はじめに
今回は、私が実際に行った高2から始める東大世界史に向けた勉強法を体験を交えて具体的にご紹介します。
自分にあった勉強法を見つけられないが故に犯してしまった失敗についても述べています。
また、東大志望者だけでなく論述を課される大学の志望者やセンター世界史対策にも役立つ内容になっているので是非ご覧ください。
目次
東大世界史の前提知識
東大世界史の問題や形式
みなさんは東大世界史の問題を実際に見たことがありますか?
東大世界史の問題は、大問3題で構成されていて
1問目は大論述、2問目は中論述、3問目は一問一答となっています。
多くの場合、大論述は600字、中論述は90〜120字で構成されています。
第3問は一問一答が基本ですが、30字の小論述が出たり、記号問題が出たりもします。全部で10問出ることが多いです。
試験時間は120分で、60点満点です。
各大問の配点は諸説ありますが、各大問一律20点だという説が有力です。
(駿台は第1問は26点、第2問が24点、第3問が10点としています。)
本当に色々な説があります。ここでは、それらは省略します。あげるとキリがないので…
また、解答用紙はまっさらの原稿用紙が3枚です。
以上が、東大世界史の概要です。意外と楽だと思いましたか?それともやばすぎると思いましたか?
いずれにせよ、東大の門をくぐりたければ、避けることのできない問題たちです。
東大を受けようかなぁと少しでも思っている人は、まず知っておきましょう。
東大世界史の私の体験談
東大世界史に初めて触れる
私は、東大世界史をやばいなと思った側の人間でした。
私が第1問を初めて見たとき、言葉にならない衝撃を受けました。
第1問が「20行以内で(1行30字)書け」と言ったような長文論述だったからです。
20✕30ということで、約500~600文字くらいの論述を書かなければならなかったのです!
「600文字と言ったら小論文じゃねえか!」
とツッコみたくなりました笑
当時高2だった私は……第1問から
「これが東大までの壁か……」
と、東大受験の難しさを一気に実感しました。
私は塾や予備校に通っておらず、高校も東大合格者が年に1人いるかいないかぐらいの中堅進学校だったので
「やっぱり自分は東大を目指す素質そのものがないんじゃないかな」と
問題を見ただけで受験を諦めてしまいそうな気持ちになりました。
その問題を初めて見た時はそもそも論述自体どう対策したらいいか分からないような状況だったので
「まじか~、絶対できへんやろ~」と相当焦りました。
きっと同じように思っている東大志望者は多いのではないでしょうか。
世界史は苦手、という訳でも無かったのですが、第1問をこれから解けるようにすることを考えると
「こんな問題が自分にも解けるようになるのかな」
「できれば解きたくないな」
「600字も何を書くのだろう」
なんて考えるばかりで、とても不安でした。
インターネットで検索しても
「書いているうちに書けるようになります(^^)」
みたいな感じのサイトばっかりで、具体的に何から勉強していけばいいかわからなかったのです。
絶望しかない状態からまさかの合格
しかし、試行錯誤の末に、これから述べるような勉強法を確立した結果
本番では60点満点中43点と世界史を得点源にすることが出来ました。
私の合格は世界史のお陰といっても過言ではないでしょう。
数学や国語と違って得点が安定しやすい社会科目を得点源にするのはアドバンテージです!
そんな体験談と勉強方法を合わせてご紹介したいと思います。
この記事を読んで、試行錯誤した当時の私よりもっと効率的に勉強して高得点を獲得してください!
高2の秋頃までは東大世界史なんて頭になかった
高2の秋頃まではずっと授業の復習や、定期考査の対策をしていました。
また高2の秋頃の時点では通史は終わっていませんでしたが
「受験まで1年と少し」ということを意識すると
「そろそろ2次試験の対策も本格的に考えた方がいいのかな」
と思い始めるようになったのですね。
そこで、教学社の「東大世界史25ヵ年」を購入しました。
「一体どんなもんなんだ東大世界史っていうのは?」と解いてみたのですが
前にも書いた通り、まず形式に圧倒されました……笑。
字数の多さというのはシンプルに萎えますね。
(一方で、短い論述では必要なことのみを述べる難しさがあります)
また東大世界史の第1問は問われる時代や領域の範囲が大きいので、授業進度が早い高校ではなかった私にとって
「字数」×「時代と領域の広さ」の二重の意味で歯が立ちませんでした。
東大世界史の対策を始める前に、自分が世界史を習い終えていないことに気付きました。
まずは「東大の形式の難しさ以上に、授業が終わっていないのが問題だ」と思い、授業のペースに合わせてのんびり勉強することに焦りを感じました。
東大の世界史に対応するには、呑気に授業を聞いている場合ではない!
