はじめに
映画で勉強できたらすごくいいと思いませんか?
今回は、私が高校生の時に見て勉強になったなと思う世界史の映画を6つ紹介します!
目次
世界史を映画で勉強するメリット:印象に残りやすい!
世界史を映画で学ぶのは、意外と学校の先生や塾の先生も推奨してる理にかなった勉強法なんですよ!
私は実際に歴史映画を見て、世界史を勉強していて良かったなと思えました。
世界史を学校で勉強した時によくあることが、定期テストが終わったらすぐにその範囲のことを忘れてしまうことです。
これは世界史だけではなくて他の科目についても言えることなのですが、特に世界史は覚えることが広範囲に及んでいるためよく起こりがちだと思います。
記憶に長きにわたって定着しないのは、 印象に残っていないからです。
記憶に残すために印象づけをする便利な道具として映画があると思います。
また、世界史は、自国の歴史を学ぶわけではないので、どの国のことなのかごちゃごちゃになったり、背景にあるその国の特徴を捉えるのが難しいです。
そんな時に映画を見ることによって、その国の特徴や出来事を詳細に理解することができるんです。
日本の歴史や背景知識がすっと頭に入ってくるのは、時代劇や大河ドラマを見てその時代の特徴を知っているからで、それを古代ギリシャとかアメリカに置き換えてみると、時代を掴むために歴史映画を活用するのが有効です。
映画って面白いので全然苦にならないですよね!
気分転換の映画で勉強にもなったらすごくいいと思いませんか?
世界史の映画選びの注意点:事実に沿ったものを選ぶ!
ここで注意しておきたいのは、「歴史映画ならなんでもいいというわけではない」ということです。
歴史映画を勉強の補助として使う最大の目的は、時代背景・人物・戦争などを事実通りに知ることです。なので、あからさまなフィクション映画は今回の目的には沿いません。
具体的に示すと、プロパガンダ(政治宣伝)を目的として作られた映画はNGです。
プロパガンダ映画とは、その国の新しい政策や行事の宣伝、戦争の士気向上、思想統制のために国家が作り出した映画のことです。
代表的なのがヒトラーの作った映画ですね。これらは必ずしも、いやほとんどが事実にそっていないため勉強の題材には向きません。
次に、歴史的な謎を解くことをテーマとした映画もNGです。有名なものだとダヴィンチコードとかですかね。
映画としてはとってもよく出来ていてハラハラドキドキが止まらないサスペンス映画なのですが、内容を面白くするためにフィクションの要素が多めなので、勉強目的には向かないかなと思います。
ポイントは、なるべく事実に沿った歴史映画を見ることになります。
「時代や出来事」にフィーチャーした世界史映画3選
私が受験時代に見てとても勉強になり、世界史の勉強がより好きになった映画を紹介します。
まずは時代・出来事に焦点を置いた映画を3つに絞りました。
【世界史が学べる映画①】トロイ
世界史で古代を習った人なら絶対に知っている古代ギリシアのトロイア戦争をもとに書いてある作品です。
一番の名シーンといえば、トロイア戦争の勝因であるトロイの木馬の中に隠れて闇討ちするシーンですね。
この映画は戦いがメインなのですが、その背景の人間関係や禁断の恋も交錯していて見応え抜群です!キャストもブラット・ピットとオーランド・ブルームで、すごく豪華なんです。
【世界史が学べる映画②】グラディエーター
帝政ローマ時代の五賢帝の一人であるマルクス・アウレリウス・アントニヌスに絶大な信頼を寄せられていた将軍マキシマスが様々な出来事を経てグラディエーターになるという映画です。
古代では、想像以上に奴隷制が強く根付いていることと剣闘士(グラディエーター)が見世物として使われている時代状況が見れます。
【世界史が学べる映画③】300 スリーハンドレッド
スパルタとペルシャの間で起こったテルモピレーの戦いを忠実に描いた作品です。
かの有名なレオニダス王率いる軍隊300人と相手軍100万人という破格の人数差で戦いに挑む様子を戦争に関わる様子やその裏の複雑な人間関係や恋愛も交えています。
この作品は、ほとんどが戦争シーンなので戦いが好きな方にはもってこいですし、スパルタ軍の有名なファランクスという重装歩兵による密集戦術がリアルに描かれた貴重な作品です。これを見るとスパルタのことに詳しくなれます。
映画が広く好きな方は、東大生が選んだおすすめ映画もあわせてご覧ください!
「人物」にフィーチャーした世界史映画3選
次に、人物に焦点を置いた映画を3つ紹介します。
【世界史が学べる映画④】ラストエンペラー
中国の最後の皇帝愛心覚羅溥儀の人生を描いた作品で、文句なしの大作です。
彼が生きた時代は1908年から1967年と歴史的に重要な出来事が多いし、彼は日本に身を寄せたこともあるため、日本との絡みも多いです。
アジア史は特に世界史の範囲の中でも苦手とする人が多いと思うので、この複雑な時代状況が一つに収まっているこの映画は見て損はないです。
【世界史が学べる映画⑤】英国王のスピーチ
英国王としては影の薄いジョージ6世のことを演説という面から描いた作品です。
ジョージ6世が即位した時、時代はまさにファシズムの真っ盛りでヒトラーが絶大な影響力を持っていました。
この映画は第二次世界大戦開戦までを描いているので、ジョージ6世の人物像の他に第二次世界大戦に至るまでのヨーロッパの社会情勢と、その時にイギリスがどう考えていたのかがわかります。
【世界史が学べる映画⑥】戦場のピアニスト
第二次世界大戦中のワルシャワに住んでいた実在のユダヤ系ポーランド人ピアニストのシュピルマンについて書かれた作品。
この時のユダヤ人と言えばヒトラーによって撲滅されそうになっていましたよね。そんな時代を生き抜いた彼とこの時代の悲惨さが事実に基づいて忠実に描かれています。
世界史を勉強したならユダヤ人迫害の歴史映画は一本見ておいた方がいいと思います。これは泣けます。
最後に
いかがだったでしょうか。
だまされたと思って気になった作品を空き時間にでも見てみてください。きっと世界史の素晴らしい世界観にのめり込めるはずです。
映画の世界にのめり込みすぎるのも注意ですけどね。