勉強する意味がわからない人へ
「勉強する意味ってあるの?」という誰もが一度は思う疑問を、東大生が本気で考えてみました。
もうすでに意味を見つけている人も、まだ勉強に意味を見いだせていない人も、この記事を読んでもう一度勉強の意味とは何か一緒に考えてみましょう!
勉強から得られる2つの意味
勉強の意味とは、つまり「勉強して得られるもの」と言いかえることができると思います。しかし、「得られるもの」と一言で言っても、実はその中身には2種類あるんです。
1つ目が「勉強しているうちに身についてくるもの」、そして2つ目が「勉強で得たものを、活用することで意味が生まれるもの」です。
では、具体的にどんなものが当てはまるのか考えてみましょう。
勉強しているうちに身につくもの
「勉強しているうちに身につくもの」とは、簡単な例をあげると、効率よく勉強する能力、ノートを見やすくまとめる能力、複数の科目をもれなく勉強するために立てる計画力などがあります。
これらは、勉強している最中に試行錯誤を重ねる中で身につく能力や、小中高と長期間学習する中で得ることができる、技術的な意味と言うことができるでしょう。
勉強で得たものを活用することで意味が生まれるもの
一方、「勉強で得たものを、活用することで意味が生まれるもの」とはどんなものがあるでしょうか?
例えば、社会科で得た歴史の知識や、国語で読んだ環境問題についての知識等が挙げられます。これらの知識は使わなくても生きてはいけますが、学んだことをどう活かすかによってより人生が豊かになるツールと言えます。
あくまでもツール(道具)なので、使わないとなかなか役に立ちません。
各教科がもつ具体的な勉強の意味
ここでは誰しもが取り組むであろう英数国の3教科について、具体的に得られるものは何か書いていこうと思います。ここでも、さきほど書いた「技術」「ツール」に分けて紹介します。
英語の意味
英語で身につく技術
おそらく英語が一番分かりやすいのではないでしょうか?英語が話せればそれだけで得なことは多いですよね。
言えば、例えば単語を覚える力があるでしょう。僕たち日本人にとって、英語は初めて学ぶ外国語になることが多いですね。
聞いたことない言葉を、知っている日本語と一緒に覚える。簡単なようで結構大変な単語暗記の作業をする中で、「書いて覚えよう!」とか「繰り返しテストすることで覚えよう!」などと、暗記のために工夫をする技術が身につきます。
この技術は英語以外の言語はもちろん、暗記に関するものなら何にでも応用させることができます。
ツールとしての英語
「ツール」として身につくものは、何と言っても英語コミュニケーション能力ですね!
英語が使えるだけで、世界は大きく広がります。
例えば、世界的なニュースについてアメリカの記事と日本の記事の内容を比べたり、海外に友達を作ってみることで、各国の政治的スタンスや、教科書では知ることのない現地の生活など、日本語では知り得ないことがたくさん知れます。
他にも、洋楽の歌詞や好きな海外アーティストのインタビューを英語で理解すれば、日本語では伝わらなかった深い意味まで読み取ることもでき、さらにその曲や人が好きになりますよ!!!!(体験談)
国語の意味
「日本語なんて読めるから国語は別に勉強しなくていいや〜」なんて思っていませんか?国語は単に日本語を読む科目ではありません!ここでも、先ほど紹介した「技術」と「ツール」に分けてより具体的に書いていきます。
国語で身につく技術
技術的な面で言えば、コミュニケーション能力が挙げられます。
文章を正確に理解する力と、考えたことを日本語で書き表す力は、他者と協力していく上で欠かせない能力です。複雑な内容を理解したり、相手に伝える機会は今後いくつもあります。
この記事を読んだり、書いたりするのもその一つです。
それを行う上で基盤となるのがこのコミュニケーション能力なので、将来多くの人に情報を発信する記事のライターや、医療などチームとして協力しながら仕事をしたい人は、多くの文章や少し難しい文章を読んでこの力をつけていきましょう。
ツールとしての国語
「ツール」はまさしく知識です。国語では社会問題や政治思想、歴史や文化、エッセイなど、多様な文章を読みますね。
それらの文章を「問題を解くための本文だ!」と思っていませんか?文章を読む中で得たこれらの知識を元に、新聞記事や本を読んでもっとそれを広げれば、自分が将来やりたいことを探す上でのヒントになります。
また、各国の文化的背景まで知識として持っていれば、外国人と関わる上でも円滑なコミュニケーションがとれ、相互理解が深まって親しくもなりやすいです。
国語から得られる「技術」、「ツール」は抽象的ではありますが、細かなところで相手に親しみや信頼を与えたり、場合によっては感動も与えられる、大切な力になります。
数学の意味
数学で身につく技術
数学が一番意味を見出しにくいんじゃないでしょうか?しかし、案外役に立つこともあるんです。こちらでは、「技術」に焦点を当てて紹介します。
「技術」といえば何よりも「よくわからない問題をどうにか理解しようとする力」が大きいかと思います。
正直、数学の公式や解法が実生活で役に立つことはあまりありません。しかし、難しい問題をどうにか解こうとする姿勢は役に立つことが多々あります。
みなさんはこれまで、「この人、少し苦手だから、ちょっと距離置きたいな、、、」なんてこと思ったことはありませんか?
大学生、社会人になると、必ずしも自分と気があう人と仕事をするわけではありません。そういう時、冷静に相手を観察し、「どうすればうまくやっていけるか」を考え最後までやり抜く力は、数学の問題を解く時に必要な忍耐力に似ています。
しっかりと相手(問題)に向き合う姿勢を、数学を通して身に付けることができます。
「勉強する意味なんてない」に騙されるな!
あれこれと書いてはみましたが、まだ「勉強する意味」を見つけきれていない方も多いんじゃないでしょうか?勉強していても、途中でやめたくなったり、なんでこんな事やってるんだ、と悩むこともありますよね。
そういう時、「勉強しても意味ない」という悪魔の声が聞こえるかも知れません。情報源は、友達や知り合いの発言だったり、ネットやテレビに上がったコメントだったり、様々だと思います。しかし、そういったささやきが聞こえた時、どうか勉強することから逃げないでいただきたいです。
「勉強する意味はない」といっている人は一体どんな人なのか、考えてみてほしいのです。
少なくとも、本気で意味がないと思っている人は、まだ勉強が足りていないと言い切ることができるでしょう。勉強の意味は、一生懸命勉強して初めてわかるものです。
初めは勉強していても大学受験以上のものを見つけられなかったり、はやくやめたい、と思うこともあるかも知れません。
しかし、難しい問題が解けたり、なるほどと思える解説を読む中で、「勉強していたらこんなに面白いことに出会えるのか」と思えるようになってきます。
「勉強の意味」は、勉強に向き合った者のみ知り得る宝物なんです!!
勉強の意味を見つけた後の経験
最後に少しだけ、僕の経験を書きます。
勉強に意味を感じ始めた後、僕は勉強が好きになりました。それから大学に合格して、今では色々な分野で活躍を目指す友人もいます。
勉強の意味をしっかりと理解できれば、その後の進路も大きく変化し、出会う人もまた変化します。
総合的に考えれば、「勉強の意味」とは、「豊かな人生」なのかも知れません。
いま勉強することは、数年後の自分の生活を変え、その後の人生を変えるものとなります。
これでおしまいです!難しい内容だったかも知れませんが、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。これからも自分なりの意味を探しながら、勉強と向き合ってください!
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