そこで私は、授業より先にどんどん予習をすることで
「まずは過去問対策をできるようにしよう」と考えました。
とにかく、通史が終わってないことには東大世界史の内容の難しさすら分かることができません。
「通史を終わらすことが先決だ」と考えたのですね。
と、そこまでは良かったのですが
最初に取り組んだ予習の仕方が悪かったので無駄な時間を過ごしてしまいました。
なんでもかんでも取り組めば良いという訳ではなかったのです。
では、どのような予習の仕方をしてしまったのでしょうか?
具体的にどのような点がダメだったのでしょうか?
以下では、それを中心に述べていきます!
東大世界史を対策する上での落とし穴
世界史の知識を詰め込むために、ひたすら教科書を読みまくった
「とにかく予習をしなければならない!」と焦っていた私は教科書をひたすら読むことにしました。
「教科書を読む」ということになぜかワクワクして、わざわざ授業で扱っていない山川出版の教科書『詳説世界史』を買いに行ったほどでした。
授業より早く予習して勉強することで「俺、勉強してるんだぜ!?」って酔っちゃてたのですね笑。
「教科書が受験の王道でしょ!教科書さえ完璧にすれば怖いものはないぜ!」
と信じて、授業で取り扱ってない範囲から教科書を読んで見ることにしたのですが…
これがまた意外に頭の中に入ってくる!!……なんてことはなく
いくら読んでも、いくら理解したつもりになっても、とても受験に通用するレベルにはならなかったのです。
受験に通用するレベルというのは、知っている・覚えているだけではなく、インプットできるレベルになっているかということだったんですね。
そもそもいきなり教科書で理解することが難しいというのが躓いた原因ですね。
新しい単語を並べられたところで、いきなり理解できるはずもありません。
「ノートにまとめながら読めば覚えていけるかな~」と考えていました。
しかし、やっぱりダメで、整理しているつもりになるだけで覚えることができないんですね。
「つもり」と「実際」の相違に気づくのが遅かったといった方が適切でしょうか。
「整理したつもりノート」や「まとまってる感あるプリント」を教科書数ページ分で作りました。
結果は、作る時間だけ無駄だったな、という印象でした。
整理した気持ちにはなれるものの、問題を出されても答えられないレベルにとどまるだけでした。
しかし、それでも教科書を信じ続けました。
教科書はそこそこ分厚いし重いですが、
いつも持ち歩いて電車の中でも読んで、休み時間でも読んで……
って感じで、それでも向き合って頑張りました。
きっと光が差す瞬間が現れるに違いない、と信じて…
世界史の教科書を盲信すること1ヶ月……
信じた効果が現れ出す……ということはもちろんなく
無駄な時間を過ごしてしまいました……(;_;)。
教科書の内容は何も覚えていないです
だから、皆さんには真似してほしくないのです!
今思えば、教科書は流れを確認したりなど理解したことの整理や、より知識を深めたりする際には重要な教材ですが予習に使うのは向いていないです。
つまり、授業で扱ったところのページを見て、流れをざっくりと確認する、復習するのには教科書は最適だということだったのです!
教科書を予習に使うのは良くないことがわかったので
そこで今度は一問一答で予習を試みました。
次は世界史一問一答を使ってみた
教科書を読んだだけでは何が出題されるか分かりにくいので、
一問一答を覚えていくことで予習にできるのでは?
と考えたので、一問一答を使って予習することにしました。
未修の範囲からやっていったのですが、これもまた失敗でした。
全く知らない2つのことを結び付けられてもピンと来ないのです!
(当たり前ですね、でも当時は覚えられたら最強じゃね?って考えていたのです……。)
例えば、”カノッサの屈辱で教皇に破門の解除を願ったのは誰?”という問題に対して”ハインリヒ四世”と覚えたとします。
しかし、そもそもそれらを知らなければ、
「カノッサの屈辱って何?」
「なんで教皇に謝ってるの?」
とわからないことだらけですよね。
やっぱり人間、意味が理解できないことは覚えにくいですし、
機械的に覚えた所で論述の役に立たないのですね。
それで一問一答で予習する方法も問題集を1周する前に、やめました。
さて、ここで失敗した予習を整理しておきましょう。
教科書を読む
- 理解するのに頭をつかうし、下手したら理解できない
- 頭に入ったつもりでも、覚えることができない
- そもそもどこを重点的に覚えたらいいかがわからない
一問一答を使う
- 未修の範囲だから単語が結び付かない
- 意味が分からなくて覚える気になれない
- 覚えたところで意味がわからないから論述に生かせない
以上が失敗した予習の仕方です。
しかし、そんな私も次に紹介する方法を使うことで、世界史の予習が劇的に行いやすくなり、覚えることもできたのです。
それは空欄補充型の問題集を利用することです!
