はじめに
「集中力が続かず、やるべきことがあるのにだらけてしまう」なんてことはありませんか?
そんなときに役立つのが、ポモドーロ・テクニックです。ちょっと名前が胡散臭いですね笑。
ポモドーロ・テクニックを簡単に説明すると、短時間の集中を繰り返してタスクを達成するための時間管理術のことです。
名前の胡散臭さのわりに内容はすぐに理解できて、すぐに実践できるシンプルなものなので是非知ってもらいたいです。
目次
ポモドーロ・テクニックのやり方
それでは、早速やり方を説明していきたいと思います。想像の2倍くらい簡単です。
- タイマーで25分はかる
- タイマーがなるまで勉強する
- 時間がきたら5分間休憩する
- ①〜③を数回繰り返す
これだけ
ごめんなさい、想像の3倍簡単でしたね。
つまり、ポモドーロ・テクニックとは25分間の作業と5分間の休憩を繰り返すというものです。
作業中の25分間は、一切他のことをしません。その作業のことだけを考えます。
また、休憩の5分間もただの休憩ではなく、25分間の質を上げるための休憩をします。喉を潤したり、深呼吸をしたりと最低限の休憩をする感じですね。
この25分間を単位として、1ポモドーロと呼びます。
勘の良い人は既に気付いているかもしれませんが、ポモドーロとは、イタリア語でトマトのことです。
(なぜトマトなのかは知りません。)
やった時間に応じてトマトを収穫していく、ということですね。
それでは、なぜこのポモドーロ・テクニックが良い時間管理術だとされているのでしょうか?説明していきます。
ポモドーロ・テクニックの3つのメリット
ポモドーロ・テクニックのやり方が分かったところで、そのメリットを確認しましょう。役に立たなければ意味が無いですからね。
その1 質の高い集中力を維持できる
人間の集中力の限界は90分と言われています。
じゃあ90分ごとに休憩したらいいのかというと、そうでもありません。
いくら90分集中が続くといっても、当然波がありますよね。
最初の30分位までは良くても、70分くらい経過したあたりから、集中が弱まり、もはや惰性的に勉強することになるのではないでしょうか。
皆さんも、授業の後半のダルさから集中力が持たないことは知っていますよね笑。質の高い集中力を維持するのは難しいのです。
そこで登場するのが、ポモドーロ・テクニックです。
このテクニックは「90分間集中し続ける」という人間の限界に丸腰で挑むなんてことはしません。
25分間区切りで作業を行いますので、無理なく取り組もことができます。
それによって、集中力を保とうと頑張らなくても常に高い集中力を持って勉強に取り組めます。
集中力を根性でカバーするのではなく、方法論で持たせるということですね。
その2 他のことに気を取られにくい
普段勉強しているときに「一瞬だからいっか」って自分に甘くなる時はありませんか?
一瞬だけLINEを確認する。
少しだけといって席を立つ。
たとえそれが本当に一瞬だったとしても乗ってきた調子が一回リセットされてしまいます。もったいないですね。
そこで、満を持して登場するのがポモドーロ・テクニックです。
「今から勉強するぞ!」と休憩の予定を立てずに取り組むと、勉強のon・offが切り替えられないので、気になったことがあればその瞬間に確認してしまいます。
ところがこのテクニックを使うと作業している25分か、休憩の5分かというメリハリがつきます。
メリハリが付くことで気になることがあった時も我慢だと思わずに
「休憩の時間に確認しよう」と余裕を持って切り替えることができます。
その3 成果が目に見えるので達成感がある
通常、勉強しても「勉強の跡」は残りませんよね。
ところが、ポモドーロ・テクニックを使うと
ポモドーロ(トマト)が残ります
……
ふざけているようで、直感的に分かる形にするというのは、効果がありますよ。
朝ごはんのトマトサラダの前に、1ポモドーロGET!
晩ごはんのトマトスープの前に、2ポモドーロGET!!
夜寝る前に、3 pomodoro GET!!!
