【日本史世界史の両方を選択してわかった】日本史・世界史の違いを徹底解説【共通テスト地歴】

はじめに

受験で日本史世界史のどちらを使うか迷っている人、どちらの科目を選択するか悩んでいる人はいませんか?

そこで今回は、共通テストで日本史と世界史の両方を受験した筆者が、日本史と世界史それぞれの特徴と違いについて解説します。

ぜひ参考にして、自分に合った選択をしましょう!

日本史の特徴と勉強のポイント

【日本史の特徴】①日本国内のことのみを狭く、深く学ぶ

日本史では歴史の「縦の流れ」、つまり「通史」を中心に、時代の順番に沿って学んでいきます。

さらに、日本の歴史だけを深く掘り下げて学習するので、かなり細かい内容、例えば平安時代の各省の名前や江戸時代の農耕器具の名前が出題されます。

このような知識に対応するために、教科書だけでなく資料集に書かれている内容も覚えなくてはなりません

特に私大入試ではマニアックなことが聞かれることもあるので、注意が必要です。

しかし裏を返せば、日本史の内容は出来事の因果関係が日本国内で完結しているといえます。

特に平安時代〜明治時代以前の出来事は、出てくる人物の血縁関係や主従関係・日本国内の情勢だけを見て、理解できるものが多いです。

この特徴が世界史との大きな違いとなっていますよ。

【日本史の特徴】②文化史の内容が多い

政治の動きだけでなく、各時代の文化史を丁寧に扱うのも日本史の大きな特徴です。

例えば、飛鳥時代の仏像の名前や江戸時代の儒学の変遷といったものまで、文学や芸術だけでなく、思想や生活まで幅広い内容を学習します。

私大入試だけでなく、共通テストでも文化史について問われることもあるので、多くの人が文化史まで覚える必要があるでしょう。

文化史では馴染みのない名称が多い上に、流れがないので、通史より覚えにくいですよね。

さらに、通史とは別に文化史だけの授業が行われると、通史との関連性が掴みにくいです。

試験ごとに内容を整理していけば、理解がしやすいですよ!

日本史の普段の勉強のポイント:一つの出来事を掘り下げる

日本史の勉強をするときには、縦の流れを整理しましょう。

時代の流れを整理しやすくするには、ノートに年表を書き出すのがおすすめです。

そして一つの出来事を掘り下げ、出来事の背景を丁寧に考えましょう

例えば桓武天皇が行った平安京への遷都も宗教的背景だけでなく、血縁的背景も絡んでいます。

一つの出来事にはいくつもの背景が絡んでいるので、掘り下げて考えると理解しやすいです。

一方、文化史は各時代の流行がはっきり現れているので、横の流れを考えるのが大切です

文化の時代や担い手を押さえるのを意識すると、より理解しやすくなりますよ。

日本史の共通テストの勉強法については、こちらの記事をチェック!

【共通テスト日本史】点数が伸びない人必見!本番ほぼ満点の現役大学生が教える勉強法

2022.10.27

世界史の特徴と勉強のポイント

【世界史の特徴】①様々な地域の歴史を学ぶ

世界史は、世界各国の歴史を学ぶので、内容が幅広いです。

名称がカタカナも漢字もあり、馴染みがなくて覚えにくいと感じることもあります。

そして、地域ごとに内容が進められる教科書が多いです。

同じ地域の内容をずっと学習することはあまりないので、地域が変わるごとに頭を切り替える必要があります。

また、地域ごとに内容が進められてしまうと時代の流れに沿った学習がしにくいので、出来事の時代背景や因果関係を掴むのが大変です。

定期テストや入試問題では深く突っ込まれにくい、すなわち、ものすごく難しい問題は少なく、基本的な内容で解ける問題が多いという傾向なので、教科書の内容をしっかり理解することを意識しましょう!

【世界史の特徴】②現代生活に直結する

世界史を学習すると、日本がどのように世界各国と関わっているかが、学習していく中で見えてきます。

そのため世界における日本の位置づけを客観視できます

また、各国の歴史を学ぶと、現在の世界情勢の把握がしやすくなるので、時事問題や世界の仕組みが理解しやすくなりますよ。

さらに様々な地域の時代背景や文化、思想について学べるので、各国の文化への理解が深まります。

世界史を学ぶと歴史が身近に感じられ、日本のことだけでなく、グローバルな視点から物事を考えるきっかけになるでしょう!

世界史の勉強のポイント:地図を見ながら地域ごとのつながりを意識する

世界史では、横の流れを把握するのが大切です。

同時代のいろいろな地域の出来事が把握しやすくなるので、各地域の年表を横に並べて書くのがおすすめですよ。

同時代に別々の地域で起きた出来事を聞かれることもあるので、一つの地域だけでなく、同時代で起きた様々な地域の出来事に着目すると効果的です。

さらに、どこで出来事が起きたのかを把握するために、地図を見ながら勉強しましょう。

馴染みのない地域でも地理関係を確認でき、出来事の因果関係がわかりやすくなります。

すべての地域で起きたことを一気に覚えようとするのは難しいので、時代ごとの中心地域に着目して時代把握をしましょう。

こうすると複雑な内容も理解しやすくなり、時代の流れがわかりやすくなるのでおすすめです!

世界史の共通テストについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。

【共通テスト世界史】本番9割超えの現役大学生が教える!共通テスト世界史の勉強法

2022.10.06

共通テストではどちらを第1解答科目にすべき?

【第1解答科目の決め方】①いつ決める?

私は、3年の夏休み明けに共通テストの第1解答科目を決めました。

2年生の時は、成績が一番よく、大好きだった日本史を第1解答科目として考えていましたが、3年生になってから世界史の成績と日本史の成績があまり変わらなくなったので、どちらを第1解答科目にするか迷いました。

3年生7月の模試で第1解答科目を日本史で受験したところ、模試の合計点が今までで一番良かったので願掛けを込めて日本史に決めました。

私が模試の結果で第1解答科目を決めたように、模試でいろいろ試すのがおすすめです。

何回も模試を受けて、自分の傾向を見極めましょう。

最後の共通テスト模試は11月頃なので、遅くても3年の10月には第1解答科目をどちらにするか決めるのがいいです。

最後の共通テスト模試までに決めておかないと、本番前に試す機会がなくなるので、3年の10月には絶対に決めておきましょう!

【第1解答科目の決め方】②どうやって決める?

一番は、得意な方を第1解答科目に選ぶのがおすすめです。

得意科目を第1解答科目にする大きなメリットは、入試で安心できることです。

2科目受験したとしても、1科目しか点数を採用しない入試では第1解答科目の成績が採用されます。

入試のことまで考えると、得意科目を第1科目にするのが一つの戦略になると思います。

どちらの成績も同じくらいで迷っている人は、好きな・落ち着いて解ける科目の方を第1科目にするといいでしょう。

第1解答科目の試験後には休憩時間がないので、もし失敗したとしても気持ちを切り替える時間はありません。

そのため、失敗しても自分で気持ちをコントロールする必要があります

好きな科目から解くと、モチベーションを下げずに模試や入試の時に取り組め、第2解答科目に悪影響を与えないで済みます。

おわりに

いかがでしたか?

日本史と世界史はそれぞれにメリットもデメリットもあるので、すぐにどちらを選択するか決めるのは難しいと思います。

どちらの科目もコツコツとあきらめずに勉強するのが大切です。

より自分に合っていて、自分で楽しく勉強が続けられそうな方を選びましょう!




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