【受験生必見】過去問は古い方から?新しい方から?どっちから解くのがおすすめ?

はじめに

全ての受験生が解くと言っても過言ではない過去問

しかし、その重要性は分かってはいても、どの年の過去問から解けばいいのか迷ってしまいますよね。

「新しい年度から?それとも古い年度から?」巷でも情報が錯綜しています。

そこでこの記事では、過去問を古い方から解くメリットと、新しい方から解くメリット両方を解説していきます。

さらに、結局どちらから解くのがおすすめなのかを紹介するので、是非参考にしてください!

そもそも、過去問ってなぜ重要なの?と思った人は以下の記事を要チェックです!

過去問演習って本当に意味あるの?~過去問の重要性~

2020.09.30

過去問を古い方から解くメリット

古い方から解くメリット①:難易度や形式の変化に応じた対策ができる

過去の問題から最新年度の問題に向けて解き進めていくと、年度ごとの難易度の変遷や、出題傾向の周期などを実感することができます。

例えば、「この分野はずっと出題されている」や「この分野は最近出題されるようになった」などが分かりますよ。

人から「この分野を対策すべきだ」と言われるより、自分で「この分野は対策が必要だ」と思った方が、対策の必要性を痛感できるのではないでしょうか。

勉強のモチベーションも上がるので一石二鳥ですね。

古い方から解くメリット②:「過去問解き終わっちゃった……」を防ぐ

過去問を解き始める時期は千差万別。

順調に勉強を進められると、最新5年分位の過去問を本番の数か月前に解き終わってしまう可能性も出てきます。

より過去の問題にさかのぼるのも一つの手ですが、大学によっては出題傾向が変わっているので、本番直前期に十数年前の問題を解くのはあまりおすすめできません。

一方で、古い年度から解いていると、本番直前期に最新の問題で最新の出題傾向を知るスケジュールが組みやすくなります。

直前期の「志望校対策がしたいのに、問題がない!」という焦りを予防することができますよ。

古い方から解くメリット③:精神的な余裕を保てる

過去問の効果は、志望校の出題傾向の把握だけにとどまりません。
過去問には良問が多く、実力増強のためにも使えます。

そのため、過去問を解き進める期間にも実力は伸びていきます。
実際、筆者も苦手だった数学が一番伸びたと感じたのは、過去問演習期間でした。

しかし、当たり前ですが、過去問は難しいです。

実力不足の中で最新年度の問題に挑むと、あまりの点数の低さに衝撃を受け、自信を無くしてしまう可能性があります。

一方、古い年度であれば、現在と傾向や難易度が違う可能性もあるため精神的なダメージが比較的少ないです。

むしろ、「演習→復習・対策→演習」という周期を繰り返すことで、新しい方の過去問に実力が備わった状態で臨めます。

受験直前期に、新しい方の過去問で芳しい結果を出せると、精神的な余裕を持って本番に臨めますよ。

過去問を新しい方から解くメリット

新しい方から解くメリット①:力試しになる

最新の過去問は、問題形式や傾向についての情報の宝庫です。

最新の過去問の結果は、本番でどれぐらい点数が取れそうかを、古い年度の過去問よりも的確に教えてくれます。

最近急激に傾向が変化している大学は尚更です。

最新の過去問による力試しを早めにすることで、軌道修正を早い段階で行えます。

本番直前に「この分野が足りない!」と焦ってもできることは限られますが、本番まで時間があれば、実力増強に腰を据えて取り組めますよね。

加えて、時間配分などの計画も早めに立てられることで、より本番に近づけた練習が以後可能になります。

大学によっては、解答時間が問題量に比べて短めであり時間配分が勝敗を分ける場合もあるので、自分が得点を最大化できる時間配分を早めに見つけられると有利です。

新しい方から解くメリット②:「過去問解き終わらない!」を防ぐ

手に入れられる過去問の年数が多い大学だと、一番古い年度から解いていくと本番までに解き終わらない可能性が出てきます。

