【白地図で高校地理を制す!】東大生流の受験で使える白地図のおすすめの使い方・勉強法

はじめに

こんにちは。

みなさんは白地図を使っていますか?

資料集などに”おまけ”としてついてくるものの、使っていないという人が多いのではないでしょうか?

しかし、白地図は意外に重宝する参考書であると言えるかもしれません。
(少なくとも教科書以上には有益なものだと筆者は考えます。)

今回はその白地図を使うメリット、実際の使い方についてお話しできたらなと思います!

白地図とは何?高校地理の勉強にどんなメリットがあるの?

【白地図とは?】文字通り真っ白な地図!

白地図というのはそもそも何かというと、文字通り真っ白な地図のことです。

何も書き込まれていない、ただ海と陸の境界だけ描かれた地図。

世界地図もありますし、日本、さらには市町村のものまで手に入るようです。
この記事では主に世界の白地図についてお話ししていきます。

当然みなさんがよく知っている地図帳のように地名はわからないし、山脈や河川の位置もわからない。

こんな一見学習に不便そうな白地図をなぜ使うべきなのでしょうか?
まずはその理由からお話ししていきましょう。

【高校地理の勉強に白地図を使うべき理由】オリジナルの世界地図が作れる!

何も書かれていない、ということの裏を返せばなんでも書き込めるということですね。

つまり、自分の志望校の傾向に合わせた、自分だけのオリジナル世界地図を作ることができるということです。

例えば、地形が頻出であれば、自分で山脈や高原を書き込む。
気候が頻出であれば、ケッペンの気候区分を実際に書き込んでみる。

このように自分の志望校に合わせて、世界地図をカスタマイズできるということです。

加えて地理は個々の知識を覚えるだけでは不十分です。
それぞれの知識の関連付けが大切になってきます。

例えば、エルニーニョ現象を考えてみてください。
この現象の名だけ覚えていても、試験では使えませんよね。

太平洋西側からの貿易風や海の温まり方を理解することで、原理から理解できたことになります。

これを白地図上で、確認すると理解しやすくならないでしょうか?

このように実際に地図上で、現象のデモンストレーションをしてみることで理解が深まるということも考えられますよね。

このような個々の事象の関連付けが地理においてはとても大切です。

なぜなら、そこが問題(特に論述問題)として問われるからです。

別に白地図でなくても、普通の地図帳でも構いません。

普通の地図帳はカラーなので、たとえ蛍光ペンであっても書き込みが見えにくいというデメリットはあります。

私がみた中で一番すごい人は、地図帳で世界史の勉強をしていました。

以上のように地図帳は使い方によっては非常に万能です。

では、次に筆者が東大入試の対策として実際にやっていた書き込みを紹介します!

東大生流の白地図のおすすめの使い方

【白地図のおすすめの使い方】緯度経度を基に都市をチェック!

突然ですが、少しクイズです。次に示す国はそれぞれ何でしょうか?

答えの前になぜこんな問題を出すのかというと、入試で実際に国の名前がわからないと門前払いの問題が出たからです。

パッと見ていただければわかると思いますが、このような問題は対策していないと解けるわけがありません。

知っているか知らないかの問題です。

なので、事前に対策しておくしかない、ということなのですね。

私が受験した東大の地理では、緯度経度からその国・地域を特定させ、その地域の気候や文化を答えさせるという問題が近年ちらほら出ていました。

この「緯度経度で国の名前を当てる問題」は、東大がもう10年ほど前から出題し始めた形式ですが、レパートリーはたくさんあって、国だけではなく湖や河川の名前を当てさせる問題も過去には出題されています。

さて、東大の地理の話をする記事ではないので、答え合わせです。

aは「アイスランド」、bは「キューバ」、cは「シンガポール」、dは「スリランカ」、eは「マダガスカル」でした。

何問正解していましたか?

