はじめに
突然ですが、早稲田大学の新思考入試という受験方法を知っていますか?
一般入試や共通テスト利用入試など早稲田大学にはたくさんの受験方法がありますが、今回は、受験生にあまり知られていない新思考入試について、経験者である私が解説します。
まず、重要なのは新思考入試について前向きに捉えることです。
もちろん大変な面もありますが、しっかりと対策と準備をすれば早稲田大学に合格する可能性を上げられます。
この記事を最後まで読んで、是非検討してみてくださいね!
目次
新思考入試って何?
【新思考入試の概要】①早稲田6学部で受験できる
新思考入試を実施している学部は法学部、文化構想学部、文学部、商学部、人間科学部、スポーツ科学部です。
新思考入試では、第一次選考、第二次選考、そして共通テストの点数で合否が決まります。
それぞれの選考をクリアして、最終的に共通テストが8割を超えると合格となりますよ。
【新思考入試の概要】②課題レポートと総合試験の突破が必要
新思考入試の第一次選考は、書類と課題レポートです。
課題レポートでは、A4用紙4枚に自分が考える地域の課題と、その解決方法を指定されている五つの視点に着目して書くことが要求されます。
一つ一つ項目を分けて書いていき、およそ5000字程度の記述が求められますよ。
一次選考を通過すると次は、早稲田キャンパスで行われる第二次選考です。
二次選考は、論理力を問われる総合試験となっています。
内容は小論文と似ているので、小論文対策が必要です。
具体的には、図や表の読み取りや近年の出来事に対する自分の意見の記述、そして自身の課題レポートに対する記述が課されます。
第二次選考も突破することができたら、あとは共通テストで3教科において8割を超えなければなりません。
学部によって指定されている教科が異なったり、選択肢の中から選ぶことができたりするので、必ず公式サイトで情報をチェックしましょうね!
早稲田大学の新思考入試のメリット3選
【早稲田新思考入試のメリット】①倍率が低いと考えられる
新思考入試は2018年に開始された比較的新しいもので、そもそも知らなかったという人も多いため、一般試験よりも倍率が低いと考えられます。
全体倍率をみると倍率が高いように見えますが、一つ一つの選考は1〜3倍であり一般試験の倍率より低いことがわかります。
募集要項も募集人数を若干名としており、毎年の受験人数によって倍率が上下すると捉えておくと良いでしょう。
【早稲田新思考入試のメリット】②併願可能で、合格の可能性が広がる
新思考入試の大きなメリットとして、併願を認めている点が挙げられます。
日程の考慮は必要ですが、例えば、一般試験・英語検定利用型試験・共通テスト利用型試験・新思考入試と、1つの学部に最大4回挑戦することも可能です。
受験の回数を増やすことができ、合格の可能性を1%でも上げることができます。
【早稲田新思考入試のメリット】③対策しやすい
一次選考の課題レポートは、必ずしも自分一人で準備する必要はありません。
まとまった文章にするため、周りの人に見てもらいましょう。
また、二次選考では形式的なデータ読み取りの問題が課されますが、小論文に慣れている人にとって、難易度は低いです。
しかし、自分が書いた課題レポートについて問われる大問もあるので、課題レポートは二次選考までに読み直しておきましょう。
最終選考として必ず受けなければならない共通テスト対策は、学校でも塾でも重点を置いてなされるので、その成果を活かすことができますよ。
早稲田大学の新思考入試の注意点
【早稲田新思考入試の注意点】①課題レポートの執筆が大変
一次選考で提出しなければならない課題レポートでは、A4用紙4枚分の文量を、5つの項目に従って作成しなければなりません。
特に重視してほしい点が2つあります。
1つ目は、地域に根差した問題と自分がどのように関わっているのかを記述する点です。
体験談などを踏まえ自分との関わりをアピールすることで、どのようにその問題を解決していくのかに関して、根拠づけて書きやすくなりますよ。
2つ目は、自分の取り上げた地域の問題を解決するために、なぜ現在の学部を志望するのかを強調する点です。
自分の志望学部の特徴をしっかり調べ、その学部で何ができるのかを明らかにした上で書くようにしましょう。
上記の2点についてしっかり説明するためには、綿密な調査が欠かせません。
自分が課題と考えていることが統計的に現れている資料や本を読むなどして、情報を集めましょう。
これらは文章を書く前に完了するよう、できるだけ早めに始めることをおすすめします!
【早稲田新思考入試の注意点】②ほかの勉強との両立も考えなくてはならない
新思考入試を受ける場合、通常の一般入試対策と両立しながら、レポートの準備などをする必要があります。
また、新思考入試では、共通テスト3教科のうち1教科でも8割より低い点数をとってしまうと、不合格になります。
そのため、一般入試対策よりも共通テスト対策を優先しなければいけない場合も出てくるでしょう。
さらに、一次選考の合否発表から二次選考までの日数が16日しかありません!
一次試験に合格する前から、小論文も並行して対策しておく必要がありますよ。
そして、一般入試の受験前に不合格となってしまった場合、精神的な不安が大きくなる可能性もあります。
受験を決めたら、一生懸命取り組むことも必要ですが、不合格後のことも想定しておきましょうね。
おわりに
新思考入試について知らなかった人も知っていた人も、この記事を参考に、ぜひ積極的に考えてみてください。
家族や学校の先生とよく話し合い、早稲田大学の公式ホームページで詳しく調べなおすことも忘れずに!