センター漢文で満点を取るために!現役東大生の薦める勉強法

51Y3C5MvJ7L

センター漢文とは?

センター試験の問題は毎年、同じような問題形式で出題されます。

漢文は設問数が6~7。問1・2が漢字の読みと語句の意味の問題。問3が本文の傍線部の内容理解。問4~7が返り点と書き下し文の組み合わせ問題、理由説明問題、内容理解問題という構成が一般的です。

配点は問1~3が4~5点、問4~7が7~8点の50点満点となっています。序盤の文法理解にとどまる問題は配点が低く、本文理解につながる問題は配点が高い傾向にありますね。

漢文自体はセンター国語の第4問に配置されています。しかし解く順番としては、前から評論、小説、古文と解いてきて4番目に解く人は少ないように思います。

現代文に時間が取られてしまいがち、そして時間をかけた割には現代文で点は取れないということが頻繁にあるため、確実に点数を稼げる古文・漢文を先に解いて点数を稼ごうという作戦をとる人が多いです。

何を覚えればいい?センター漢文の勉強法

センター漢文は必要な事項さえ押さえておけば確実に得点できる科目です。

毎日コツコツ暗記していくことが満点につながる唯一の方法!よく「1か月で満点が取れる!」といった文言を目にしますが、決してだまされてはいけません。

確かに毎日ずっと漢文の勉強をするのであれば1か月で満点は取れるかもしれませんが、そういうわけにはいきませんよね?

では、毎日何を勉強したらいいかを紹介していきます。

句法を覚える

漢文の勉強で最も基本なのが句法です。句法さえしっかり押さえておけばセンターの漢文は読めます。

句法の種類はたくさんあるのですべて網羅することは大変そうに思えますが、センターで問われる句法は5つ!疑問・反語・使役・受身・比較です。

これらの句法で使われる漢字と、返り点の付け方、読み方、意味、何形に接続するかをまず覚えましょう。

例えば、使役(使ムAヲシテB)では、「使」のほかに「令」「教」「遣」が使われること、「AヲシテB(セ)シム」と読むこと、「AにBさせる」という意味になること、使ムはB(動詞)の未然形に接続することです。

しかしこれがA・Bのままでは覚えにくいですよね?そこでおすすめしたいのが例文を使って暗記すること。例文には意味があるので記憶に定着しやすいんです!英語の文法を例文を使って覚えるのと同じ要領ですね。

例文は参考書などに載っているもので構いませんが、授業で取り扱った文章中に出てきたものをそのまま覚えてしまえば新しく覚えなおす必要もありませんし、テスト勉強にもなります。

漢文のノートには、どの部分がどの句法になっているかをメモしておいて、後から覚える習慣をつけてみましょう。

漢字を覚える

漢文には読まないけれど、意味を持つ漢字や、複数の読み・意味を持つ漢字があります。

一つの読み方・意味だけを知っていても、漢文を読めるとは限りません。センター試験では受験生をひっかけようと、同じ漢字でも違う返り点を持つものが頻繁に問われます。

そこで重要語の意味・読み方はこつこつ覚えていくようにしましょう。

これを覚える上でおすすめの方法が、センター試験の過去問や問題集を解くことです。自分で実際に解いた問題は間違えると記憶に残りやすいので、覚えにくい漢字の読みや意味もすんなり覚えられます。

小さなメモ帳などに間違えた漢字の読み・意味をまとめておいて、模試の直前や本番の休み時間に見直すのもいいですよ。

また漢字の意味を覚える上で有効なのが、熟語で覚える方法です。

例えば「与」という漢字。この漢字には意味が「与える・参加する/関係する・力を合わせる/仲間になる/味方する」などの意味があります。

これを「譲与・贈与」が「与える」の意味、「関与・参与」が「参加する/関係する」の意味、「与党」が「力を合わせる/仲間になる」の意味を持っていると考えれば、ひとつひとつ覚えるよりも楽ですよね!

