はじめに
日本史を選択している受験生の皆さんは、「テーマ史」を勉強したことがありますか?
「テーマ史」という言葉を聞いてもよくわからない人も中にはいるでしょう。
この記事では、テーマ史の出題例や具体的な勉強法を詳しく解説します!
筆者に加え、偏差値が70以上と、日本史を極めた友人の意見も交えながら紹介しますよ。
目次
テーマ史の基本情報
【押さえておくべき!テーマ史の基本情報①】テーマ史とは?
そもそも、テーマ史とは、通史の内容を様々なテーマごとにくくったものです。
通史では、各時代ごとにくくられており、このくくりかたが入試問題で出題されるスタンダードなパターンです。
テーマ史は、時代を問わず、特定のテーマでくくられており、共通テストや最難関大学の入試問題で出題されるパターンなんですよ!
【押さえておくべき!テーマ史の基本情報②】よく出るテーマ史の出題例3選
「テーマ史」と聞いても理解しにくいと思いますので、テーマ史の具体的なテーマを3つ紹介します!
1つめは、教育史です!
主に明治時代以降の、教育制度の変遷に注目したテーマです。
明治時代は、西洋の近代的な制度を次々と取り入れて近代化していった時代ですよね。
教育制度も近代化の波にのり、数度の改定を経た、という歴史があるんです!
太平洋戦争の敗戦に伴い、再度教育制度の改定が行われるなど、比較的現代までの歴史も問われるテーマですよ。
2つめは、女性史です!
これは、近代・現代の、女性の社会進出の流れに注目したテーマです。
女性史では、教育史とは違い、実際に女性の社会進出に寄与した人物や団体の名称に注目して出題されます!
日本では、他の先進国に比べると、残念ながらまだまだジェンダーギャップがありますよね……。
日本史では、こうしたことから、男女共同参画社会基本法の制定された1999年ごろまで狙われます。
最近のジェンダーギャップに関する情報も絡めながら学習する必要がありますね。
3つめは外交史です!
外交史とは、日本と外国との交渉史に注目したテーマで、主に狙われる国は、中国、韓国(朝鮮)、アメリカ、ロシアの4ヶ国です。
教育史や女性史とは違い、中国や韓国(朝鮮)は、隣国であるため、古代からの歴史も問われますよ!
時代によって日本との関係性も変化しているため、その点にも注目しながら勉強していくことも必要です。
【押さえておくべき!テーマ史の基本情報③】実際にテーマ史を出題する大学・学部
先ほども申し上げた通り、テーマ史は、共通テストに加え、最難関大学で出題されることが多いです。
そこで、実際にテーマ史を出題する大学学部の例を2つ紹介します!
1つめは、早稲田大学文化構想学部です!
現在の入試問題では、大問一つだけテーマ史が出題されるケースが多いのですが、この学部は、なんと全大問がテーマ史なんですよ!
過去には「猫の歴史」が出題されたことがあり、ユニークなテーマが出題される傾向にあります。
2023年度は、ウクライナでの戦争に絡めた、「寄付の歴史」が出題されるなど、最新の情勢に合わせた出題もされます。
もちろん定番のテーマも出題されるため、テーマ史の勉強は不可欠ですよ。
2つめは、立教大学の文系学部です!
大問が2題あり、そのうち1題がテーマ史の問題となっています。
2023年度は、疫病に関する歴史を扱った問題が出題されました。
1つのテーマのみの出題が普通ですが、時々2つのテーマが合わさった問題が出題されるので、注意するべきですよ。
テーマ史の具体的な勉強法
ここからは、テーマ史の具体的な勉強法を、筆者に加えて、友人の意見も交えながら紹介していきます!
通史ですら受験ギリギリに終わるような学校もありますが、テーマ史は学校の授業でそもそも扱ってくれないケースが多いですよね……。
授業で扱われない分、テーマ史は自分で学習する必要があるので勉強法を知っておくと効率よく勉強できますよ。
【テーマ史の具体的な勉強法①】ノートにまとめない
前提として申し上げますが、残念ではありますが、テーマ史の勉強法に「革新的な方法」はなく、地道に勉強するほかないです。
筆者は、よくおすすめされるノートにまとめる勉強法ではなく、予備校の講習もしくは参考書を使用した勉強法をお伝えします。
理由としては、自分でまとめたノートだと、実際の入試問題と比較して情報量が多すぎたり少なかったりする可能性があるからです。
これは、日本史を極めた筆者の友人が実際に受験生時代に行っていた勉強法でもあるんですよ!
まず、予備校に通っている方は、予備校の講習を利用するべきです。
予備校で配布されるテキストは、入試向けにまとめられており、実戦的であるからです。
ただ、予備校の講習は、受験直前に開講されるケースが多いため、その点は注意が必要ですよ。
一方、予備校に通っていない人は、参考書を使って勉強するべきです。
市販の参考書の数は少ないですが、それぞれの参考書のクオリティは高く、予備校のテキストと遜色ないんですよ!
自分にあった参考書を様々な意見も取り入れたうえで吟味し、テーマ史の勉強に活用してほしいです。
【テーマ史の具体的な勉強法②】通史を完璧にすること!
どの教科でも「基礎が大事である」と言われると思いますが、日本史でも同じことが言えます。
日本史での「基礎」とは「通史」です。そのため、まずは必ず通史の勉強を行い、完璧にしましょう。
通史の知識を完璧にインプットし、流れを完璧に把握することができた人であれば、テーマ史は簡単に攻略することができます。
テーマ史で整理する知識は、通史で扱った知識が前提となるため、ぜひ最初は通史の勉強に当たってほしいです。
【テーマ史の具体的な勉強法③】過去問を見て勉強するか判断する!
ここまでテーマ史に関する多くの情報をお伝えしてきましたが、勉強する前に、そもそも自分の志望する大学・学部で出題されるかは確認するべきです!
当たり前のことではあるが、志望する大学・学部で出題されなければ対策不要ですよね。
また、志望大学・学部で出題されるとしても、注意点が2点あります。
1つ目は、出題分量の多寡はどうか、という点です。
極端な話ではありますが、例えば小問1題分しか出題されないとしたら、対策が不要であることは自明ですよね!
過去数年分の過去問を徹底的に研究したうえで、テーマ史の勉強をするかどうかを判断してほしいです。
過去問を研究すれば、通史部分の苦手分野も分析できますので、積極的に行いましょう!
2つ目は、志望大学・学部の数のうち、どれだけの大学で出題されるかどうか、という点です。
自分の志望大学・学部のうち一つで出題されることが確認できた後、そのほかの大学・学部で出題されるかも調べるべきですよ。
もし一学部でしか出題されない場合、勉強の優先順位は低くなりますよね。
優先順位を知れば適切な勉強をでき、合格可能性を上げられるため、ぜひ意識してほしいです!
おわりに
テーマ史の勉強は、筆者も受験生時代、勉強法を迷ってしまい、なかなか手を付けることができませんでした。
そのため、筆者は、入試本番ではほかの分野に比べ得点率が低くなってしまい、後悔しています。
この記事を読んだみなさんは、正しい勉強法を学び、日本史をさらに武器にして、筆者のように後悔しないよう、秋以降しっかりと勉強をしていきましょう!