はじめに
英検、TEAP、TOEIC、TOEFLなど英語外部試験はたくさんあるので、どれを受けたらいいのかわからない受験生も多いのではないでしょうか。
この記事では、早稲田・上智・立教・青学の中でおすすめの英語外部試験利用入試を実際に受験した筆者が解説します。
合格に必要な英語外部試験の目標点も解説しています。英検やTEAPは受験機会や入試で利用できる大学が比較的多いので、今回は主に英検とTEAPの点数を取り上げます。
目次
早稲田大学の受験生におすすめの英語外部試験
早稲田大学の入試で英語外部試験を利用できる学部は文学部、文化構想学部、国際教養学部、商学部です。
各学部の入試によって英語外部試験を利用する仕組みが異なるので、学部毎に紹介します。
【早稲田大学】文学部・文化構想学部の受験生におすすめの英語外部試験
早稲田の文学部と文化構想学部の外部試験利用入試は、英語外部試験の点数が基準を超えている場合に英語の試験が免除になり、英語以外の2教科の個別試験で合否が決まるという方式です。
一般入試と比べて募集人数は少ないものの、実質倍率は英語外部試験利用入試の方が低い時もあります。
一般入試と外部試験利用入試は同じ日時に行われ、英語以外の2科目は同じ問題です。
一般入試と英語外部試験利用入試を併願すると、英語以外の2科目と英語を含めた3科目の両方で合否判定が行われることになるのでお得です。
英語が苦手な受験生にとっては、難易度が高い早稲田の英語入試で一発勝負をするよりも、年に何度も受験できるチャンスがある英語外部試験の対策を前もってする方が、負担が少ないでしょう。
基準点をクリアするのは案外簡単で、筆者はTEAP296点で利用しました。
早稲田大学文学部・文化構想学部の英語外部試験利用入試の出願基準点はこちらです。
英検は級ではなくスコア換算なので、準1級よりも難易度の低い2級を受験して出願基準点を目指した方が良いですよ。
【早稲田大学】国際教養学部の受験生におすすめの英語外部試験
早稲田国際教養学部は一般入試で、英語外部試験の級と点数に応じて加点する方式です。
利用できる試験は実用英語技能検定、TOEFL iBT 、IELTSです。
例えば英検だと2級合格で7点、準1級合格で14点、1級合格で20点加点されます。ただし、スコア換算ではなく、合格しなければ加点が行われないので注意してくださいね。
早稲田国際教養の受験生は英語が得意な人が多いので、英検準1級に合格しておくことをおすすめします。
一方、TOEFL iBT・IELTSはCEFRごとに、B1で7点、B2で14点、C1で20点が加算されます。
TOEFL iBT・IELTSは利用できる併願校が限られてしまいますが、英検と違ってスコアで換算されるのでどの試験を利用するか考えてみてくださいね。
【早稲田大学】商学部の受験生におすすめの英語外部試験
早稲田商学部の英語外部試験利用入試では、英検準1級合格またはTOEFL iBTで72点以上という条件を満たしている人に出願資格が与えられます。
さらに英検1級、TOEFL iBT95点以上で5点加点されます。
出願後に大学独自の英語、国語、地歴数学のテストを受ける方式です。
加点対象の英検1級、TOEFL iBT95点以上は非常に難易度が高いので、出願する多くの受験生は加点されないでしょう。そのため大学独自試験の点数が勝負の鍵になります。
合格最低点・倍率が一般入試より低いので、英検準1級に合格して早稲田大学商学部の英語外部試験利用入試を受験するのがおすすめです。
上智大学の受験生におすすめの英語外部試験
TEAPは上智大学と日本英語検定協会が共同開発したため、上智大学の入試ではTEAPが重要視されています。
【上智大学】全学部の受験生におすすめの英語外部試験
上智大学の入試にはTEAP利用入試と一般入試があり、どちらもTEAPや他の英語外部試験の点数を利用します。
TEAP利用入試はTEAPの点数と英語以外の他の科目の独自試験の点数を合わせて合否を決定する方式です。
TEAP利用入試の合格点に達するためには300点以上の獲得が必要です。ちなみに英検だと2級から準1級の間程度の点数です。
上智の一般入試は共通テストと学部独自試験の点数に、英語外部試験の点数によって加点をして合否が決まります。
共通テストの点数が学部ごとに異なる換算をされます。
また、英語外部試験の点数を提出するとCEFRごとに共通テストの点数に加点されます。具体的には、CEFR A2で5点、B1で10点、B2で20点、C1以上で30点の加算ですよ。
一般入試では英語、歴史などの科目を横断した総合問題が課される場合が多く、対策が難しいですが、TEAP利用入試では国語や地歴、数学の科目ごとにわかれた試験なので対策をしやすいですよ。
TEAP309点以上でCEFRB2なので、TEAP利用入試と併願する場合はTEAP309点以上を目標に勉強を進めると良いですね。
MARCHの受験生におすすめの英語外部試験
【立教大学】全学部の受験生におすすめの英語外部試験
立教大学は、共通テストの英語と英語外部試験の点数のうち高い方をを英語の点数として換算し、国語、地歴の独自試験とともに合否判定をします。
共通テストの一発勝負では不安な人は、外部試験を受けて両方提出しておく方が良いでしょう。
合格最低点は非公開ですが、筆者は共通テスト英語85%、他の科目の自己採点が約8割で、2次合格発表で合格したため、8割前後がボーダーとなっている可能性が高いです。
ケンブリッジ英検、英検、GTEC、TEAP、TOEFL iBTで受験可能です。どの英語外部試験を受験するかは他の併願校の条件に合わせるとよいでしょう。
【青山学院大学】国際政治経済学部・総合文化政策学部の受験生におすすめの英語外部試験
青山学院大学は、基本は共通テストの点数と独自試験で合否判定が行われますが、一部の学部で英語外部試験を出願資格に使います。
国際政治経済学部のB方式では、英検準1級合格で出願資格が得られ、共通テストと独自試験で合否判断が行われます。IELTS、TOEFL iBTの点数による出願資格基準もあります。
総合文化政策学部のA方式は、TEAP260点以上もしくは英検2100点以上(準1級合格が2304点))以上の受験生に出願資格があり、共通テストと独自試験で合否判断がなされます。
以上のように、英語外部試験の点数が出願資格になっている学部があるので、はやめに取得しておくのがおすすめです。
どの英語外部試験を受験するかは他の併願校の条件に合わせてくださいね。
おわりに
英語外部試験の対策が入試対策の妨げになってしまっては本末転倒なので、なるべく早い時期、具体的には10月までに取っておきましょう。
英語外部試験をうまく利用して合格を勝ち取ってください!