【東大日本史】現役東大生による世界一詳しい東大日本史の対策法と勉強法の全て

はじめに

東大の日本史の問題は非常に独特で、用語の暗記程度の勉強で太刀打ちできるものではありません。問われるのは教科書にそのまま書かれていることはなく、出来事の背景や意義などあまり馴染みがないものばかりです。

そのため、どのように勉強していけばいいかわからないという人も多いことでしょう。

しかしきちんと対策して東大形式の問題の解き方のコツを抑えれば、十分高得点を獲得することは可能です。

今回は現役東大生がそんな東大日本史の全てをお伝えします。

筆者
筆者は最初に東大の問題を解いた時、本当にいくら教科書を見ても解ける気がしませんでした。当然のことながら全く点数も取れない状況でした。

この記事ではこんな状態からどのように対策を行い東大日本史で点数を取れるようになっていったか、ということを説明していきたいと思います。

東大を日本史選択で受験する人にはぜひ見て欲しい記事です!

東大日本史の概要(大問別配点、目安となるおすすめの時間配分)

ここでは、東大日本史がいったいどのような試験なのかということや、どのように解いていけばいいのかということについて説明していきます。

【東大日本史】出題形式、試験時間

まず、東大の日本史でどのような問題が出題されるかについて説明をします。

東大は受験生に対し、「細部にわたる知識の量ではなく、知識を関連づけて分析、思考する能力を重視します」と公式に発表しています。

その言葉の通り、東大の日本史では語句を問う一問一答的な問題はまず出題されません。全ての問題が論述形式で、それも典型的な論述問題ではなく非常に思考力を問うような問題になっています。

東大の日本史は基本的に4つの大問からなります。第1問が古代、第2問が中世、第3問が近世、第4問が近現代です。ただし、以前は大問が3つだった時期もあるようで、今後も必ずこの形式が続くとは限りませんので注意してください。

出題形式としては、参考となる史料(近年は基本的に現代語訳されている)やエピソードの文章、年表やデータなどが与えられ、それらの資料をもとにして論述で解答する形式です。

知識そのものを問うような問題が出題されることは少なく、知識を前提とし与えられた参考資料を材料として意義や影響を考えさせるような問題が多く出題されます。

まれにではありますが、参考資料ではなく指定語句のみが与えられ、自分の持っている知識だけで論述されるような問題が出ることもあります。当たり前のことですが、資料が与えられるからといって知識は必要ないと判断することは禁物です。

東大の地歴では解答用紙が1行30字のマス目の原稿用紙のようになっています。そこに自分で問題番号などを記入して論述していく必要があります。

よって設問の問い方は「〜について○行以内で説明しなさい」というものになっています。

問題ごとに解答欄が設けられているわけではないので解答する行数を間違えないようにしましょう。行数を間違えてしまった場合、問題の条件を無視しているということで0点になってしまう可能性もないとは言えません。

それぞれの大問で小問が2〜3問が設けられている場合もありますが、小問の有無に関わらず、1つの大問につき5〜8行ほど(つまり150字〜240字程度)の論述が求められます。

【東大日本史】出題の傾向、配点

次は東大日本史の出題の傾向と配点についてです。

まずは傾向ですが、先に述べたように第1問が古代、第2問が中世、第3問が近世、第4問が近現代が出題されるため、特定の年代だけがよく狙われるというようなことはありません。

つまり古代から近現代まで満遍なく学習する必要があります。

とはいえ、それぞれの大問で問われやすいテーマのようなものはあるので詳しくは設問別解説の項目で解説します。

続いては配点です。

東大入試において、日本史の配点は60点となっています。公式に発表されているわけではないので確かではありませんが、4つの大問でそれぞれ15点ずつの配点であると考えてよいでしょう。

【東大日本史】合格するための目標点、合格者平均点とは?