前述の通り、私は空欄補充型のテキストで世界史を劇的に覚えることができたのです。
次にその問題集に行き着いた経緯と、その効果について解説してきます!
空欄補充型テキストを使って、東大世界史も攻略!
空欄補充型の世界史問題集に行き着いた
- 暗記することを考えると問題形式じゃないと覚えられない
- 理解することを考えると説明形式じゃないと覚えられない
という失敗から得た教訓をもとに考えた結果、空欄補充型の問題集が最適なのでは、と思いました。
私が買ったのは「時代と流れのつかめる用語問題集世界史B」という参考書です。
この参考書に限らず、文章があり、穴抜きにキーワードが抜かれているような参考書はいくつかあると思います。
この参考書のオススメのポイントは
- 教科書の内容が平易で説明的な短文で書き直されている
- 程よい虫食い具合で覚えるのに負担がかからない
- なにより薄い!
といったところです。
先ほど紹介した問題集では、右ページには短文と空欄があって、知らない範囲でも「用語を覚えるだけ」とハードルを上げすぎず気楽に取り組むことで、まず用語を覚えることができました。
1問1答だと理解が十分じゃないままに覚えることになりますが、空欄補充だと用語の重要性がよくわかります。
それから薄いということもポイントの1つです。
薄いから持ち運びが楽なのはもちろんですが
「薄いから情報量が少ない」ということは重要なことのみが書かれているということなんです。
受験世界史で必要な様々な事項がある。できるだけ載せたいけど、優先順位を考えるとこれだけしか載せられない!
という中で生まれてくるのが薄い参考書です。
そのため、苦手だったり、予習をすることを考える場合は薄い参考書から勉強することで受験で問われやすいことだけを効率的に勉強することができます。
世界史以外の科目であっても薄い参考書を積極的に利用していきましょう。
空欄補充型の実際の使い方
私が実際に行った具体的な使い方としては一日4テーマ前後取り組み、思い出せなかった空欄には小さく印をつけていきます。
「テスト前に覚えたのに、テストの時に思い出せない」というお悩みをよく聞きますが、それは実際に思い出す練習(アウトプット)をしていないからです。
実際に思い出す練習というのは、問題を解いてみるということです。
入試で必要なのは「覚える力」ではなく「思い出す力」なので、思い出す練習をしているかどうかを念頭に置きながら勉強します。
そのように、あくまでその空欄が思い出せるかをストイックに試していきます。
読むだけとか、赤シートで隠さなくてもいい、といった手抜きは一切無しです。
そんな手抜きをしてしまうと、覚えているつもりになって終わってしまい、実際にテストえ問われた時に思い出せなくなってしまいます。
中世、近代と大きな時代ごとで分かれているので、時代ごとに復習することもしました。
それを延々と繰り返すことで徐々に定着させていきました。
何度も何度も思い出したので、覚えたつもりをなくすことができました。
これを続けることで、センター試験レベルの用語はほぼ完璧になったのではないでしょうか。
予習のやり方に悩んでいる人は空欄補充型の問題集も考慮にいれてみてくださいね。
自分が試行錯誤の末にたどり着いた勉強法です!
+αでやって世界史の勉強に役立つこと
空欄補充に加えて歴史漫画を読むことも予習の助けにしましたね。
歴史漫画を読むと楽しみながら理解できるので覚えるのも捗りますし、覚えたことが出てくるので理解も捗ってよかったです。
高3の忙しい時期に歴史漫画を読んでいる時間はないと思うので、そういったものを試すなら高1、高2がオススメです!
でも、ちょっとした息抜きがしたいけど、勉強以外はちょっと…という高3生でも世界史の勉強と題して歴史漫画はありだと思いますよ!