また、たとえ解き終わったとしても、より重要な直近の過去問の復習が適当になってしまうかもしれません。

メリット①で述べた通り、志望校の最新情報を仕入れるには最新年度の過去問を入念に復習しておきたいですよね。

最新年度の過去問を早めに解いておけば、後は自分の実力や傾向変化を考慮しながら、必要に応じてさかのぼるという臨機応変な対応が可能になります。

新しい方から解くメリット③:モチベーションアップにつながる

今までどこか余裕を感じていたが、最新年度の過去問のできなさに危機感を覚え、より真剣に勉強に取り組めるようになる可能性もあります。

最新年度の過去問だと「解けなくても受かる」という言い逃れがしづらいため、勉強のモチベーションアップにつながりそうですよね。

一方、古い年度だと、「どうせ今は傾向変わってるし、これから解き進めていくうちに伸びるから大丈夫!」などと言い訳をして、だらだら勉強した結果、成績があまり伸びず……ということになりかねません。

また、近年は私大が難化傾向にあるので、古い年度だけ解いていると意外と解けるかも?という勘違いにつながる恐れがありますよ。

古い方から?新しい方から?どっちがおすすめ?

古い方の過去問から解くのがおすすめの人

本番まで時間に余裕がある人

まずは基礎固めが順調に進み、本番までの日程に余裕がある人です。

本番から逆算した時、一番古い年度の問題から解き進めても1日の分量に無理が生じず、かつ予備日を設けられるほど時間があることを目安にしてみてください。

最新年度の過去問を解く前に本番が来てしまうという事態を防げます。

手に入る過去問の年度が比較的少ない人

手に入る過去問の年度が少ない場合、最新年度から解いてしまうと実力不足のままで取り組むことになります。

演習の効果が薄かったり、精神面に悪影響を及ぼしたりする可能性があるのは先に述べた通りです。

得意教科の演習をしたい人

得意教科とは、復習の量が比較的少なく、誤答や解けなかった理由を自力で把握できる教科のことです。

このような教科だと、復習に比較的時間がかからないので、計画通りに過去問を解き進められる可能性が高いです。

問題形式や傾向の把握に時間を割き、自分に必要な勉強を都度追加していくと更に実力が伸びますよ!
 

新しい方の過去問から解くのがおすすめの人

本番まであまり時間がない人

本番まであまり時間がないという場合は、新しい年度の過去問から解き進めるのがおすすめです。

そして、過去問利用の最大の目的を、問題形式の把握や自分の実力把握に絞ってみましょう。

本番までに何が足りないのかを理解することに集中して、今後の対策に役立ててみてください。

出版されている過去問の年度が比較的多い、かつ取り組むべき教科数が多い人

特に難関国公立では、必要教科数が多い、かつ教科ごとに十数年分出版されており、最古の問題から解き進めると全教科に手が回らない可能性もあります。

最新年度は本番前の実力試しのために残し、自分の得意不得意も加味しながら、2・3年前の過去問からさかのぼっていくのも一案です。

最難関大学である東京大学の過去問の使い方は、以下の記事も参考にしてみてください!

東大生に聞いた、東大の過去問を100%フル活用する方法

2018.01.17

苦手教科や記述量が多い教科を演習したい人

間違いの理由を理解するのに苦労したり、演習後の復習量が毎回多くなってしまう教科は苦手な可能性が高いです。

加えて記述量が多い教科の場合、添削をお願いしたり解き直しをしたりするのに時間がかかるため、計画通りに進まない可能性もあります。

本番までの残り時間を考慮しながら、最新年度を確実に解けるよう計画を工夫してみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。

「古い年度から」解くのか、「新しい年度から」解くのか、人によって異なってきます。

自分の状況に合わせて過去問を最大限活用し、合格に近づいてください!




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