【五感を使って体に叩き込む!】東大生が教える世界史の勉強法

はじめに

突然ですが、みなさん、世界史は得意ですか?

私は暗記が苦手だったので、とても苦労しました。

また、世界史の勉強を本格的に始めたのが遅かったため、高校3年生の冬に一気に覚える必要がありました。

そのような中でも、色々な工夫をしながら勉強し、東京大学の合格レベルまで到達できました。

本記事では、私が実践していた世界史の学習法をご紹介します。

世界史の暗記が難しい原因

【世界史の暗記が難しい原因】①範囲が広い

まず、世界史の暗記が難しい原因として、学習する範囲が広いことが挙げられます。

世界史では、人類の起源といった古代から、21世紀の現代まで、全てを網羅しなくてはなりません。

各地域の時系列のタテの繋がり、同時代の世界各地のヨコの繋がりをどちらも意識するのが大変ですよね。

また、世界史を理解するには位置関係が重要であり、世界地図も覚える必要があります。

年号の覚え方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【世界史の暗記が難しい原因】②聞き慣れない言葉が多い

世界史で登場する単語の多くは、外国語が元になっているため、聞き慣れないものが多いです。

例えば、世界史では多くの条約名を覚える必要がありますが、地名に基づく条約名が多いため、カタカナが多く難しくなっています。

アムル人とアラム人のように似ている発音のものも多く、頭の中で混同しやすいのです。

【世界史の暗記が難しい原因】③登場する人物や国が多い

世界史では、多くの人物や国が登場します。

しかし教科書では、1つの出来事に対する全ての情報がまとまって掲載されているのではなく、違う地域の話は他のページで解説されていることも多いので、話の流れを掴みにくいことがあるでしょう。

また、ルイ〇〇世のように数字だけが異なる名前が多くあり、覚えるのが大変です。

五感を使った世界史の勉強法

【五感を使った世界史の勉強法】①ひたすら書く

おすすめの勉強法の一つ目は、「ひたすら書く」ことです。

書くことで、目と手を同時に使って学習できるというメリットがあります。

ここで重要なことは、覚えにくい単語を身体が覚えるまで書いてみるということです。

特に、中国史などではこの学習法が効果的です。

漢字を新しく習う時は、ノートに何回も書いて覚えますよね。中国史は漢字が多く登場するので、たくさん書くことで正しく書けるようになります。

また、理解が難しい複雑な国際関係は、図示してみるのもおすすめです。

特に、20世紀前半の国家間の関係図は複雑なので、図示することで理解が深まります。

ここで、私のやり方をご紹介します。

私は、学校や塾でとったノートの流れを追いながら、覚えにくいと思った単語をノートに5回ずつ書いていました。

1周終わった後に単語を再確認し、覚えきれていないと思ったものは追加で書くというのを繰り返していました。

この時、手を動かすことが大切なので、文字をきれいに書く必要はありません。

私は、専用のノートを1冊用意して「走り書きノート」と命名していました。

文字でページが埋まっていく達成感も得られるのでおすすめです。

【五感を使った世界史の勉強法】②音読する

おすすめの勉強法の二つ目は「音読する」ことです。

音読は目・耳・口を同時に使えるため、効果的に学習できます。

まず、で難しい用語を覚えられるという利点があります。

言いにくい単語は頭の中でも文字化しづらいです。

そのため、大事なところを強調しながら読んだり、リズムよく読んだり、繰り返し発音してみたりすると良いでしょう。

「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世」のように、長くて覚えにくい単語は、声に出して学習しておくと、テストの時に頭の中で声が再生されて思い出せることが多いです。

また、電車内など声を出せない環境でも音で学習できるように、自分で音読した音声や教科書の音声CDを繰り返し聞いていたという友人もいますよ。

【五感を使った世界史の勉強法】③人に説明する

おすすめの勉強法の三つ目は「人に説明する」ことです。

声に出して説明することで、目・耳・口を同時に使うことができます。

この学習法の最も大きなメリットは、自分のわかっていない部分を洗い出せることです。

他人にわかりやすく説明するには、まず自分が流れをしっかり整理し、理解していることが必要になるからです。

教科書や資料集、プリントの記述を読み込み、使える表現を学んでおくことで、わかりやすい説明ができるようになり、記述問題や正誤問題にも応用できるようになります。

私は、学校や塾の授業で習ったことを親に説明してみるというのを習慣づけ、上手く説明できない箇所があったらその日のうちに確認するようにしていました。

また、理解できていないとわかった範囲は特に、問題を解いてみることで、出題のされ方を知り、学びのヒントにすることも心がけていました。

他人に説明するにあたって、ひとつの視点から考えるだけでは説明がつかないことも多く、色々な国の目線から考える習慣も身につけることができるでしょう。

例えば、クリミア戦争ではイギリス、オスマン帝国、ロシアそれぞれの視点で考えることが重要です。

このように、人に説明するためには深い理解が必要になってくるので、知識の再確認ができますよ!

【五感を使った世界史の勉強法】番外編:世界の様々な料理を食べる

おすすめの勉強法の番外編として、「世界の様々な料理を食べてみること」を挙げたいと思います。

効率よく暗記するためには、世界史に興味を持つことが必要不可欠です。

食べ物などの身近なテーマから、好きな国や地域を見つけると勉強が楽しくなるのではないでしょうか?

また、料理名から見慣れない外国語の語感にも慣れることができます。

さらに、何が材料となっているかを意識するようにすると、各地域で何が生産されているのかを知るヒントとなり、貿易や食関連の歴史の学びにも繋がります。

他の暗記法について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

現役東大生おすすめ!究極的に効率的なスーパー暗記法一覧

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おわりに

ここまで世界史の勉強法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

私は、上にご紹介した学習法を実践して、世界史を「苦手」から「楽しい」に変化させることができました。

机に向かって読むだけではない学習法なので、やっているうちに楽しくなってくると思います。

是非、五感を使った学習法で世界史を楽しんでみましょう。

世界史の勉強のモチベアップについて詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【東大生が考える】なぜ、高校生は世界史を学ぶのか?世界史を勉強する意味

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