一見簡単なクイズのように見えますが、結構難しいですよね。

私自身、はじめは「白地図なんて面倒だし結局使わなくなる」と思っていた人間でしたが、学年が上がるごとにそのありがたみを理解していきました。

もちろんそれは私が東大志望だったからという可能性はありますが、どこの大学を志望するにしても地理を受験科目として使うつもりの方には、地誌の理解を深めるためにもこれから紹介する方法をぜひ試してほしいと思います。

書き込む内容ですが、主要な緯度経度(後で詳しくやります)、その緯度経度がクロスするところにある都市をメインで書き込んでいました。

この白地図を使った学習の最終的な目標は、真っ白な紙に世界地図を正しくかけるようになる、ということです。

それくらい緯度経度は高校地理において、大学受験の地理において重要なのだと私は教えられてきました。

ということで実際に白地図に書き込んでみましょう。

白地図は、ネットでダウンロードすることができますので、ぜひコピーして実践してほしいと思います!
(コピーはこちらから→http://www.sekaichizu.jp/

特に東大志望の方で地理をとっている人は、絶対にやって欲しいです!

【白地図のおすすめの使い方】白地図の書き込み例

白地図上の重要緯線

まずは緯線のなかで重要なものを列挙していきます。

北緯は、0度、30度、40度、60度です。
南緯は、0度、30度です。

ガーッと横に太線を引いてしまいましょう。

では次に、各緯線の上に乗っている重要な都市や河川、ポイントを列挙していきます。

地図帳なども参考にしつつ、マークしていってください。

  • 赤道(北緯0度)
  • ギニア湾、エクアドル、アマゾン川の下流のくぼみ

  • 北緯30度
  • カイロ、ヒマラヤ山脈、上海、ニューオーリンズ

  • 北緯40度
  • マドリード、アンカラ、バクー、北京、フィラデルフィア、ニューヨーク

  • 北緯60度
  • オスロ、ストックホルム、ヘルンキ、サンクトペテルブルク、カムチャッカ半島、アンカレジ、ハドソン湾、グリーンランドの下の角

  • 南緯30度
  • 南アフリカ共和国、オーストラリア、南アメリカ中央

チェックできたでしょうか?

次は経線に移ります!

白地図上の重要経線

まずは同じように経線のなかで重要なものを列挙していきます。

東経は0度、30度、60度、75度、90度、120度、180度です。
西経は0度、45度、75度、90度、120度、150度です。

今度は縦に太線を引いてください。

そして、少し多いですが各経線の上に乗っている都市や河川を挙げていきます。

  • 本初子午線(東経0度)
  • ロンドン(イギリス)

  • 東経30度
  • カイロ(エジプト)

  • 東経60度
  • ウラル山脈、アラビア半島の先っぽ

  • 東経75度
  • インドの左半分(デリー)

  • 東経90度
  • バングラデシュのデルタ

  • 東経120度
  • 北京、上海、インドネシアの真ん中

  • 東経180度
  • ニュージーランドの右端

  • 西経45度
  • グリーンランドの下の角

  • 西経75度
  • ニューヨーク、フィラデルフィア、チリのリアス式海岸

  • 西経90度
  • ニューオーリンズ

  • 西経120度
  • ロサンゼルス

  • 西経150度
  • アンカレジ

以上のことを白地図に書き込むと下のようになります。

(見づらいと思いますので、参考までに)

東大生流の白地図を使った高校地理の勉強法

では、最後にこの自分で作った白地図を使ってどのように学習を進めていけばいいのでしょうか。

それは簡単です。

「壁に貼ってたまに見る」
これで十分です。

普段の地理の学習の際にこれを使って勉強……というよりは、自分が毎日目につく場所に貼っておくのがいいと思います。

個人的なオススメは、トイレのドアの内側に貼るです。

トイレは毎日利用しますから、白地図を貼っておいてトイレに入るたびにぼうっと白地図を見つめて勉強しましょう。

その他にも、自室のドアに貼る、学習机の目の前の壁に貼るなどなど、、、

自分なりに頭に入りそうな場所を色々探してみると面白いのではないでしょうか?

最後に

いかがだったでしょうか?

私は、東大受験の会場に最終確認用として白地図を持っていきました。

それくらい白地図は使いようによっては重宝しますし、何しろ”お守り”になります。

繰り返しになりますが、白地図はネットから印刷できます。

みなさんも作って、自分だけの地図を開発してみてください!

データブックのおすすめの使い方を紹介した記事もあわせてご覧くださいね。

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2021.10.17



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