はじめに
大学受験のこと、いつかしっかり考えないといけないのは分かっているけど中々やる気が出ない…….そんな不安を抱えていませんか。
今回は、京大生の私が高校生におすすめしたい「勉強法」に関する本を3つ紹介します。
人気クリエイターの本を集めたので、ぜひ自分に合うものを探してください!
【おすすめの本】①『受験のお悩み解決アンサー』
【本の概要】
『受験のお悩み解決アンサー』は学歴エンタメチャンネル『wakatte.TV』の高田ふーみんさんによる本です。
「そもそも受験とは?」、「学歴ってどう大事なの?」といった基本が分かる、大学受験予定者必読の入門書になっています。
各ページのイラストや写真でビジュアル的に読みやすくなっており、1〜2日程度で読めるでしょう。
【本の特長】❶受験初心者が直面する悩みとその解決策が分かる
この本の第一の特長は、受験勉強に限らず、高校生を取り巻く生活全体に関するお悩み解決法を、テンポよく網羅している点です。
例えば、将来就きたい職が決まっていないという悩みに関して、「アイドルが好き」といった趣味に基づいて暫定的に志望校を決定することが提案されています。
受験初心者は、受験について「何がわからないのかわからない」ことも多いです。
あらかじめ代表的な悩みと解決策をセットで総ざらいできるこの本は、いつか勉強で悩んだ時の備えとなる基盤を作ってくれるはずです。
受験を意識した高校生活のスタートとしてぜひ読んでみてはどうでしょうか。
【本の特長】❷プロ講師から見た進路選択の重要事項がわかる
第二の特長は、受験のプロ視点の進路情報が充実している点です。
YouTubeでご存知の方も多いと思いますが、ふーみんさんが持つ、大学受験の知識は圧倒的です。
この本でも、文理選択、受験校や受験方式選びのポイント、参考書学習についてなど、進路選択に関する基礎が余すことなく紹介されています。
【本の特長】❸高校生ならではの悩みに寄り添ってくれる内容
第三の特長は、高校生の感情に寄り添ってくれる内容である点です。
学歴至上主義だけど、実は受験生にアツくて優しい……そんなふーみんさんが、いつもの語り口で、学生目線の解決策を提案してくれます。
掲載されているお悩みは「理系志望で数学が苦手」、「地方住みで困っている」、「恋愛ばかりで勉強できない」などリアルな内容ばかり。
ひたすら無駄を排除するような合理的な冷たさはなく、「学歴が欲しい」、「浪人が怖い!」といったありのままの気持ちをモチベーションに変換していくような、感情ベースの意見が多め。
読むだけでやる気が湧いてきますよ!
【おすすめの本】②『無駄ゼロ勉強法』
【本の概要】
『無駄ゼロ勉強法』は、『令和の虎』でも大人気の教育系YouTuber兼ポラリスアカデミア代表・吉村暢浩さんによる本です。
短期間で結果を出すための超効率テクニック集になっており、受験まで時間がない人におすすめです。
前述のふーみんさんの本とは異なり、志望校は既に決定している想定で、目標に対する具体的な「勉強法」に特化した本となっています。
挿絵はなく文章量も多いため、読み切るまで5日ほどかかりますが、内容をマスターすれば大躍進間違いなし!
【本の特長】❶問題解決方法を考えるための具体的なステップが紹介されている
この本の最大の特長は、問題解決方法を考えるための具体的なステップが紹介されている点です。
解決すべき問題(得点しづらい科目や単元など)を発見し、原因を自分で捉え、さらに原因を細分化して解決するための思考法を、詳しく知ることができます。
「時間の使い方が下手」という抽象的な問題に対しては、1日のどこに計画を乱す原因があるのかを可視化する「隙間時間捻出手帳」を書くことなどが提案されています。
この他にも、先に知っているだけで能率が格段に上がる実例が盛りだくさんなので、注目してください。
【本の特長】❷徹底した「事実」ベースの無駄を省くテクニック
この本で紹介されるメゾットは、感情をやる気の泉源とするアドバイスは少なめで、問題を事実ベースで現実的に分析することで1つ1つに丁寧な対策を考えていくスタイルが特徴的です。
例えば、メンタル管理については、「自分を信じる」といった根性論とは違い、「不安を具体化して、対策を考える」といった合理的な策が紹介されています。
この1冊を読み切れば、ケアレスミスや心理的な不安にも、「問題を発見し、原因を細分化して解決する」というプロセスで具体的に対策できるようになるでしょう。
特に、やる気に頼らず勉強を継続する「習慣化」のノウハウを、11のステップに細分化している第4章は必見です。
私も京大に合格しましたが、なんとなく実践していた勉強法がそのまま言語化されていて驚きました。
難関大合格者が時間をかけて得たノウハウを、言語化された状態で読めるのは、非常に効率的です。
そしてこの本は、1つの問題に1つの解決策を提示する形式ではなく、問題と解決策の発見を最終的に読者に委ねています。
受験生の悩みは十人十色です。この本で紹介されている、問題解決法と実践的な工夫の両方を組み合わせて、独自の課題にも応用できるとライバルに一気に差をつけることができますよ!
【おすすめの本】③『成績上位1%が実践している勉強法』
『成績上位1%が実践している勉強法』、略して『上一実践勉強法』は、明るいキャラとわかりやすい解説がTikTokやYouTubeで大人気の塾講師・ラオ先生による本です。
高校受験のノウハウも豊富なラオ先生によるこの本は、中学からずっと勉強が苦手という高校生の、はじめの一歩にもぴったりです。
文章量はありますが内容は明快で、3日程度で読めるでしょう。
1テーマずつ区切って読むのがおすすめです。
【本の特長】❶トレンドの「タイプ診断」
『上一実践勉強法』ではまず、第1章で、成績上位1%の生徒を3パターンに分け、型ごとに適した成績キープ法が紹介されています。
インプット・アウトプットを能動的に行う「自力吸収型」、言われたことを素直にやり切る「努力遂行型」、並外れた学習能力を持つ「天才肌型」。
あなたは、どの型で成績上位を目指せそうですか。
きっと、今までなんとなく勉強してきただけで、自分がどの型かもわからない人も多いはずです。
でも大丈夫。
この本をきっかけに、3つの型の存在を知り、日々の勉強の中で自分がどの型に当てはまるのか意識しながら過ごしていきましょう。
自分に向いている型を少しでも知っているだけで、本気で受験勉強を始めるときに、きっと楽になるはずです。
今人気の、パーソナルカラー診断やMBTI診断のような感覚で気軽に手に取ってみてください!
【本の特長】❷中学レベルから勉強法の基本を総ざらいできる
2章以降は、成績優秀者の勉強に対する着眼点が、教科ごとに紹介されています。
それぞれの教科のテイストと、理解のポイントが、6〜8点でまとまっており、この1冊で、高校入学までに身につけておくべき5教科の基本をおさらいできますよ。
勉強が苦手な高校生のつまずきは、中学時代の学習姿勢にある可能性も高いです。
中だるみが気になる中高一貫校の人や、高校で急に勉強が苦手になった人も、ぜひこの本で中学レベルに立ち返ってみてください。
おわりに
受験勉強のはじめの1冊は決まりましたか?
最初は完璧に理解しようと思わず、気軽に眺めてみてください。
1度本の内容に触れているだけで、毎日の勉強の感覚も少しずつ変わってくるはずですよ。
難関大受験を目指すあなたの第一歩が素敵なものになるよう、祈っています!