一橋大学を攻略する!正しい学部の決め方

はじめに

一橋大学を受験するにあたって、どの学部に出願しようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、現役一橋生が、一橋大学のそれぞれの学部の特徴と、配点から分かる自分に適した学部の決め方を伝授します!

学部の決め手

みなさんは学部を決めるときに、何を判断基準にするでしょうか?
私が考える学部の決め手は大きく分けて二つ、「学部の特徴」「合格しやすい学部かどうか」

以上2点に焦点を絞って解説をしていきます。現役生だからこそ知っている裏話も書いてあるので、最後までお楽しみください!

学部の特徴で選ぶ

大学生活は、サークルや部活動、アルバイトなど様々なことを楽しめる時期ですが、一番大切なことは学業ではないでしょうか。

4年間もある大学生活、自分の興味のない学問を勉強することは非常に苦痛です。

もちろん、一橋には転部制度があるので、興味がなかった時には違う学部に入りなおすこともできます。

しかし、転部をするためにはある程度の成績をとる必要があり、自分の思い通りにいかない可能性もあります。だからこそ、高校生のうちから学部選びを慎重に行いましょう!

商学部の特徴

商学部は産業界のリーダーを育成することを目標としている学部です。本格的な少人数ゼミを一年生から受けられます。もともと一橋大学は商科大学だったため、今でも看板学部です。

会計学(簿記)や、マーケティング、経済学、金融などの学問を学べることもあり、起業しようと考えている友人も多数います。

商学部ということもあって、公認会計士志望が多いのも特徴でしょう。

経済学部の特徴

学内ではパラダイス経済と呼ばれるほど課題が楽だ、ということが特徴として挙げられます。

ミクロ経済学やマクロ経済学、経済思想や経済史などを学ぶことができます。
数学を使って経済を学ぶので、数3の知識は必須です。

ただ、後期で受かった人以外は、ほとんどが数3を習っていないため、自学で対策する必要があります。

法学部の特徴

法学部は、一橋の中で一番人が少ないことが大きな特徴です。また、数学を唯一使わなくて良い学部でもあります。
全体の3割程度が、法曹を目指します。2020年度からは法曹コースが新設され、最短3年で大学を卒業し、一橋大学法科大学院へ進学することが可能になります。法曹を目指す人にとっては学習しやすい環境でしょう。
コースは上で挙げた法曹コースのほか、法学コースと国際関係コースの3つがあります。
法学部に入ると、大学生活4年間法律しか勉強できないと思っている人も多いと思います。
しかし、国際関係コースを選べば、国際政治史や国際政治理論といった法律以外の内容も詳しく勉強することができます。コースが分かれるのは学部3年以降なので、それまでは一通りの法律知識を勉強することができます。

社会学部の特徴

ウェーバーやデュルケームなどの社会思想や、ジェンダー論や政治思想など、幅広く学習します。

運動文化科目(体育)が必修であることは社会学部の面白い特徴でしょう。運動が苦手だから社会学部で単位とれるか不安……という方もいると思います。

しかし、バドミントンやバスケットボールなどのスポーツ競技だけでなく、ヨガなどのフィットネス系の授業も開講されています。そのため運動神経に自信がない人でもまったく問題ありません。

また、社会学部はレポートが非常に多いと言われています。1年生の導入ゼミナールで、レポートの作法や原則を教えてくれるので、書き方に関しては心配いりません。

加えて、様々な思想を学ぶために新書を大量に読む必要があります。本を読むことが好きな人には向いている学部でしょう。

合格のしやすさで選ぶ

国語 数学 英語 社会 合計
商学部 125 250 250 125 750
経済学部 110 260 260 160 790
法学部 110 180 280 160 730
社会学部 180 130 280 230 820

商学部

経済学部と配点が似ていますが、他の学部と比べて社会の配点は低くなっています。社会が苦手な人にとっては有利でしょう。

また、直前で他の大学から一橋に切り替えた人にもおすすめです。なぜなら、一橋大学の歴史科目は過去問での勉強が不可欠であり、対策の有無が大きな点差を生むからです。

経済学部(前期)

数学の記述が得意な人は有利。共通テスト英語が120点台でも、数学で高得点を取って合格したという人が存在するほど、数学の試験が合否に直結します。

経済学部(後期)

共通テストでの足切りが非常に高いことが特徴です(90%弱)。二次試験は数学と英語だけのテスト構成です。

数学は大問5つ構成、第五問は選択問題になっていて、数3を使わなくても解けるようにはなっています。ただ、微積や複素数平面の考え方を利用すると手速く解ける問題が毎年出題されています。

数3を利用できる点や、社会が必要ではない点を踏まえると、東大理系を前期で受験して不合格だった人に適している入試方式であると言えます。

前期で一橋大学に落ちても、後期で合格した人は一定数います。共通テストの結果や、私大の合格などを鑑みて、後期も出願するかどうかを決めましょう。

また、共通テストの配点が210点と低いため、共通テストで失敗してしまった人も挑戦しやすいと言えます。

法学部

配点上、数学が苦手な人でもそこまで不利になりません。また、国語の配点が一番低いため、記述問題が苦手であるという人にはおすすめです。

英語と社会は非常に配点が高いので、対策を徹底しましょう。

社会学部

数学が弱点、その他文系科目(特に社会)が強みな人におすすめ。

共通テストの配点が180点と低く、そのうち100点が理科基礎という非常に珍しい配点。社会学部を志望する人は、理科基礎で大量失点しないことが合格の必要条件です。

合格の必要条件

得点配分からも分かるように、どの学部も英語ができないと合格は厳しいと言えます。長文読解は一朝一夕では決して身に付かないので、早めの対策が必要です。
数学が苦手な人は、社会学部や法学部などの数学の配点が比較的低い学部に出願するのも作戦のひとつでしょう。
数学の重要順は経済>商>法>社です。

ちなみに、データサイエンス学部今後新設される予定です。

2023年度入試からデータサイエンス学部が新設されます!
詳細は一橋大学のホームページからご覧ください。

データサイエンス学部では、AIやビッグデータの活用方法を学ぶことができます。

最後に

自分に適している学部を見つけられましたか?
学部選びは、大学選びと同様に自分の進路を大きく変えるきっかけのひとつです。悔いの残らないよう、慎重に選びましょう。

情報は記事公開時のものです。配点や学部情報は変更の可能性があるので、必ず大学のホームページをご覧ください。

参考記事:
一橋大学
パスナビ




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