はじめに
推薦入試を受験の選択肢として利用したいと思っていても、志望理由書の書き方でどのように書けばいいのか悩む人は多いのではないでしょうか。
経験者として推薦入試を利用して合格した筆者が実際に書いた文章を参考に解説していきます!
目次
推薦入試の志望理由書を書くための準備
志望理由書を書く前に準備しておくと、執筆が比較的スムーズに進むので、きちんと時間を取って行うことをおすすめします!
【志望理由書の準備】①自己分析を行う
まずは自分が何に興味を持っているのかや、簡単に何が好きなのか、自分はどのような性格をしているのかという観点から、分析を行います。
筆者の場合は読書と書籍が好きで、考えたことを一人で言語化することも多かったと分析しました。
ここから文章を紡ぐことが得意であり、それを生かすために編集について学んで、編集者という職業を目指すというところまで考えました。
次に、どうして自分がその大学で学びたいのか、何に熱意を持って取り組もうとしているのかについて考えていきます。
志望理由書を書く上で何よりも重要な部分であり、具体性も求められます。
自分の志望している大学の情報をできるだけ集め、その学部がアピールしている特徴と絡ませるようにして考えると良いでしょう。
大学の授業はどのように行われているのか、どの分野を学ぶことが出来るのかという視点で考えると、他の受験生の志望理由書と具体性で差別化できますよ。
【志望理由書の準備】②志望校について調べる
志望校について調べる時に真っ先に取り組むべきなのは志望する学部の特徴です。
同じ大学の他の学部と差別化するという意味でも、授業や教員・ゼミなどまで詳細に調べて内容に盛り込めると良いです。
インターネットで調べると研究室やゼミのホームページなどが見つかる場合が多いですよ。
そのほかに、求められている学生像についても知るために志望学部のアドミッションポリシーについて調べることをおすすめします。
推薦入試においては、自分がアドミッションポリシーに当てはまっていることをアピールすることも重要です。
もし当てはまっていなかったらどのようにして、そのような学生像に近づくのか述べることも求められます。
また、入学や在学中のことだけでなく、将来大学の学びをどのように生かすのかという視点において述べるとよいでしょう。
多くの大学で社会に貢献する人材の育成を目指しているため社会に役立つという観点で文章を書くと良いでしょう。
【志望理由書の準備】③社会問題と関連付ける
志望理由書において社会問題と関連付けて書くことをおすすめします。
例えば筆者は戦争に関する内容を自分の出生地の歴史と絡めながら入れ、文学と戦争の継承の関連性について述べました。
社会問題と関連づけることで、大学の学びの意欲のアピールにもなり、ボリュームを付け足すことができます。
推薦入試の志望理由書の書き方
志望理由書を書く要素が集まったら、それを繋げていく作業になります。
文章の一貫性を意識しながら執筆しましょう。
ここからが志望理由書(4000字)を書く際に盛り込んだ内容と、その字数も解説します。
【志望理由書の書き方】①自分についての紹介
まず、今までの経験や夢を抱くに至った経緯について書いていきましょう。
筆者の場合、本が好きだったという過去とそれをより多くの子供たちに広めたいという夢を関連付けて紹介しました。
この部分は導入になるので大体300字、全体の5%位の割合になります。
【志望理由書の書き方】②その大学のその学部を志望する理由
次にその大学のその学部を志望する理由を述べていきます。
筆者が主張の中心にしたのは「やりたいことが学べるから」という理由です。
その中でアドミッションポリシーと自分の理想像が重なるという主張を論理的にすることで、内容的にも文章量的にも充実させられます。
さらに、筆者は学部だけでなくその学部の中にあるコースにまで言及し、筆者の夢である出版や書籍と関連させて具体的に書きました。
直接志望理由を書いた部分の字数は大体400字で、10%位の割合を占めています。
【志望理由書の書き方】③自分の過去と将来について
将来どのような人になりたいのか、学部の特徴と重ね合わせながら言及していきましょう。
筆者の場合、本の広がりに貢献する人材になりたいと主張し、そこから本の形態(書籍か電子書籍か)にまで話を広げています。
本の広がりと言ってもあいまいになるので、人々に読書体験のきっかけと異界を与えるというように具体性を持たせました。
自分の将来に具体性を持つことが出来ていない人も、その学部で学ぶことが出来る分野と関連付けやすい職業について書くと良いですよ!
文量的にも広げやすい部分なので、筆者は約1000字、全体の25%ほど書いていました。
【志望理由書の書き方】④具体性を持たせる
具体性を持たせることは文量・内容を充実させる点で非常に重要となります。
論文、新聞記事、書籍など様々な資料を活用するのがおすすめです。
筆者はエピソードに信憑性と具体性を持たせるために、自分の出生地の歴史や印象に残ったノンフィクションの書籍を提示しました。
この部分だけで1200字、全体の約30%を使いました。
また、社会問題と自分の主張をつなげる場合も、具体性や説得力が増します。
筆者は、戦争への意識の風化という社会問題を取り上げました。
広いテーマなので様々な観点から、自分の経験や夢である書籍に関連した内容まで幅広く関連付けることができます。
この分野では、約800字、全体の20%くらい書きました。
難しく考える必要はないので、自分の関心のもった社会問題について様々な観点からとらえ、その考察を述べたり将来と関連づけたりして志望理由書の説得力を持たせられるとよいですね。
おわりに
今回は実際に志望理由書を執筆した経験のある筆者が、その書き方について解説しました!
実際に書き始めると意外と具体的に書くことが難しく、時間もかかるので書き始めるまでの準備を入念に行いましょう。