ここでは、東大に合格するための目標点や合格者平均点について解説していきま す。

合格するための目標点としてはズバリ40点です。まずはこれについて説明します。

東大文系の合格最低点は科類によって数点の違いはありますが、基本的に360点取れば受かります。

センター試験で9割の点数を取ったとすると東大の配点で99点となるので、あと260点が必要になります。これは440点のうちおよそ60%の得点率ですね。

では60%の得点をどのように確保すればよいのでしょうか。

入試は総合点での勝負ですから全ての教科で同じように得点する必要はありません。そこで点数を取りやすい教科、得意な教科で得点を稼ぎ、点数を取りにくい教科、苦手な教科では最低限差をつけられない程度に得点するというような戦術が重要になってきます。

東大レベルの試験で得意な教科で圧倒的な点数を取って合格するというのはそう簡単なことではないので、一部の天才のような人を除いて多くの人は点数を取りやすい教科で得点を稼ぐ必要が出てきます。

そのように考えたときに得点を稼ぎやすい教科の1つとして日本史が挙げられます。
日本史は国語や数学と比べて勉強の成果が出やすい教科ですし、本番の難易度によって大崩れすることも少ない教科だからです。

もし日本史で40点、世界史か地理で40点を獲得できれば80点ですから、あとは国数英の3教科で320点中の180点(およそ56%)を取ればいいことになります。これならいけそうな感じがしますよね。

簡単に言えば、日本史は点数を取りやすい教科だからできるだけ高得点を狙おうということですね。

また、東大が公式に発表しているわけではないので正確なことはわかりませんが、東大合格者の日本史の平均点はおおよそ40点です。

【東大日本史】おすすめの解く順番

日本史に関していえば、世界史第1問の大論述のように特定の大問だけ負担が大きいなどということはありませんから特におすすめの解く順番はありません。全ての問題に一度目を通し、自分の解きやすい大問から解いていきましょう。

ただし東大の地歴は150分で2教科解答するため、もう1教科も含めた解く順番は考えたほうがいいでしょう。

筆者
筆者は日本史・世界史選択で、世界史の第3問、第2問をやってから日本史を4問全てを終わらせ、最後に世界史の大論述をやるようにしていました。

これは筆者が、世界史第3問、世界史第2問、日本史、世界史第1問の順番で解くのに時間と労力がかからないと感じていたからです。

筆者は地理を選択していなかったので地理の試験のことはわかりませんが、日本史・世界史選択にせよ日本史・地理選択にせよ、1つ言えるのは解きやすい問題から解くべきだということです。

東大の地歴はあまり時間に余裕がありませんから、その限られた時間の中で得点を最大化するためには確実に取れる問題を確実に取っていくことが重要です。

【東大日本史】おすすめの時間配分は?

東大の地歴は2科目合わせて150分の試験時間で実施されます。150分の使い方は受験生が自由に決めることができます。

600字の大論述がある世界史や問題数の多い地理は日本史と比べて時間がかかります。2科目それぞれを75分で解こうと考えていると、もう1科目で時間が足りなくなりがちです。

ですから目安として日本史は60分程度で終わらせるようにしましょう。そうなると大問が4つなので、単純に考えれば1つの大問にかけられる時間は15分程度となります。

1問を15分で解くのは初めは相当厳しいですが、たくさん問題にあたって慣れていくことで短い時間で解けるようになっていきます。

筆者
筆者は過去問を本格的に解き始めた時は日本史の問題1年分を解くのに3時間くらいかかっていましたが、最終的には1時間で素早く解けるようになりました。

150分と聞くと長いように思えますし、実際まだ知識が十分でない夏の東大模試などの段階では、むしろ書くことがなくて時間が余ることでしょう。しかし知識が増え、対策もある程度進んでくると150分という時間がだいぶ短く感じられるようになってきます。

ですから日本史はなるべく短い時間で最高の答案を作れるようにトレーニングしていくようにしましょう!

【東大日本史】設問別解説

ここでは大問ごとに解説をしていきます。
はじめに断っておきますが東大が公式に「この設問ではこの問題が出る」などと発表しているわけではなくずっとこのままであるとは限りませんので注意してください。

東大日本史:大問1(古代)

まずは第1問から始めます。

第1問で出題されるのはおおよそ教科書で古代に分類される範囲、つまり先史時代から院政の開始前あたりまでです。ただし近年は弥生時代以前は出題されず、ヤマト政権の成立頃以降から出題されています。

第1問では律令体制の成立とその構造、そして崩壊していく様子がよく問われます。
ここでしっかり押さえておくべき内容としては下の3点が挙げられます。

  1. 大化改新以降、戸籍などの諸制度が整備されて中央集権化が進み、701年の大宝律令制定によって律令体制が成立するまでの過程
  2. 律令体制下における軍事制度や地方支配、税制度などの諸制度のあり方
  3. 浮浪・逃亡の増加や偽籍の横行などにより班田制が崩壊し、公地公民の原則が崩れて土地が私有化されて

