目指せ公認会計士!大学在学中に資格を取るには

はじめに

『公認会計士』って聞いたことはあるけど、どんな仕事なんだろう?

そう思っている高校生は多いのではないでしょうか。

この記事では、公認会計士はどんな仕事なのか、大学在学中に資格を取るにはどうすればいいのかを、現在公認会計士資格の取得を目指して勉強している大学1年生の筆者がお伝えします!

公認会計士の主な仕事3つと魅力

公認会計士の主な仕事は、監査コンサルティング税務の3つです。

  1. 監査業務
  2. 企業などが毎年作成する会計に関する報告書が、正しく作られているかを確認する仕事です。公認会計士の資格がないとできません。

  3. コンサルティング
  4. 経営者などのクライアントの相談に乗って、企業が抱えている課題を解決するための解決策を提案します。

  5. 税務

公認会計士資格を持っていると、税理士登録をすることができます。税理士として、企業などが正しく税金を納付できるようにサポートを行います。

公認会計士の業務内容についての詳細が知りたい方は、日本公認会計士協会のホームページを見てみてください。

公認会計士の魅力は、独占業務の存在年収の高さです。

監査業務は、公認会計士資格がないとできない仕事なので、仕事を奪われるという心配はまずありません。

また、公認会計士の平均初任給は30~35万円平均年収は992万円と言われており、高収入が見込める職業です。

公認会計士になるにはどんな学部でもOK

これから進路を選ぶみなさんは、「公認会計士になるためには経済学部や商学部に入ったほうが有利なのかな?」と思っているかもしれません。

しかし、公認会計士試験を受けるためにこの学部でなければならないという決まりや、この学部が有利ということは特にありません。

もちろん、商学・経済学・経営学部などに入っていると、大学の講義と重なる部分も多いので知識が定着しやすいでしょう。

ですが公認会計士試験の勉強は、予備校で1から始めることができます。

そのため、大学では会計に全く関係のないことを学びながら、公認会計士資格の取得を目指すということも可能です。

また公認会計士は「文系の人が目指す資格」というイメージがあるかもしれません。

しかし理系の人は数字に強い分、文系よりも理解が早い部分もあるでしょう。
そのため、進路選びにはあまり気を使わなくても大丈夫です。

大学在学中に公認会計士試験を受けるメリット

令和元年試験の公認会計士試験合格者に占める学生の割合は56.1%となっており、過半数を学生が占めています。

大学生の間に試験を受けることで、どんなメリットがあるのでしょうか。

大学在学中に試験を受けるメリット①:勉強時間が確保できる

大学在学中に公認会計士資格の取得を目指すメリットとして一番に挙げられるのが、勉強時間が確保できることです。

公認会計士試験に合格するには、「目標週50時間」といわれるほど、かなりの時間を学習に費やす必要があります。

社会人になってから、仕事と資格試験の勉強を両立しようとすると、平日に勉強できる時間は長くても3~4時間でしょう。

しかし、大学生は朝から晩まで授業が入っているわけではないので、平日でも勉強時間を確保できます。

また大学生は長期休暇が長いので、休みの間に集中してたくさん勉強することもできますね。

例えば筆者の通っている大学は、7月下旬~9月上旬、1月下旬~3月末まで長期休暇があるので、1年で3か月以上も自由に使える期間があります。

自由に使える時間がたくさんある大学生の間に試験勉強をすることで、より短い期間で合格を目指せるといえます。

大学在学中に試験を受けるメリット②:在学中から非常勤として働ける

大学在学中に公認会計士の試験に合格した場合、在学中から非常勤として働けることも大きなメリットです。

例えば、大学1年生で試験勉強を始め、2年間の勉強の末、大学3年生の秋に公認会計士試験に合格したとしましょう。

監査法人から内定をもらった場合、大学を卒業するまでの間、「学生非常勤」として働くことができます。

監査法人によって違いはありますが、時給約2500円で勤務できます。

大学の講義に支障のない範囲で働けるので、社会人になるに向けての経験を積みつつ、お金を稼ぐことができます。

大学在学中に公認会計士試験合格を目指すには

公認会計士資格を大学在学中に取得するためには、何をすればよいのでしょうか?

現在公認会計士試験合格を目指して勉強している筆者の体験ももとに、公認会計士試験の勉強の実態についてお伝えします。

大学3年生の8月合格を目指すのが一般的

公認会計士試験は、「短答式試験」と「論文式試験」の2段階で構成されます。

短答式試験は年に2回5月12月に実施されます。
論文式試験は、短答式試験合格者を対象としており、毎年8月に実施されています。

そのため大学1年生の春から勉強を始めた場合、大学2年生の12月に短答式試験、大学3年生の8月に論文式試験を受ける、というのが一般的な合格プロセスです。

しかしなかには、短期合格を目指して、大学1年生の12月に短答式試験を受け、大学2年生の8月に論文式試験を受けるという人もいますね。

予備校に通って勉強する大学生が多い

公認会計士資格の取得を目指す大学生の多くは、試験勉強のために予備校に入るところからスタートします。

市販の教材もあるのですが、種類が少ないので独学はおすすめしません。また一人で計画を立てて、膨大な量の試験勉強をこなすのは困難です。

予備校に入れば、効率的なカリキュラムに沿って学習することができます。

また講義を受ける中で、問題を解く上でのコツを知ったり、講師に質問をしたりできます。

TACCPAなど、いろいろな予備校があるので、受講費用を比較したり、自分に合ったカリキュラムを探したりして予備校を選べると良いですね。

筆者は「資格の大原」の通信制講座で、2年後の2次試験合格を目指して勉強をしています。

自分のパソコンで映像講義を視聴し、復習として問題演習をこなす、というのが基本的な学習サイクルです。

また月に1回程度の演習の授業がある日は、予備校の教室で授業を受けるようにしています。

2年もの間、1つの目標に向かって努力するというのは大変なため、モチベーションをどう保つかが重要だと思いますね。

公認会計士試験合格には長時間の勉強と復習が必須

先述したように、公認会計士試験合格にはかなりの学習時間が必要です。

目標勉強時間は週50時間と言われています。

社会人に比べると時間があるとはいえ、大学の講義がある期間は、授業や課題があるので両立が大変です。

以下は、大学の授業がある時期・長期休暇中それぞれの筆者の1日のスケジュールになります。

《大学の授業がある時期》

《長期休暇中》

普段は大学と資格試験の勉強をバランスよく進めることができるよう、1日のノルマを決めて勉強しています。

長期休暇中には、1日6時間以上勉強するように心掛けていますね。

また予備校の授業は週に3~4コマほどあるため、復習をしないとどんどん知識が抜けていってしまいます。

復習を怠らずに継続して行うのは大変ですが、公認会計士試験に合格するためには、定期的な復習が最も大切なポイントだと思います。

おわりに

公認会計士になるためには、膨大な勉強量が必要になるので、遊ぶ時間やバイトの時間が削られてしまい、辛い思いをするかもしれません。

しかし、在学中に公認会計士資格を取得することで、在学中から非常勤として働けたり、監査だけでなくコンサルティングもできたりと、将来の選択肢が広がることでしょう。

公認会計士に興味を持った方は、大学に入学したら、ぜひ検討してみてください!




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