考えようとしても出てこないけど、意識していればふとした拍子に浮かぶこともあるので、思いついたらすぐどこかにメモしてまとめノートに加えるといいですよ。

漢詩を覚える

漢詩を覚えるというのは、詩を丸暗記するという意味ではなく、漢詩のルールを覚えるという意味です。

漢詩にはさまざまな種類がありますが、基本的にセンター試験で出題されるのが、唐代に成立した絶句と律詩です。

句数が四句なら絶句、八句なら律詩、絶句のなかでも一句の字数が五字なら五言絶句、七字なら七言絶句というように分類されます。

この詩刑もさることながら、漢詩において注目しなければならないのが、押韻です。五言詩では偶数句の末尾に、七言詩では第一句と偶数句の末尾に押韻します。

漢詩がセンター試験で出題されるときは、任意の句末が空欄になっていて、4つの選択肢の中から適当な漢字を選ぶというスタイルの問題がよく見られます。

この時は漢詩の意味と押韻に注意して選択肢を選んでくださいね。

また漢詩を読む上で、知っておいていただきたいのが、詩句のまとまりです。漢詩は漢字がずっとならんでいて読みにくいと思いますが、意味が詩句のまとまりで分割されていることを知っておけばぐっと読みやすくなります。

五言詩では二字+三字、七言詩では二字+二次+三字、もしくは四字+三字で意味を区切ることができます。問題が出てきたらまず区切りになっているところに斜線を入れて解き始めてみるようにしましょう。

センター漢文で満点を取るコツ

ここまでのことをおさえておけば、センター漢文で8割を取ることはできます。しかし失点しやすいセンター国語で一つでも点を取るためには、漢文で満点を目指したいですよね?そこで今から漢文で満点を取るためのコツを紹介します!

同訓異字を覚える

センター試験では受験生が間違えやすそうなところが問われます。みなさんは意味が分からない漢字に遭遇したとき、読み方から意味を想像しますよね?そこをついてくるのがセンターです。

例えば、「いふ」の読む漢字には「謂・曰・道」がありますが、全て少しずつ意味が違うんです。

「謂」は「人に向かって言う」、「曰」は「人の言葉を言う」、「道」は「心に思うことを口で述べる」。こんな些細な違いなんてどうでもいいやと思うかもしれませんが、それは大間違いです。

もし問題で「言う」の意味にあたる漢字の選択が出題されたとき、文脈からもしその話が誰かとの対話であれば「謂」、誰かの言葉を引用しようとしているシーンであれば「曰」、それ以外なら「道」だと判断できますよね?

選択肢に「いふ」と読む漢字が何個もあるような難問は少ないと思いますが、出ない可能性はなくはありません。満点を志すならぜひおさえておいてください!

漢文常識語を覚える

漢文常識語とは日本語では耳なじみのない言葉だけど、漢文の中では普通に使われる語のことです。

漢文の中で知らない熟語に遭遇すると一気に文章の意味がとれなくなってしまいます。読めないことに焦って得点できるはずのところで点を落としてしまうなんてこともしばしば…そんな事態を防ぐために常識語は頭に入れておくようにしましょう。

授業で扱うテキストにも初めて見る単語はあると思います。そういうものは意味と読み方と一緒にまとめノートにピックアップ!

例えば「寡人」は諸侯の自称ですが、諸侯という点を覚えておけばその文の主語も特定できるかもしれません。

知識を増やせば増やすほど漢文を読むヒントも増え読みやすくなります。現代文に時間を残しておくためにも、漢文で時間を節約しましょう!

和漢異義語を覚える

漢文で使われる言葉には現代の日本語の意味とは違う意味を持つものもたくさんあります。つまり和漢異義語もセンターの頻出範囲ということです。

和漢異義語の何が厄介かと言うと、相当注意して読んでいなければ、日本語の意味でとってしまうという点。

例えば「人間」は「ひと」という意味ではなく、「世間」という意味ですし、「大丈夫」は「心配ない」という意味ではなく、「立派な男子」という意味です。

そして頻出の「百姓」は「農民」ではなく、「庶民」の意味。ひっかけ問題に使いやすいこと、この上なしですよね?そんなひっかけに騙されないためにも、和漢異義語はおさえましょう!

