

人の背よりずっと高い石の柱と、木の門扉に打たれた金属の鋲飾りとレリーフのおかげか、門には圧倒的な重厚感があります。

東大の長い歴史の一端を、正門から感じることができますよ。

正門は駅から徒歩30秒もかからないほど近く、駅からの道に分岐もないので絶対に迷うことはないです!

駒場のシンボル!「1号館」


正門から入構すると、正面にレンガ造りの建物が見えます。それが1号館です。

1号館は、東大の総長も務めた建築家、内田祥三氏によって設計された建物で、もともとは旧制一高の本館として1933年に完成しました。

ちなみに内田祥三氏は、本郷キャンパスにある安田講堂など東大の多くの建築物を設計しています。

1号館はゴシック様式で建てられていて、レンガの壁や正面の時計台が印象的です。

キャンパスの外からも見えるので、駒場キャンパスのシンボルになっています!

1号館は、一つ一つの教室が小さく、先生との距離が近いことが特色です。第二外国語の授業ゼミで使用することが多いですよ。

東大の授業についてはこちらの記事をご覧ください。

【東京大学の授業紹介】日本最難関の大学の授業って大変?難しい?

2022.02.16

また、地下道へと続く階段がありますが、いつも閉鎖されています。

この地下道は、一高時代に作られたものが基礎となっており、いくつかに分岐して他の建物とつながっているとも言われています。

駒場最大の教室!「900番教室」


1号館の正面を左に進むと見えてくるのが講堂、900番教室です。

900番教室は、600人以上を収容できる駒場Ⅰキャンパスでは最大の教室で、講堂の建物全体が一つの教室になっています。

この建物も内田祥三氏が設計に携わっており、旧制一高の講堂として1938年に完成しました。

東大紛争の際には、三島由紀夫と東大全共闘との討論の会場にも使用された歴史ある建物です。

準必修の授業で使われることが多く、オンライン授業が中心になってからも、必修講座など履修者の多い授業の定期考査で使われています。

中にパイプオルガンがあり、学祭などでその演奏を聴くことができます。またパイプオルガンの演奏ができるサークルもありますよ。

ちなみに駒場Ⅰキャンパスには9号館もありますが、9号館と900番教室は別物なので、間違えないようにお気をつけください。

理想の教育棟!「21KOMCEE」

1号館の北東に位置するひときわ目立つ建物が21 Komaba Center for Educational Excellence、通称「21KOMCEE」です。

コムシーと呼んでいる東大生が多いですよ。

21の由来は「21世紀型」で、この建物の理念が新しく先進的なことを強調しています。ちなみに、計画の際は理想の教育棟と呼ばれていました。

2011年に竣工ととても新しく、白く高い柱が印象的な建物で、夕方には美しくライトアップされます。

21KOMCEEにはEastWestの2つの建物があります。

Eastには、理系学生が実験で使用する教室があり、Westでは、英語や国際系の講座が多く開かれています。

EastとWestの両方とも、校舎内にたくさんのホワイトボードや広いスペースがあるので、学生同士で議論したり、協力して作業したりできる開放的な空間になっていますよ。

豊富な蔵書!「駒場図書館」

21KOMCEEから東に進むと、駒場図書館があります。図書館は2002年に竣工したばかりで、地上4階地下2階建てです。

フロアを移動する際は、コンクリートの壁で囲まれた螺旋階段を使用します。

吹き抜けや渡り廊下があり、窓も多く明るく開放的な雰囲気です。

地下階には書庫があり、蔵書はとても豊富です。

東大の教職員が執筆した本を集めたコーナーでは、普段授業を受けている先生の本に出会うことがありますよ。

地上階は閲覧席が充実しており、閲覧席のエリアが本棚のエリアより広いフロアもあります。

図書館の中はとても静かで、定期試験が近づくとほぼ満席になります。とても集中できるため、東大生に一番人気の勉強場所です。

なお、東大生や教職員などの関係者以外は入館が制限されているので、注意してください。

見ると留年する?「駒場池」

駒場キャンパスの東端にある細長い形の池が駒場池です。

かつては養魚場として使われていたらしく、池には湧水があり、静かで鬱蒼とした雰囲気が漂っています。

本郷キャンパスの名所、三四郎池をもじって「一二郎池」とも呼ばれています。

学生の間では、駒場池を一人で見ると留年するという噂があります……。

そもそも噂に過ぎないのですが、友達と関わることを大切にしろという戒めなのかもしれませんね。

秋は絶景!「イチョウ並木」


駒場Ⅰキャンパスの真ん中を東西に伸びるメインストリートにはイチョウ並木があります。

秋になると一斉に色づき、とても綺麗です。ただその反面、銀杏がたくさん地面に落ちるので、歩くときは注意してくださいね。

イチョウは東大マークのモチーフにもなっていて、東大のシンボルの一つです。

おまけ:︎東京大学駒場キャンパス内の食事処

①生協食堂

生協食堂とは、いわゆる学食のことです。地図上のオレンジ色で表される位置にあります。

駒場Ⅰキャンパスの学食は二階建てで、毎日多くの東大生が利用しています。

週によってメニューが変わり、期間限定で全国のご当地メニュー郷土料理も販売されるので、飽きることなく楽しめます。

②イタリアントマト カッフェ ヴィゴーレ

ドリンクはもちろん、パスタピザも食べられるカフェがカッフェ ヴィゴーレで、地図上のオレンジ色で表される位置にあります。

全国にあるイタリアントマトの系列店ですが、学割もあります!

大きな窓からは駒場キャンパスの木々が見え、落ち着いた雰囲気のお店です。

③ルヴェソンヴェール駒場

ルヴェソンヴェール駒場は、地図上のオレンジ色で表される位置にあります。

駒場Ⅰキャンパスで本格的なフレンチ料理が楽しめることは、東大生の間でもあまり知られていません。

旧制一高の同窓会館を改修した建物が使われており、レトロで重厚な雰囲気が魅力です。

カジュアルなランチから本格的なディナーコースまで幅広く楽しめます!

おわりに

いかがでしたか?

駒場キャンパスを見学する際はぜひ参考にしてみてくださいね!

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