他にも隋や唐、朝鮮半島の国々など周辺国との関係や仏教の広まりなどについても押さえておきたいところです。

東大日本史:大問2(中世)

次に第2問です。

第2問で出題されるのは中世であり、院政期から織豊政権あたりまでが出題されています。

第2問では様々なテーマが出題されるので1つのテーマを説明するのは難しいです。しかし直接問われなくとも問題と関わってくることが多い、押さえておくべき事項は次の3点です。

  1. 鎌倉時代に公的に設置された守護が権限を拡大していく過程、また室町時代の守護大名とその後の戦国大名との性格の違い
  2. 商業や流通の発達とともに貨幣経済が浸透していく過程やその影響
  3. 中世において日本と貿易を行ったり、日本に禅宗を始めとした文化を伝えたりした、中国の宋や明との関係やその影響

東大日本史:大問3(近世)

続いては第3問です。

第3問は近世で基本的に江戸時代から出題されます。江戸幕府の成立から明治政府の成立あたりまでの範囲となります。

第3問では幕藩体制による支配とその動揺についてがよく出題されます。ここで押さえておくべきこととして次の3点が挙げられます。

  1. 幕府の、石高に基づいて軍事動員や普請役などを課す支配方式
  2. 「鎖国」体制下における中国や朝鮮との関係や、それが持った意味や日本に与えた影響
  3. 百姓の間での貨幣経済の浸透やそれに伴う階層分化、百姓一揆の発生などによって幕藩体制が動揺していく過程

他にも農業をはじめとした産業の発展や海運など交通の発展、学問の発展なども押さえておきたいところです。

東大日本史:大問4(近現代)

最後は第4問です。

第4問で出題されるのは幕末から現代までです。ただし第二次世界大戦後が問われることは稀です。

第4問も第2問同様特定のテーマが頻出ということはあまりなく、明治時代と大正・昭和前期から様々な出題がなされます。

いくつか例を挙げておきます。

  1. 大日本帝国憲法とその下の政治制度の特徴
  2. 産業革命と資本主義の成立
  3. 昭和前期の経済の動き

第4問については他の3つの大問と比べて参考資料が少なかったり、無かったりすることが多いです。これはこの大問においては資料の分析よりも自分の知識が重要になるということを意味します。

どの大問においても知識は当然必要なのですが、特にこの第4問で問われる近現代については知識を十分に蓄えておくようにしてください。

 

ここまで紹介してきたようなテーマは、該当部分の教科書を読んだり過去問に取り組んだりして、しっかり身に付けていきましょう。

【東大日本史】現役東大生がおすすめする参考書

ここでは現役東大生である筆者が実際に高校生の時に使用していて、おすすめしたい日本史の参考書を紹介していきます。

東大日本史:基礎知識編

詳説日本史(教科書)

参考書ではありませんが、当然のことながら入試の日本史の学習の基本は教科書です。必ず読むようにしましょう。

教科書は一問一答的に語句を覚えるのには向かないかもしれませんが、どのようなタイプの論述問題であっても語句だけでは対応できません。

論述問題で問われやすい、ある出来事についてのその原因や影響、意義などを頭に入れるためには教科書が最適です。

さらに詳説日本史の執筆者には東大の教授がたくさんいます。自分が受ける大学の教授が書いた文章を読まない手はありません。

とはいえ教科書をただ漠然と読むだけではなかなか頭に入ってきません。ですから「ここは試験で問われるかもしれない」と思うところをメモしたり印をつけたりしながら読むのがおすすめです。

