センター古文は1ヶ月で伸びる!古文が苦手な私が本番で満点を取れた勉強法

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古文が難しいと感じる理由

受験生がセンター試験勉強をする上で必ずと言っていいほど直面する壁、それは「古文が読めない!」ということです。私も同じ悩みをもつ受験生の1人でした。

果たして多くの受験生がセンター古文が難しいと感じるのは何故でしょうか?その答えはズバリ省略される言葉が多いことにあります。例えば、
「佐理の大弐、世の手かきの上手。任果てて上られけるに、…」(『大鏡』より)という文があります。この「上られける」の主語は省略されていますが、直前の文から主語は「佐理の大弐」だと分かりますよね。

このように古文では、「書かなくても読者は分かってくれる!」と筆者が思った言葉が省略されるんです。この省略された主語を正しく補えないことで「誰が」「何をしたか」があやふやになったまま読み進めてしまい、現代の受験生は古文が読めない・難しいと感じてしまうわけです。裏を返せば、主語を正しく補えばセンター古文は得意になります!

私自身、高3の11月のセンター模試では古文が28点でしたが、約2ヶ月で古文対策をしたおかげでセンター本番では見事50点満点を取ることができました。その勉強法も紹介しつつ、センター古文で高得点を狙う上でのポイントをお伝えしようと思います。

タイプ別センター古文が苦手な人の対策

センター模試でいつも高得点が取れない人の原因

センター模試でいつも高得点が取れない人の原因は圧倒的に「単語力の低さ」にあります。古文読解の基礎となるのは何と言っても古文単語。古文単語をちゃんと覚えていないと古文読解はもちろん、古文単語が含まれている問いも理解できないことがあります。まずは古文単語の意味をしっかりと覚えましょう。

特にセンター古文の問1では、現代でも使われているけれど意味が違う古文単語が必ずと言っていいほど出題されます。さらに現代の意味として訳されたダミー選択肢に惑わされてしまうなんてこと、ありませんか?古文は日本語なんだから言葉の意味なんて同じ…と思っていてはいけませんよ。

例えば「悩む」という古文単語、現代でも使われていますが古文での意味は「病気になる」なんです。古文=日本語と思わず、古文も1つの外国語だという気持ちで意味をしっかり確認しておきましょう。

センター模試で得点の上下が激しい人の原因

「前回の模試では46点取れたのに、今回の模試では20点だった…。どうして?」と、このような経験をしている人が少なからずいると思います。このような人の原因は「古文をただそのまま読んでいる」ことではないでしょうか。

この「古文をただそのまま読んでいる」とは、文章中で省略されている主語や助詞を正しく補えていない、または省略を補わずに重要だと思う箇所に印をつけながら文章を目で追っているということです。

いつも古文を読むときに省略されている主語や助詞を補うことを習慣にしていないと、たまたま古文を読めたときとそうでないときで文章の理解度に大きな差が生まれてしまいます。さらに人間は成功体験を印象強く記憶する生き物なので、古文で偶然高得点を取れたことが「古文が読める」という錯覚を起こしてしまうのです。

タイプ別センター古文の高得点獲得法

いつも高得点が取れない人は単語力を鍛える+主述の関係に注目して読む

先ほどもお伝えした通り、模試で高得点が取れない人は単語力を鍛えましょう。単語をしっかりと覚えることができれば、問1の小問3題で安定して満点を獲得することができます。

また古文単語は英単語と違い、尊敬・謙譲の意味が含まれている単語や一部の人(天皇や皇后といった地位がとても高い人)のみに使っても良い単語がありますよね。それらも合わせて覚えておくことで、古文を読んだ時に省略された主語が誰なのか、あとの述語から容易に分かることが多いのです。古文単語で読解力も一気にアップして高得点獲得に近づきます。

さらに古文が苦手な人に実践して欲しいのは主語と述語の関係を1つひとつ確かめながら読み進めていくこと。「誰が」「何をしたか」を意識して読むだけで読解力は格段にアップします。それと同時にこんなに主語って省略されているんだということに気づくと思います。時間が十分確保できるときに、この主述の関係を確かめて、省略されている主語に入るのは何かを考えていくトレーニングを積みましょう。

安定して高得点が取れない人は文章を論理的に読み解く方法に切り替える

古文単語もちゃんと覚えているのに模試では得点の上下がある…。そんな受験生に取り組んで欲しいのは文章を論理的に読み解くという勉強法です。私もこの勉強法に切り替えてから模試で安定して高得点を取れるようになりました。

具体的にどんなことをするのかというと、①省略されている主語・助詞は何なのか全てを補いながら読む②品詞分解をし、動詞の種類・活用を書き込むというものです。

①に関しては直前のトピックでお話しした通りですね。文脈はもちろんのこと、主語が省略されている文の動詞や文の直前の接続詞などからも主語を推測してみましょう。経験論ですが、「〜て(順接)、」のあとの主語は直前の主語と同じ、「〜が(逆接)、」のあとの主語は直前の主語と違うことが多いです。このように自分で主語を補うトレーニングを積むことで、だんだんと主語の補い方のコツが掴めてきますよ。