もちろんそちらに重心が移りすぎて、漫画で世界史の勉強をするといった事態にならないように注意しましょう。
あくまで息抜きであり、補助教材です。
世界史の予習を終えて迎えた高3の春
以上のように通史の予習を空欄補充型の問題集で行い、一応通史は高3の春頃には終わりました。
その頃に通史を予習したメリットを感じました。
それは、
- 授業が復習になること
- テスト勉強に割く時間が減ること
の二つです。
あらかじめ勉強しているので、授業中で解説されることが
「あ~、やったわ~、〇〇だったよな~」と思い出すこともできて
復習になるのは大きなメリットですね。
また、すでに1回覚えているのでテスト勉強の際には、
他の科目に勉強時間を当てることができ、余裕ができます。
そもそも過去問の対策のために取り組んだ予習ですが
それ以外にもメリットが現れるものなんです。
そのため、予習しようかを悩んでいる人は、予習することをオススメします。
もちろん、現在やっていることがこなせてこその予習ですから、今の状態で手一杯な人は今やることを完璧にしましょう。
通史は終わって次にやることとは?
論述の勉強に取り掛かるのですが、並行して空欄補充型の問題を繰り返して知識を固めていきました。
論述は東大世界史の第1問を解いてもワケワカメだったので、ノーマルな論述から取り組むことにしました。
最初私は「詳説世界史論述問題集」を買いました。
問題数が多そうだったので、問題を解きながら自分の欠けている知識を補強しようと考えたのです。
いざ東大合格へー勝負の夏にやった世界史対策
東大模試を受けて勉強する方向性が見えた高3の夏
高3の夏になると初めての冠模試(=大学別模試)を受けました。ついに自分の世界史の大論述が他人に評価される時が来たのです。
問題を解く時は「とにかく文字を埋めよう」と思い、指定字数を埋めることで一杯でした。
「何をかけばいいのか」ぐらいの知識はあったので、なんとか文章は破綻しながらも埋めることはできました。
その模試を反省した際に思ったのが、次の二つです。
- 圧倒的に知識が足りない
- 自分の知識を表現する技術が足りない
それらを順に説明していきます。
空欄補充型問題集によって、少しは知識がついてきたかと思いきや、またも挫折。
東大模試を受けたことで見えてきた、自分に足りない部分をこのページでは書いていこうと思います!
東大模試を受けて気づいた、東大世界史攻略のカギ
ポイント1:世界史知識が足りない
空欄補充型の問題集で予習していたこともあって主要な事項は頭に入っているものの、
やはり細かいところで差がついてしまうと感じました。
例えば、どの国がどの国を植民地としたのか、どういう経緯で植民地にしたのか…など。
この手の知識は、しっかり意識して覚えておかないと答案に書くことなんて絶対できません!
そこで細かい知識を意識して覚えるために、今度は教科書や用語集の比べ読みをすることにしました。
世界史のテキストを比べ読みする!
複数の教科書を比べ読みすることで、重要じゃないと自分が勝手に思っていた知識が両方の教科書に書かれていたりすることで歴史を理解する上で大事なことがわかることが多々あります。
また片方の教科書にしか書かれていないことでも、理解する上で欠かせない知識があったりするのでとてもお勧めです。
教科書を読んでいて「なんでこっちには書いてくれていないんだよ!」とツッコミをしたくなることもあります笑
ちょっと書かれ方が違うだけで因果関係など見えてくるものが違うのでぜひ一度他の教科書を読んでみましょう。
そうすると、情報を一箇所でまとめないと把握できなくなりました。
どういうことかというと、ノートにメモをして、教科書の覚えていないところに線を引いて、資料集のページをメモをして…なんてことをしていると必ず復習漏れが起こります。
そんな復習漏れを防ぐために、これだけみれば大丈夫、という教材を作る必要があったのです。
そこで私は。山川出版の教科書の行間に書き込んでいくことで情報を一箇所に集めました。
授業ノートやまとめノートがある人はそこに得られたことを書き込んでいくのでも良いですね。
つまり、ベースのテキストはなんでも良いので、自分が重要だと思ったことを1つのテキストの中にまとめることで「世界に一つだけの、自分だけの完璧なテキスト」が出来上がるというわけです。
入試会場には、もう何冊も持っていく必要はありません。ただ、これを持っていくだけで良いのです。
自分の頑張りもよく見えるので、「自分はこれだけやってきた!」という自信にもつながりますね。
この頃には、前述の空所補充の問題集の効果もあって記憶の核自体はできていたので
新しいことに出会っても「なるほど!」と既存の知識と関連付けて覚えることができましたね。
ポイント2:世界史の記述を作る技術が足りない
次に感じたのは技術の足りなさです。
東大世界史の第一問は長いリード文と複数の指定語句を特徴としています。
二次の世界史で高得点を取るには、このリード文と指定語句を上手く利用する必要があるのですが、模試や過去問を解いているときは、感覚で解いてしまっていたんですね。
感覚で解いてしまっては論理的な構成ができませんし、問いにも明確に答えることが難しいです。
字数が多いのでなんとなく書いてしまえば、やり直すことのが大変なのは当然のことです。
そこで模試の解説を読んだり、過去問の解答を出版社ごとに比較検討して自分なりの解答の仕方を見つけました。
解答の仕方は長くなるので別の機会に譲るとして簡単にだけ説明しておきます。
世界史論述の解答の仕方
-
- リード文を読み込んで表を作る
複数の時代・地域で聞いてくることが多いので時代×地域の表を作ることが多いです。
-
- 指定語句を表に当てはめる&表を知識で補う
最初に作った表に指定語句を当てはめていきます。
当てはめるうちに埋まらない箇所が出てくるので、そこは知識を活用して
「こういうことを問うているんだな!」と裏キーワードを探る気持ちで埋めていきます。
-
- 完成した表を元に下書きをする
本番の問題用紙にも草稿用のマス目があるので、自分がわかればいいぐらいの殴り書きでどんな感じに書くかを決めていきます!