東大日本史:発展知識編

日本史講義 時代の特徴と展開

この参考書では教科書にそのまま書かれているわけでないものの、東大日本史で頻繁に取り上げられるというようなテーマについてかなり詳しく説明されています。

律令体制や幕藩体制などのテーマごとの章に分かれていて、それぞれの章末にその章のテーマに関連する入試問題が掲載されています。

本文を熟読し入試問題にチャレンジすることで、よく取り上げられるテーマへの理解を深めることができるので、論述問題を解くときには大いに役立つはずです。

また東大日本史に関していえば、知らなければ自分で参考資料から導き出すしかない解答をあらかじめ知識として仕入れることができるかもしれません。

ただし内容はかなり高度なものとなっていて簡単に消化できるものではないので、日本史の基本的な知識を網羅してから余裕があれば取り組むようにしましょう。

東大日本史:演習編

東大日本史の27ヵ年

筆者にとって東大日本史の対策はただひたすら過去問を解くことでした。なぜなら東大日本史の問題は非常に特殊であるから過去問を解くのが最も効果的だと考えたからです。

むやみに細かい事項を暗記するよりは東大日本史の形式に慣れた方がずっと得点に繋がると考えたのです。

出題形式の項目でお話ししたように、東大の日本史では参考資料をうまく使って解答を作成する必要があります。

東大以外の他の大学で同じような出題形式を取っている大学はないので、東大日本史の対策をしようと思ったら、当然その過去問で練習するのが最適です。

東大の過去問以外にも大手予備校の東大模試の過去問もありますが、筆者は東大模試の問題は参考文の内容を歴史用語に置き換えたり、参考文をただ要約するだけで解答ができてしまうようなものがあるように感じていたので、積極的には使いませんでした。

また過去問演習をたくさん行うことは時間短縮にもつながります。

筆者
筆者は最終的に25年分全て(筆者が受験生の時には25年分しか収録されていなかった)を解き、さらに5年分くらい遡って解いたので全部で30年分ほどの過去問を解いたことになります。

これだけの過去問を解けば形式に慣れられたのはもちろんのこと、「自分はこれだけ過去問を解いたのだから本番は必ず解けるはずだ」という自信にもつながりましたね。

また東大日本史の過去問は「27カ年」を手に入れなくても、ネット上で50年分ほど解答、解説付きで載せてくださっているサイトがあります。そのサイトを作っているのは27ヵ年の筆者の予備校講師である塚原哲也先生だそうです。筆者は同じでも解答解説は全く同じではないので複数の解答を見たい時にも使えます。

下にリンクを貼っておくので時間があったら是非見てみてください。たとえ解かなくても、どんなテーマが過去に出題されているのか把握するだけでも効果的です。

東大日本史/解法の研究:http://tsuka-atelier.sakura.ne.jp/ronjutu/toudai/toudaixx.html

【東大日本史】過去問の取り扱いについて

おすすめの参考書でも述べたように、東大日本史の対策で最も重要なのは過去問です。いかに東大の問題に取り組んだかが本番の点数を決めると言っても過言ではないかもしれません。

過去問を解くことで参考資料の使い方がだんだんわかってきます。出題者がヒントとして与えたのが参考資料ですから、1文字1文字、1つ1つのデータに書かれている意味があります。そこを読み取り、うまく答案に盛り込む力は東大の過去問を解くことでしかつけられません。

過去問への取り組み方についての話をします。

まず教科書などを見ながら自力で解答を作ってみましょう。教科書を見ながらでは力がつかないのではないかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

そもそも教科書に書いてある内容がそのまま使えるということはあまりないですし、重要なのは解答の作り方を身に付けることだからです。

ちなみに筆者は本番まで模試の時以外は、教科書を一切見ないで解答を作ったことはほとんどありませんでした。

また、解答を作り終わったら学校の先生などに添削してもらいましょう。これはかなり大切です。自分ではまともな答案をかけたつもりでも他人から見ると問題の要求からズレたことを答えていたり、日本語がおかしくなっていたりすることがあるからです。

実際の入試で答案を採点するのは他人である東大の教授ですから、客観的に見ておかしくない答案を作らなければなりません。

添削してもらった後は自分で解答解説を読んだり教科書を読んだりして、抜けていた知識を補充しましょう。問題集によって答えが違うことはよくあるので、もし可能なら複数の問題集を用意していくつかの解答解説を読んでおくとよいでしょう。

そして過去問はできるだけ多く解きましょう。できるだけ多く解くために早い時期から取り組み始めることをおすすめします。通史が全て終わっていなくても古代が終わったら第1問に挑戦してみるというように、通史の学習と並行して過去問に取り組む進め方も可能です。

東大日本史の勉強法・対策法まとめ

最後に東大日本史の勉強法、そして実際に問題を解くときに意識して欲しいことをまとめまていきます。

最低限の知識は必要

今まで解説してきた通り、東大の日本史では参考資料が提示されます。しかしだからといって「知識はなくても資料を読み取るだけで解答できる」などと考えてはいけません。参考資料を設問の要求に合う形でまとめるには必ず前提となる知識が必要です。