幸いなことに、漢文常識語や同訓異字に比べれば、和漢異義語はそれほど多くはありません。そして大抵過去問や問題集で取り上げられています。一度解いた問題は、次回解くとき必ず満点を取れるように、知識を増やしていけば、自然とすべて網羅できますよ。

センター漢文でおすすめの参考書

センター漢文対策としておすすめしたい参考書は二冊あります。

一冊目は『早覚え速答法』。これはセンター対策をする上で必要最低限の事項がまとめられた参考書なので、漢文の勉強をしよう!と思った時、最初に使うのがいいと思います。

逆に漢文ですでに8割を安定して取れるような人はこれを使ってもあまり意味がないかもしれません。

この参考書のいいところは、最初にそれぞれの句法の型を紹介し、次に小テストのような書き下しの練習問題が、最後にセンター試験の問題のように文章の傍線部の意味を問う問題がついていることです。

暗記事項の直後にそれに関する問題が続くと、覚えたつもり分かったつもりを防ぐことができるんです。またここで間違えることで、出題者はこういう風にひっかけてくるんだというのが分かり、経験値を増やせます。

句法だけでなく、重要漢字や受験のウラワザもまとめられているのでおすすめですよ!

二冊目は『新明説漢文』です。これは高校で教科書として使用しているという人も多いのではないでしょうか?

この参考書のいいところは細かい文法事項を逃さずすべて一冊にまとめているところ。細かすぎて最初に取り組むには閉口してしまいますが、ある程度文法を勉強している人にはステップアップするいい機会になってくれると思います。

句法を紹介しているページにも間違えやすいポイントや例外にあたるものが、参考や注意としてまとまられているんです。またそれぞれの章が終わると問題演習がついていて、書き下し・口語訳・返り点をつける練習ができるようになっています。

さらに句法で使われる漢字なども一つ一つ丁寧に取り上げられており、読み方すべてに対応する例文も紹介されていて、満点を目指す人にはうってつけの参考書なんです。付録として故事成語・和漢異義語・同訓異字・漢文常識語などがまとめられているので、勉強しやすい仕様にもなっています。

勉強していて「これまとめといてほしいな」と思うものが、全部まとめてあるので本当に便利な参考書です。ぜひ使ってみてくださいね。

センター漢文の解き方

最後にセンター漢文で満点を取るための解き方を紹介したいと思います。

センター漢文では最初に述べたように、問1、2が知識問題となっています。そのため、問題だけ見れば解けるのではと文章を読み飛ばして解いてしまう人がいますが、これは絶対NG!

読みの問題では、文脈によって読み方が変化する漢字が問われることが多いですし、複数の意味を持つ漢字の意味を問う問題が出題された時、問題を解く根拠となるのは提示されている文章の中で、その漢字がそう使われているかですよね?

文章を読まずに問題だけを見て解こうとして、これでは解けないと気付き、問題文に戻っていては時間をロスしてしまいます。センター国語で高得点を取るうえで重要になるのは、漢文でいかに点を落とさないかといかに時間を使わないか、すなわちいかに現代文に時間を残せるかです。無駄に時間を使ってしまわないためにも、必ず最初に文章に目を通しましょう。

では文章を一通り読んでから問題を解くべきなのかと言うと、必ずしもそうではありません。例えば、文中の傍線部の意味を答える問題があった時、文章を最後まで読んでからその問題に帰っていては、どんな意味だったかもう一度文章に戻って確認しなければいけませんよね?

そこで生まれてしまうタイムロスを防ぐために、文章中に下線部が出てきたら該当する問題に取り組むようにしましょう。それが出題されている順番でなくても構いません。問題番号順ではなく、文章に出てきた順番で解く方が混乱せずに済みますから。

またセンター漢文では、文章中の一か所だけではなく、複数の箇所の内容を複合的に考えて解かなければならない問題も出題されることがあります。例えば、文章に傍線AとBがあって、「Aでは~であったがBでは~である」という選択肢から正解を選ぶような問題です。この時は、傍線Aの内容だけでも選択肢をある程度絞れることが多いので、一度選択肢に目を通しておいて、傍線Bで最終的に一つ選ぶような解き方がおすすめですよ。

近年、選択肢の文章の長さがどんどん長くなっている傾向にあります。長い文はどこに注目すればいいのか分からず、混乱してしまいがちです。そこで文を読点で切って内容を吟味するようにしましょう。

読点で切ることで選択肢を複数のセクションに分割することができ、その選択肢のどこが間違っているのか発見しやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。