②の「品詞分解をし、動詞の種類・活用を書き込む」について、これはできれば取り組んだ古文全てに対して行ってほしいところですが、受験生は時間がないので週に1,2回程度でOK。私は高校の授業の予習としてやっていました。

特に力を入れて取り組んでおきたいのは敬語。センターでは誰から誰に対する敬語なのか答える問題もよく出題されます。補助動詞として使われる敬語の種類を再確認しておくいい機会になるし、敬語の向きに関する問題の対策も同時にできてしまうのでこの勉強法はオススメですよ。

全員に知って欲しいセンター古文で高得点を取る勉強法

古文単語にはなるべく毎日触れておこう

古文単語は日常生活で触れる機会がほとんどありません。そのため完璧に覚えたはずの単語も1週間経てばあっという間に忘れてしまったなんていうことも。そうなることを最低限に抑えるためにも、電車の移動中や寝る前に単語を何度も確認するのが大切です。

センター古文過去問の音読のススメ

私がセンター過去問を解いていて思ったのは、とにかく文章が読みにくいということでした。例えば「えもいわずをかしげなる」。以前の私はどこで区切ったらいいか分からず、理解するのに一瞬止まってしまっていました。この一瞬固まってしまうことの積み重ねで、無駄な時間消費が生まれてしまいます。

そこで私が考えたのは古文の過去問を音読することです。音読をすることで古文特有の表記に慣れ、最終的には初見の文章に対してもスムーズに読めるようになります。最初は読むのに時間がかかってイライラするかもしれませんが、継続は力なりです。段々と読めるようになるのでコツコツ頑張っていきましょう!

慣れてきたら、1文読んだら訳も合わせていきましょう。直訳でなく、何となくの訳で大丈夫です。自分が文をしっかり理解できているかを確かめながら読んでいくことで苦手分野も発見できます。

センター1ヶ月前でも間に合うオススメの参考書・問題集

単語帳編

センター古文用の単語帳はどれも内容に大差はないと思います。私は学校で配られた『古文単語マスター333』(数研出版)を電車の移動中や寝る前に何周やったか覚えていないくらい読み返して覚えていました。どの単語帳でもいいと思うので、いかに自分の頭に定着しているかが勝負ですね。

問題集編

基本的にセンター1ヶ月前は過去問を解くのをメインとしていましたが、苦手対策やセンター対策の息抜きに問題集を解いていました。

私が特にいいなと思った問題集は、『集中2週間完成 古文〜高校初級用〜」(日栄社)です。この問題集のいいところは何と言っても短期間で完成するところですね。センター試験直前期の最終調整にはピッタリの問題量で取り組みやすいです。また問題の難易度も比較的簡単なので、センター古文の勉強に取り組む前のウォーミングアップとしても使えます。さらに解答・解説には先ほどお話しした品詞分解も掲載されていて自分で行った品詞分解のチェックも簡単にできたのも良かったですね。

参考書編

私がセンター古文を解く上で役に立ったなと実感したのは『富井の古文読解をはじめからていねいに』(東進ブックス)です。この参考書は省略の見抜き方や古文読解の上で重要になる古代の「常識」について書かれています。古文常識も頭に入れておくことで、古文を読んだ時に文法と常識の両方からアプローチできて理解度が深まります。古文常識に関して書いてある参考書は数少ないので、この本は受験生には是非読んでほしいです。

センター本番で使える裏技

問いに注目!

つい流して読んでしまう問いですが、実は選択肢を吟味する上で大きなヒントになっていることがあります。例えば「…とあるが、この時の◯◯の心情はどのようなものか」という問題をよく見かけますよね。このとき、選択肢だけに注目していませんか?

問いの「…」の古文の中に心情を表す言葉が入っていたらラッキー!その心情と一致する語が含まれていない選択肢は確実に不正解です。このようにして問いの文にも正しい選択肢を選ぶ上でのヒントが隠されているので欠かさずにチェックしましょう。

古文常識も覚え、古文常識的にありえない選択肢を切る

古文常識は古文への理解度が深まると説明しましたが、これは一体どういうことなのでしょうか?

例えば読解問題で「(女性)が夜に家を訪ねた」というものがあるとします。実は古文においては夜に人の家を訪ねるのは圧倒的に男性が多いんです。この古文常識を知っていれば、選択肢の文章を読まずとも正解の候補から消すことができますよね。古文常識をおさえて、少しでも正解率を上げていくのがオススメです。

しかしあくまでも常識なので、非常識なパターンの話が出てくることもあります。どうしても選択に迷った時に助けてくれる1種のツールとして、古文常識もインプットしておくといいと思います。