はじめに
早稲田大学教育学部を一般受験しようと思っている皆さん、日本史の対策に悩んでいませんか?
そこで今回は早稲田大学教育学部に日本史で合格した筆者が、傾向と対策を徹底解説します!
ぜひ参考にして今後の学習に役立ててくださいね。
目次
【早稲田教育の日本史】出題傾向
【早稲田教育の日本史:出題傾向】①幅広い年代・分野から出題される
早稲田大学教育学部の日本史は、全時代から出題されるのが大きな特徴です。
例年の各大問の出題範囲は、大問1が古代、大問2が古代〜中世、大問3が近世、大問4・5が近現代となっています。
2023年度は各大問の出題範囲が広くなっていました。
具体的には、大問1が飛鳥時代〜平安時代前期について、大問2が平安時代後期〜鎌倉時代について問われており、複数の時代から出題されています。
さらに通史だけでなく、文化史など幅広い分野から出題されます。
特に文化史が大問のテーマになった年もあるので、文化史の内容も広く把握しましょう。
例えば、各時代の学問の変遷や宗教史は主題されやすい傾向があるので、整理するのがおすすめです。
今後も出題範囲の変更などがある可能性があるので注意が必要ですが、まんべんなく勉強する必要がありますね。
【早稲田教育の日本史:出題傾向】②ほとんどがマーク選択問題
問題形式は、文章題を読み、マーク選択する形式がほとんどです。
一部記述問題がありますが、ほとんど語句のみを答えるパターンになっています。
記述問題は史料の穴埋め問題が多いので、冷静に資料を読んで答えを導き出しましょう。
選択式問題は正誤問題、並べ替え問題、史料読解問題などがあります。
選択式問題は記述問題よりも簡単だと思われがちですが、早稲田大学教育学部の日本史では細かい部分まで聞かれるので、難易度は高めです。
特に正誤問題の難易度が高いです。
誤っているものを選ぶ問題や正しいもの全てを選ぶ問題が多く出題されるので、選択肢を見極める力が必要になります。
正誤問題だけでなく、並べ替え問題にも注意しましょう。
比較的近い年代の並べ替え問題を出題する傾向があるので、出来事の順番を細かく記憶していなければ難しいです。
【早稲田教育の日本史:出題傾向】③近現代史分野の難易度が高い
大問4・5が近現代史分野になっていて、特に大問5が難しい傾向があります。
大問5はテーマ史で、総合的な内容が聞かれるのが特徴です。
例えば平和問題や公害問題、女性問題などがテーマとして扱われ、教科書や資料集にも載っていない内容が聞かれることもあります。
総合的内容が扱われるので、近現代の通史と文化史の両方の把握が必要です。
大問4、5の並べ替え問題は複雑な傾向があり、重要な出来事が起きた背景や順番を細かく把握していないと厳しい問題もあります。
例えば第二次世界大戦中に施行された法律の順番などです。
特に第二次世界大戦中の出来事は幅広く聞かれるので、苦手な人は早めに対策しましょう。
【早稲田教育の日本史】対策のポイント
【早稲田教育日本史:対策ポイント】①選択式問題は正誤分析と時代整理が大切!
