はじめに
今日は「長文問題の英単語はどこまで覚えたらいいの?」というお悩みにお答えします。
「長文問題で出てきた単語を覚えることで語彙力アップ!」とよく言われますが、
「知らない単語が出てきすぎて覚えきれないよ…(;_;)」
という人も多いのではないでしょうか。
せっかく頑張って解いた模試や長文問題集……出てきた英単語を活用しないのはもったいないですよね。
自分が覚えてなかった単語は覚えておきたいものです。
だからといって未知の単語を全てひたすら覚えることが正解とは限りません。
入試に出にくい単語を覚えることに時間を費やすことよりは、もっと自分が入試で問われる自分が苦手な分野や教科に時間を費やした方が効率的です。
そこでどんな基準で英単語を覚えていけばいいかをご紹介します。
目次
長文問題で遭遇するわからない英単語を覚える3つの基準
長文の知らない英単語は全部覚える必要はない
そもそも長文問題を出題する大学側も
「出題する英文の全ての単語を覚えている学生に来てほしい」
とは考えていない(と思う)のです。
そうではなく、前後の文脈から単語の意味を読み取る論理的な思考力がある学生に来てほしいと思っているでしょう(論理的思考力と言ったらなんとなく胡散臭さがありますが)。
順接・逆接などの接続詞から筆者がその単語を肯定的に使っているのか、否定的に使っているのかを判断したり”in other words”や”in short”と言った言い換え・要約の表現との関係から意味を絞り込むことができる能力のことです。
単語を一方的に覚える必要はないことが感じられたと思います。
しかし一方でたとえば、”environment”という単語を知らずに長文問題に取り組んで、最後まで読んで初めて環境って意味か!って分かるのは言うまでもなく遅いわけです。
「覚えておくべき」というよりは「覚えておいた方が楽」というのが正確ですね。
文脈から読み取れると言っても、文脈を読み取る手間よりは先に知っておくことに越したことはないです。
ということで、覚える基準の話に移りますね。
覚える基準1:単語帳や教材に載っている英単語か
数ある単語の中で二回以上目にするものは重要と言っていいでしょう。
なんであれ「これ前も見たな」というものは覚えておきましょう。
後で復習する際に原本を見返すのは手間なので、「英語ノート」という形でまとめておくのがオススメです!
覚える基準2:受験後も覚えていたいと思う英単語であるか
自分の専門とする分野に近いことは出なさそうでも覚えておきましょう。
入試という観点からは離れるかもしれませんが、興味のある分野は覚えやすいですし、将来的にも役立ちます!
覚える基準3:意味を知らなかったら問題が解けなくなる英単語であるか
例えば人物の細かい描写(例:ひげが濃かった)みたいな単語は覚えてもきりがない上に、入試問題としては知らなくても問題がないことが多いです。
そういう単語は知らない単語だったとしても、覚えるリストに加える必要は少ないでしょう。
思い切って「なるほど、だが覚えない!」という形で切り捨てていきましょう。
一方で、”namely”(すなわち)と言ったような論理構造に関わる言葉や
ある程度抽象的な言葉は知っておかないと文脈を見失ってしまうので覚えるリストに加えて良いでしょう。
実際に問題を解いた際に「この単語がわかれば解決した!」と悔しい思いをした際は、当時のエピソードごと単語を覚えることができるので効果は高いです。
最後に
いかがだったでしょうか。
英単語を覚えるか見定める基準を今一度まとめておきます。
- 単語帳や教材に載っている英単語か
- 受験後も覚えていたいと思う英単語であるか
- 意味を知らなかったら問題が解けなくなる英単語であるか
最後に。語注についてです。
語注というのは、出題者が受験生が知らない&読解に必要であると判断した単語にのみつきます。
つまり、難しい単語であることも多く、語注まで覚えようとしなくて大丈夫です。
基準1にもありますが、自分がこれまでみたことがある単語であれば、語注の単語であっても覚えてください。
ただし、それ以外はその問題きりなことが多いので、気にしなくて大丈夫です。
覚えるべき単語、そうではない単語をきちんと仕分け、効率よく英単語を覚えていきたいですね。