模試の効率120%アップ!成績を上げる自己採点のやり方とは?

はじめに

皆さんは模試の自己採点をしたことがありますか?

模試を受け終わったら、そのままにして返却を待っているという人も多いのではないでしょうか。

それはもったいないですよ!

自己採点をすることで模試を受ける意味が格段に増すのです。

今回はそんな模試の自己採点の方法についてご紹介します!

なぜ模試の自己採点が大切なのか?

では、まずなぜ模試に自己採点が必要なのかについて説明します。

その理由は以下の3つになります。

模試の自己採点の意味1:共通テストは自己採点が必須

ご存知かもしれませんが、共通テスト本番の結果がわかるのは4月以降です。

つまり、自分の正しい得点がわからないまま大学に出願をすることになります。

その際に参考にするのが自己採点ですが、普段から自己採点をする癖をつけておかないと、本番でいきなり正確に行うのは難しいでしょう。

100点も高く自己採点してしまったがばかりに、足切りにかかって二次試験を受ける前に浪人が確定する……なんてことにもなりかねません。

普段から模試の自己採点をすることで、自分の採点したものと返却されたものの差を確認することができるため、いい練習になりますよ。

模試の自己採点の意味2:自分の弱点がすぐにわかる

模試の結果の返却は受けてから1〜2ヶ月ほどかかりますが、その間にも自分の実力はどんどん変化します。

返却されるのはあくまで「1ヶ月前の自分の成績」です。

模試を受けた時点ですぐに自分の実力を把握して、その後の勉強の改善に役立てるためには自己採点が欠かせません。

模試の自己採点の意味3:「解答の作り方」が身につく

記述式問題の場合、毎回自己採点をおこない自分の解答と模範解答とを見比べることで、加点・減点されるポイント自分がやりがちなミスを把握することができます。

そして、その反省を次の模試や受験本番で活かしていくことで、得点アップが見込めます。

模試の自己採点をする際の注意点

模試の自己採点の注意点1:必ず問題用紙に解答のメモをする

自分の曖昧な記憶に頼って「なんとなく」で採点していませんか?

これでは自己採点をする意味が薄くなってしまいます。

ついては模試の受験中に、問題用紙に自分の答えをメモしておきましょう。

全部解き終わってからまとめてメモしようとすると、時間が足りなくなった時に困るので、一問ごとに書いておくのがオススメです。

記述式の場合、解答をそのまま写すのがベターですが、時間が足りなくなりそうであれば思考の跡(途中の計算や、文字数を考慮せずに書いた記述など)を残しておくだけでもよいでしょう。

問題用紙で答えをまとめて解答用紙に写す、というクセをつけましょう。

ただし、英作文に関してはスペルミスや文法ミスによる減点が考えられるため、正確にメモしておきましょう。
 

模試の自己採点の注意点2:模試を受けたその日のうちに自己採点をする

「模試を受けると疲れるし、帰ったらすぐに寝たい……」と思いますよね。でも、もう少しだけ頑張りましょう。

模試を受けた日は、自分の実力不足を感じて勉強意欲が普段より高まっていることが多いです。

その意欲を生かして自己採点を行い、自分の点数・弱点を認識すれば、これからの課題が見えて翌日以降のやる気が持続します。
 
また、日が経つにつれて自己採点の精度も落ちてしまいます。

これは『自分が受験した時にどう考えて答えを出したのか』を忘れてしまうためです。

試験中にメモをし忘れた際でも当日であれば覚えている可能性も高いので、模試を受けたその日のうちに自己採点をしてくださいね。

記述式模試の自己採点におけるポイント

どうしても記述式模試は、自己採点が難しいですよね。

ここでは、記述式模試の自己採点のポイントを科目別に紹介します。

記述模試の自己採点のポイント:国語編

一言一句解答通りである必要はない

掲載されている解答はあくまで「一例」にすぎません。

まとまって解答が掲載されている箇所だけでなく、個々の設問の解説を読みましょう。

解答に必要だと挙げられているポイントが掴めており、自然な日本語であるならばその答えは問題ありません。

語尾に注意する

「〜とは、どういうことか。」と聞かれた場合、当然解答も「〜こと。」で終わらなければいけません。

解答のポイントがしっかり掴めていても、設問に対して語尾が対応していない場合は1〜2点をマイナスすべきです。

記述模試の自己採点のポイント:数学編

問題へのアプローチ方法に着目する

「最終的な答えが違うから0点!」とすぐに決め付けるのはいけません。

もちろん小さな計算ミスなどはしないほうが良いですが、採点官が見るのは「問題をどうやって解こうとしたか」です。

初めから方針が違えば0点ですが、解けなくても方針があっていれば、たとえ最初に定義域を書いただけでも1〜2点はもらえます。

説明不足は減点をしておく

問題用紙でいろいろ解法を考えて、できるだけ綺麗に、シンプルにするためにと途中計算や経過を大幅に省略してはいませんか? 