と言ったように自分の生活から可能な限りポモドーロ(25分間)を捻出して、1ポモドーロと意識して記録することで、勉強した証を具体的な数字で感じられます。
とはいえ、いきなり「1ポモドーロと意識」と言われてもいまいち想像できない人も多いと思うので、ここでツイートを紹介させてもらいます。
せっかくいいアイデアあるんで深夜の2ポモドーロ行っとく pic.twitter.com/aM73nz9kyc
— 鬱病ラーメンゴリラ (@doropito) July 26, 2016
https://twitter.com/etsuko_ichihara/status/755707046574510081
こちらの方々は1ポモドーロ単位で作業の成果を実感しているのがわかりますね。
手帳とかに「今日は12ポモドーロ〜♪」とか書いておけば、数をもっと増やしたくなります。
とまあ、達成感があるかどうかなんて、実際にやってみないとわかりませんよね。
ということでポモドーロ・テクニックをやっている様子をご紹介します!
ポモドーロ・テクニックの実践
それでは、早速実践してみましょう。
実践するにあたって使うツールをご紹介。
使用するツール
私はこちらの開くだけで使えるサイトを利用します。
http://stopwatchtimer.yokochou.com/pomodoro-timer.html
ただ、勉強をする際はPCを開かないと思うので、スマートフォンのアプリを使うことがおすすめです。
Androidだとこちら、iPhoneだとこちらが人気のあるポモドーロタイマーです。
ただ、25分間計ることができればなんでもいいので、専用のアプリを使わなくても、元からついているタイマーを25分に設定するので十分良いですよ。
スマホだと他のことに気を取られる可能性があるので、専用のタイマーを用意したり、キッチンタイマーを使うのも気分転換になって良いですね。
0分経過:早速作業開始
それでは開始ボタンを押します。
ポチッ、とな。
おっ!
早速、緊張感が生まれますね。
勉強時間を計るときはカウントアップされていきますが、ポモドーロタイマーではカウントダウンです。
そのため、貴重な時間が消費されていってるのが実感できるので早く行動しようという気持ちになりやすいです。
蛇足ですが、似たような効果を狙ってキャンドルテクニックという方法もあります。火をつけたキャンドル(ろうそく)が溶けきる前に作業をやり切るというもの。
本題に戻って、この25分間に他のことはせずに勉強します。
……(勉強中)
……(勉強中)
そして、1ポモドーロ(25分)経過…
25分経過:1ポモドーロ終了
ティルティルテル、ティルティルテル♪(タイマーの音)
はっ。
どうやら25分間経過したようです。
感想としては、集中力が切れるというよりはもう少し頑張れそう、という感じ。
ポイントはここにあって、自分が勉強で疲れきる前にこまめに休憩を挟むので、集中力が切れて、勉強できなくなることを防げるのです。
そして、このサイトの良い所は25分経ってタイマーを止めると
ピロ♪
という音ともに1UPと表示が出てゲームのようでちょっと楽しい気分になります。
(勘の良い人は気付いているかもしれませんが、1UPがあまりに一瞬なため、撮るために2ポモドーロ経過しています。)
そして5分休憩です。
右の緑トマトのカウントをスタートさせます。
5分休憩…
30分経過:休憩終了
あくまで25分間の集中のための休憩なので、テレビを見たり、ゲームをしたりするわけではありません。
水分補給くらいに留めておくのがベストです。
私のおすすめは深呼吸です。
やや大げさ目に深呼吸をすると、頭のなかが空になって余計なことを考えずに済み、脳を休ませることができます。
それでは、勉強に戻りましょう。
……(そして勉強をする)
120分経過:勉強終了
と、こんな感じで作業と休憩を繰り返してやっていきます。
短いスパンで休憩を挟むので常に質の高い集中力を保つことができましたね。
おわりに
いかがでしたか?ポモドーロテクニックの魅力が感じられたのではないかと思います。
実践するにあたって必要なことは一切ないので、25分間でタイマーを設定してみましょう。きっと今までにない集中力を実感できますよ。
慣れてきたら時間を自分に合わせてカスタマイズして、45分10分にしたりしても良いですね。
それでは、よいポモドーロを!