はじめに
問題集、1周するだけでも相当苦労しますよね。
しかし、ここはあえて厳しく、何周もしなければ何の意味も無いと言っておきます。
なぜかというと、1周目は自分の実力の確認でしかないからです.
問題集を皆さんが一生懸命頑張って1周したとしましょう。しかし残念ながら、1周目した時に得られるものは1つだけです。
「どのレベルの問題なら出来て、どのレベルの問題なら出来ないかが分かったこと」。これだけです。
おそらく皆さんの実力はほとんど上がってないと思います。(もちろん忍耐力がついたとかそういう精神的な成長はあるでしょうが、問題を解く力は1周する前とそう変わらないと思います。)
悲しいくらい、あなたのレベルは変わっていません。2周目3周目して復習しないと、意味がないのです。
目次
問題集の1周目は、あなたのレベルを上げてくれる問題探しの旅
1周目で解ける問題は、自分の今のレベルよりも低いレベルの問題です。
そして、レベルが低い問題は、あなたのレベルを上げてはくれないのです。
本当にあなたのレベルを上げてくれる問題は、1周目で解けなかった問題です。
ですから、1周目で解けない問題があった時は、落ち込む必要はありません。
「あぁこの問題は私のレベルを上げてくれる問題なんだ、この問題と出会えて良かった」と思うようにしましょう。
間違えたらその都度復習してるけど、それでもダメ?
もちろん、何もせず放っておくよりはマシですが、それでもマシというだけです。
なぜなら、答えを見たその直後は、解けて当たり前だからです。
本当に良い復習は、何日も何ヶ月もあとにもう一度その問題を解くことです。
一度忘れた上でもう一度復習することで、記憶にしっかり定着します。
問題集を1周した後で、2周目3周目にいきましょう。
2周目3周目は、とっても簡単!おとく!
時間がそんなにかからない
「そうはいっても、1周目にあれだけ時間がかかったのに、また2周目するなんてそんな疲れることしたくない・・・。」
僕もそう思っていました。
しかし、全部の問題を解かなければいけない訳ではありません。
間違えた問題だけ解けばいいので、1周目よりも解く問題数は少ないはずです。
(一度解けた問題は自分のレベルを上げてくれないので、解く必要はありません。)
しかも、間違えたとはいえ、1回やっている問題ばかりです。
1問あたりにかける時間は、初見の時と比べて相当短縮されています。
だから2周目3周目は時間のかかり具合が1周目と全然違うのです。1周目と比べると、とても 早く終わると思います。
1周目にかかる時間を100とすると、2周目にかかる時間は40、3周目にかかる時間は10といったところです。
つまり、合計で150の努力で、問題集を3周できる訳です。
2周目で問題が解けたその瞬間に初めて、あなたのレベルは上がります。それも相当。
さて、1周目で解けなかった問題が解けるようになりました。
それはとても素晴らしいことです。お祝いです。
あなたのレベルが相当上がっている証拠だからです。
忍耐強く2周したかいがありました。惜しみない賞賛の言葉で、自分を褒めてあげてください。
そして3周目は最高の経験値がもらえます
2周して出来なかった、かなりツワモノの問題たちが3周目に待ち構えています。
しかしその問題を倒すことができたら、あなたのレベルは超絶上がっています。
自信をもって、その参考書を買ったかいがあったと思いましょう。
そこまで忍耐強く我慢できた、あなたの勝利です。
そんじょそこらの問題が来ても、あなたの忍耐力と、間違いなくついたその実力で解くことができるでしょう。
おわりに
1周した程度で次々に問題集を取り替えている人は、あくまで僕の経験ですが、失敗する人が多いです。
それも考えてみれば当たり前です。
100の時間をかけておきながら、1周で終わってまた別の問題集を解いているせいで、自分のレベルが上がっていないままひたすら再び100の時間をかけているのです。
レベルが上がっていないのに、また100の時間をかける・・・
よっぽどの人じゃない限り、こんなに非効率なことをしていて合格できるほど受験は甘くはありません。
150の時間をかけて確実に実力をつける、これが一番効率の良い勉強法です。
しかもタチの悪いことに、問題集をコロコロ変える人は、「僕もう別の問題集をやってるよ」などと言って周囲を焦らせ、周りを巻き込んで自爆していきます。
こういう人がいれば、心の中で「もったいない時間の使い方だな・・・」と思って放っておくか、もしくはこの記事を教えてあげてください。
決して惑わされることなく、一つの問題集を何回もやり抜きましょう。