正しい解き方で解いたのか、それともまぐれで当たったのかわからないような答案では減点される可能性があります。

必要な定義が自分の解答に書かれていない場合や、模範解答と比べて文字量が3分の1以下である場合は2点ほど減点して採点すると良いでしょう。

記述模試の自己採点のポイント:英語編

英作文は「文法」に注意する

自由度の高い英作文は、採点が難しいかもしれませんが、基本的には内容はあまり重要ではありません。

チェックするのは、主に「文法」と「スペル」です。

そのため自分の解答が模範解答に近くても、使った前置詞は適切だったか、スペルのあやふやな単語はなかったか、確認するクセをつけましょう。

和訳問題の「抜け漏れ」がないかチェックする

和訳問題では、英単語1つ1つに対して、対応する日本語がきちんと解答できているかを確認しましょう。

大体の意味があっていても、副詞や形容詞の意味が1つでも抜けていれば減点になります。

意訳した場合は、その訳で本当に漏れなく英文の意味を伝えられているかをチェックしましょう。

そのためには、一度問題の英文を直訳した文を作ったり模範解答を参照したりして、自分の解答と比べてみるのが有効です。

模試を自己採点する際の解答・解説集の使い方

模試を受けると必ず解答・解説集が付いてきますよね。

間違えた箇所を参照して終わり、になっていませんか?

解答・解説集は「受験のプロ」が作った最強の教材です。この最強の教材を使い倒すポイントを、教科別に説明します。

模試の解答・解説集の使い方:国語編

評論文の場合、設問ごとの解説の前に、段落ごとの要点をまとめた本文全体の解説が掲載されています。

ここをチェックすることで、自分が文章のポイント(主張や対比関係、論理関係など)をきちんと抑えながら読めていたかを確認することができます。
 
古文・漢文の場合は、訳文に目を通しましょう。

問題に全て正解していても、読み違えていた箇所はなかったかを確認してください。

また、古文漢文は似た展開の話が多いので、訳文を読んで正確に出題された文章の展開・内容を覚えておくと後々役立つはずです。
 

模試の解答・解説集の使い方:数学編

 
別解が掲載されている場合、必ず目を通しておきましょう。

模試受験中は、「スマート」な解き方ではなく、計算をとにかく重ねてでも粘って1点でも多く取ろうとする姿勢が大切ですが、やはり模範解答も知っておく必要があります。

本番の入試では、できるだけ短時間でかつ計算ミスが起こらないような解き方を使用したいからです。

また、別解を学ぶことで様々な分野のつながりを知れるので、問題と解法を1対1対応で「機械的に」解いて勉強するのに比べ、柔軟な応用が効くようになります。

模試の解答・解説集の使い方:英語編

英語の場合、解答・解説集のページの右端や、長文問題の解説の前に単語や熟語の意味が書いてあることが多いです。

ここで取り上げられているのは、単に難しいもの・意味の取りづらいものではなく、受験に必須のものばかりです。

もし知らなかったものがあれば、ノートなどに写しておき定期的に復習するとよいでしょう。
 
また、和訳問題では、少し違和感のある直訳ではなく綺麗な日本語が解答として掲載されています。

試験では直訳でも問題ないことも多いですが、英単語や熟語に対するスマートな訳し方を覚えておくと、採点官への印象はよくなるかもしれません。

おわりに

いかがでしたか?

模試の自己採点をやってみると、これまで見えてこなかった自分の弱点や発見があるかもしれません。

そして入試本番では、絶対に自己採点をしないといけません。

今のうちに慣れておき、重要な自己採点をする際に大きなミスを防げるようにしておきたいですね。




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合格サプリの記事は、東大・早慶・GMARCHの現役大学生が執筆しています。

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