どの程度の知識が必要かというとセンターレベルの知識です。難関私大で出題されるような詳細な知識は必要ありません。

センターレベルの知識を確実なものにしてください。用語を聞いたことがあるというレベルの知識は論述においては全く使い物にならないので、きちんと説明できるようにしましょう。

具体的には、ある出来事がいつ、なぜ、どこで、どのように起き、それがのちの出来事にどのような影響を与えたのかというところまで理解を深めておくと良いです。

ここまでしておけば、突然形式が変わって指定語句のみが与えられて参考資料がない問題が出題されたとしても対応できます。

また設問別解説でも述べたように第4問では知識がより重要になるので重点的に知識を蓄えておいてくださいね。

与えられた文章やデータを満遍なく活用する

東大日本史で高得点を取るには与えられた参考資料の内容を十分に解答に盛り込む必要があります。

参考文を活用する際に意識してほしいのは「文章中にある言葉をそのまま使わない」ということです。

参考文の中にある言葉をそのまま解答に入れてしまっては、採点する側は本当にわかって盛り込んでいるのかそれとも適当に文章中の言葉を使ってみたのかどうかがはっきりとわかりません。

しかし、文章中の表現を一般化、抽象化をしたり適宜歴史用語を用いたりしていれば、きちんと理解した上で解答にその要素を盛り込んだことをアピールできます。

問題の要求や条件をきちんと把握してから解答する

論述問題に解答する時には問題の要求や条件を満たさなければなりません。しかし論述問題となると自分の知っていることばかりを書きたくなるものですよね。

このような場合、書いているうちについつい設問の要求から外れてしまいがちです。

また多くの問題には「○世紀から○世紀の間」や「〜に触れながら」といった条件が付されています。これらの条件も、知識が不正確だったり単純に読み飛ばしてしまったりして反映し忘れることがよくあります。

こうしたミスを防ぐためにまず必ず問題文は複数回読むようにしましょう。

自分の知っているテーマが出題されたからといって、さっと目を通しただけで書き始めてしまってはいけません。実は要求されていることが違ったり、条件を見落としてしまっているかもしれません。

また書き終わったら必ず自分の解答を見直しするようにしましょう。設問の要求に答えているか、条件がある場合には満たしているかを確認するとともに、日本語としておかしくないか、誤字・脱字はないかといった基本的なことの確認も必ず行いましょう。

とにかく「慣れ」

結局東大日本史は「慣れ」が最も重要です。これまで述べてきた「慣れ」ることによる効果をまとめると以下のようになります。

参考資料をどのように扱えばいいかがわかる

参考文中のどの言葉を、どのように言い換えて使えば良いか、またグラフやデー タについてどのようにその変化や特徴を捉えれば良いか、といったことはなんども経験することで次第にわかってきます。

短い時間で問題を処理できるようになる

時間配分の項目で述べたように、東大日本史では大問1つあたりおよそ15分で解答する必要があります。これについてもなんども繰り返すことで素早く問題を処理できるようになります。センター試験においてセンター形式で練習すればするほど時間短縮できるのと同じですね。

東大日本史で頻繁に出題されるテーマについて理解を深められる

東大の日本史では、以前出題された事項が形を変えて繰り返し出題されたり、部分的に解答に関わってくるということが度々あります。ですから教科書などでは身に付けづらい東大頻出のテーマは、東大の過去問を解く中で身に付けていきましょう。

何十年分も解いていると「これは何回も出てくるな」といったことが次第に自分でもわかってきます。

最後に

いかがだったでしょうか。

東大の日本史で問われる内容そのものが教科書や参考書に書いてあることはあまりありません。しかし教科書や参考書で学ぶ内容を理解した上で参考文や参考データを材料として推理することで必ず解答が導き出されます。

ただ暗記した知識だけでは解けないため難問であるといえばそうなのですが、見方を変えれば今まで知らなかった歴史の新たな側面を見つけることができる問題であるとも言えます。

それは非常に面白い問題ではないでしょうか。

なかなか自力で解答に辿り着けるようになるのは難しいかもしれませんが、たとえ辿り着けなくとも解答解説を読んで「なるほど、そういうことだったのか!」と面白く思うことができれば、きっと東大日本史の勉強が楽しくなってくるはずです。

どうせ勉強するんだったらぜひ皆さんにも楽しんで勉強してもらいたいです。

そうすれば自ずと合格も見えてくることでしょう。