ここでは正誤問題と並べ替え問題の対策について紹介します。
まず正誤問題についてです。
正誤問題対策で一番重要なのは、文章の正誤を徹底分析することです。
教科書や資料集などを照らし合わせて、文章のどの部分が合っているのか、間違っているのかを丁寧に確認しましょう。
また、問題を解くときには正誤分析するクセをつけるのが大切です。
問題文のどの単語、どの表現が間違っているかが自分でわかると選択肢を絞り込みやすくなります。
特に似たような名前の人物や出来事は要注意です。
例えば名字が同じ人物や似たような法律の名前などは正誤問題で出題されやすいです。
似たような人名や事柄は並べてノートに書き、マーカーや線を引いて違いをわかりやすくするのがおすすめですよ。
次に並べ替え問題についてです。
並べ替え問題では問題文の選択肢を時代の早い順から遅い順へと正確に並べなくてはいけません。
そのため、出来事の順番や歴史上の人物が活躍した時代をよく整理する必要があります。
通史も文化史もまとめている資料集の年表を、古い時代から順番に読み込んで整理しましょう。
読み込むときにはその時代の政治史と文化史の流れを把握しながら読むのがポイントです。
例えば古代〜近世であれば天皇、摂政・関白、将軍といった政治を行った人の順番を、近現代では内閣総理大臣の順番や戦争が起こった順番などを意識して読みます。
余裕がある人は資料集の年表を見ながら、ノートに自分で年表を書き出すのがおすすめです。
そして、整理する時には無理に年号を覚える必要はありません。
年号だけを暗記していると年号を忘れたときに出来事の概要や起きた順番がわからなくなることもあります。
出来事の因果関係と内容を覚えるのを意識しましょう。
正誤問題も並べ替え問題も、共通テスト形式の問題演習が効果的です。
共通テスト形式の問題は難易度が高くないので基本的な練習になり、問題を解くときのコツがつかみやすいです。
問題を解くときには人物名と出来事の名前をヒントにしましょう。
時代背景がはっきりするので、正誤や時代の流れを把握しやすくなり、正解を導きやすくなりますよ。
【早稲田教育日本史:対策ポイント】②大問1〜3は基礎レベルの総復習が重要!
大問1〜3の出題範囲は広いので、古代から江戸時代までの内容の総復習が必要です。
特に大問1・2は毎年出題される時代が異なるので要注意です。
復習するときには通史と文化史をセットで復習すると、人物・出来事と時代の関係性が結びつきますよ。
大問1〜3では基本的な部分で確実に得点するのを意識しましょう。
教科書レベルの内容は絶対に落とさないのが重要です。
教科書の太字になっていないところまで聞かれるので、教科書を隅々まで読み込み、理解しましょう。
基本的な問題の総復習をするために、直前期には赤本の標準レベルまでの総復習をするのがおすすめです。
余裕がある人は、間違えた問題をノートにまとめて見直せるようにするとなお良いです。
大問4と5は難易度が高く、差がつきにくいので、大問1〜3でどれだけ得点できるかがカギになります。
大問1〜3で8〜9割程度取るのを目標にすると安心ですよ!
【早稲田教育日本史:対策ポイント】③大問4・5は通史理解の徹底と細かい部分の把握がカギ!
大問4・5は難易度が高いので特に対策が必要です。
基本的な部分を押さえるのがカギになるので、通史理解の徹底が大切です。
特に明治〜昭和の内閣総理大臣の順番は確実に覚えましょう。
筆者は「いくやまいまいおやいかさかさ・・・・・・」のように、名字の頭文字で覚えていました。
そして、どの首相の時に何の出来事が起きたのかをしっかり把握しましょう。
資料集の内閣総理大臣一覧表には、各総理大臣の時代の出来事が載っているので、表を見るのがおすすめです。
また、近現代史は、重箱の隅をつつくような内容が聞かれます。
教科書の脚注や資料集のコラムなども読み込んで、細かい出来事も把握しましょう。
さらに、他学部の近現代史問題にも取り組むのもおすすめです。
近現代史は、学校で習うのが3年生の後半〜直前期にあたるので、演習量が少なくなる傾向があります。
また、他学部の過去問と同じような内容が出されることもあります。
そのため他学部の問題に触れて演習量を増やすのが大切です。
2〜3学部の過去問を3〜5年分ほど解くと近現代史の問題内容がつかみやすくなりますよ。
おわりに
いかがでしたか?
早稲田大学教育学部の日本史は出題範囲が広く、細かい内容まで聞かれるので難しいと感じる方が多いと思います。
しかし、重要なポイントをしっかりおさえて対策をすれば、十分合格は狙えるはずです!
この記事が早稲田大学教育学部を受験する皆様のお役に立てれば幸いです。