-
- あとは解答用紙に書き込むだけ
あとは下書きを訂正しつつ書き込んで行くだけです!
このように言語化して解き方をルールにしておくと本番も悩まずに取り組むことができるので、オリジナルの解き方を考えた際は言葉にしておくことをオススメします!
以上のような反省をして夏は終わりました。
いざ東大合格へー仕上げの秋にやった世界史対策
高3の秋頃からは世界史の問題演習をしては、先生に添削を求める日々
上記のように知識と技術を身につけるために、教科書や用語集を読み、過去問研究を繰り返すようにしました。
過去問をする際に気を付けることは、その解答が必ずしも正しくないということを知っておくことです。
予備校の解答であれ、その参考書の筆者の解答であれ、それが正しいと信じることなく疑う姿勢が必要です。
歴史的な事実に反している間違いは比較的少ないですが、問いに答えていない、という誤りも存在します。
問いに答えていない誤りというのは、因果関係が問われているのに、出来事の時系列を答えるだけになっているなどです。
本当にこれであっているのか、この要素はなくていいのか等の疑問を持った場合は教えてくれる人に問い合わせてみましょう。
納得出来ないけど解答がこうだから納得するしかない、なんて勉強をしても成績は上がりません!
私はよく世界史の先生を頼って質問しまくりました。
解答のアラを探すつもりで疑ってかかることをオススメします。
また、論述の問題集に「世界史論述練習帳」という参考書も使いました。
この参考書は意義とは何か、など論述の勉強をする上で基礎的なことからしっかり解説してあり
大論述の解説まで丁寧に載っているのでオススメです。
このようにして、問題演習ラッシュの秋を終えました…
いよいよ寒くなり、手がかじかんで論述問題が解きにくい季節になってきました。
しかし、入試本番は刻一刻と迫ってきます。
最後は、ラストスパートの高3冬の世界史の勉強法です!
いざ東大合格へーラストスパートの冬にやった世界史対策
とにかく世界史の過去問演習!
この後はひたすら過去問演習です。
簡単に言えば、12月からはセンター一色にした、ということです。
本番に頭を使って解きたくなかったので、できるだけ体で解けるように何度も過去問を解きました。
気分転換に他大の過去問を解いてみることもしました。
他大の過去問は形式が異なっていて解きにくいですが、
解答を読むことで勉強になることも多いので余裕が出てきた人にはオススメします。
しかし基本的には、自分の志望校の過去問対策で手一杯だと思うので、決して無理はしないでください。
そしてついに二次試験本番へ!
このような勉強のやり方をした結果、本番では43/60点という高得点を獲得することができました。
当初の目標では六割の36点取れればいいと思っていたので嬉しかったですね。
多くの合格者の世界史の点数は6割から7割程度です。
合格者平均を上回って差をつけてやろうとは考えず、平均にはのせるぞ!という心意気で十分です。
東大世界史のまとめ
いかがでしたか?
私は高2の終わりから空所補充型の問題集にシフトしましたが、正直もっと早くやっておけば良かったと後悔しています。
限られた時間を効率的に使いたい高3の受験生だけでなく、時間的に余裕のある高1高2の皆さんにもオススメできる勉強法です。
空欄補充の話まではセンターだけでしか使わない人も参考になると思います。
みなさんも、この記事を参考にして世界史を得意科目にして合格を手にしてくださいね!