国語が苦手な人必見!点数アップが狙える国語のトリセツ

はじめに

国語はセンスがない自分にはどうしようもない」と考えている方はいませんか?

私もテストの点数が上がらずに、国語に悩んだことがありました。私の友達の中には、同じ理由で、国語を捨て教科にしてしまう人もいました。

しかし、点数が上がらないからといって、国語から離れてしまうのはまだ早いです! なぜなら国語との付き合い方を少し変えるだけで、点数はぐっと上がるからです。

この記事では、私が実践して点数アップにつながった国語との付き合い方を、国語のトリセツとして伝授します。

今は国語があまり好きでないというあなたも、この記事を読んで国語と上手に付き合えるようになれば、きっと国語が好きになれるはずです!

国語のトリセツ テスト編

とりあえず最後まで読んでみよう!

テストがスタートして最初に直面しがちな壁は、「本文が何を言っているのか全然わからない」というものです。読み始めても意味がわからない場合、序盤で読むのを諦めてしまっていませんか?

もしかすると、みなさんの中には、設問を読んでからその設問に該当しそうな箇所を探し、そこの文だけを読めば良いのではないかと思う方もいるかもしれません。

しかし私は、「必ず一回は最初から最後まで通して読む」のをおすすめします。そうすると次のような良いことがあります。

全体のざっくりとした意味がわかる

一文ずつでは作者が言いたいことを読みとるのが難しいけれど、全体としてみると言いたいことが掴めるという文章は多いです。

そのような文章の場合、一度本文全体を読むことで筆者の言いたいことを大まかに理解してから設問を読んだ方が、全く意味がわからないままに設問を読んだ場合より取り組みやすいです。

一つ一つの設問は、バラバラであるように見えて、実は根底で共通のテーマによって繋がっていたりします。設問ごとの該当箇所だけを読むのではそのテーマに気付けず、統一感のない解答になってしまうかもしれません。

実は時間短縮につながる

本文を最初から最後まで通して読むと設問に取り組みやすいというお話をしてきました。設問にスムーズに取り組めるということは、時間短縮にもつながります。

本文の一部だけを読む方が早そうですが、「急がば回れ」です。なるべく後ろの問題に多くの時間を残したいと焦る気持ちもわかりますが、そのようなときこそ落ち着いて本文全体を見渡してみましょう。

時間配分・解く順番を工夫しよう!

テストで時間が足りなくなってしまい、最後まで解ききれなかった……。このような失敗はよくありますよね。しかも解ききれなかった問題ほど、あとで読んでみたら簡単だったということもあります。

そんな悔しい思いをしないために、おすすめの対策を紹介します。

現代文に時間をかけすぎない

現代文の記述問題は、答えが一通りではないですよね。そのため、自分なりにより良い言葉を探し、解答の精度を高めていく必要があります。

しかし、こだわりすぎるのは危険です。私は90分の模試で現代文に時間をかけすぎて、古典を解くのに残り15分ほどしか残らなかったことがあります。そのときは、残り15分と気付いた瞬間から焦ってしまい、古典の文章が全く頭に入らず点が伸ばせませんでした。

この経験から私の場合、現代文(論説・小説)・古典(古文・漢文)を5:4くらいの時間配分で解くことにしました。現代文に時間をかけすぎず、ある程度で古典に切り替えることが大事です。

自分に合った順番で解く

時間配分に関連して、解く順番を考えることも重要です。
多くのテストでは掲載順のままいくと最初に現代文を解くことになります。

私は、現代文にこだわって時間が足りなくなる傾向があったので、先に古典を解いてから現代文を解くようにしました。先に古典を終えておくと、残り時間で心ゆくまで現代文の解答の精度をあげられるので良かったです。

また、古文単語を直前まで見直しておいて古文からスタートすると、記憶が残っているため、見直していた単語が出たときはこっちのものです。

私の友達には、先に現代文の漢字や古文の単語の問題のような知識問題を解いてから、長文読解をするという人もいました。順番は人それぞれで合うものが違うので、自分なりに効率の良い順番を見つけてみましょう。

国語のトリセツ 勉強編

現代文も勉強すれば伸びる!

現代文は、予備校や学校でテクニックを教わる以外には、自分での勉強のしようがないのではないか? という声をよく耳にします。実際そう考えている人も多いはずです。

しかし、そういう人が多いからこそ、現代文は勉強すれば他の人と差をつけられる分野です。

では、読解のテクニックを学ぶ以外に、自分ではどんな勉強をしたら良いのでしょうか。

問題演習で長文に慣れる

自分で何かしら現代文を勉強しようというときにおすすめなのは、とにかく問題演習です。問題演習をすることで、長文を読む感覚に慣れるからです。

テストでは出てきた文章を最初から最後まで読みきれることがとても重要です。長文に慣れていないと長さに困惑してしまったり、読むのに時間がかかったりしてしまいますよね。普段から耐性をつけておくことが大切なのです。

ちなみに私は『入試現代文へのアクセス』(河合出版)や、国立大学・私立大学の入試の過去問などを使って問題演習していました。『入試現代文へのアクセス』は解説がとても論理的でわかりやすく、納得しやすかったのでおすすめです。

毎日20~30分ずつ取り組むのがカギ

1日に長時間取り組むよりは、なるべく毎日20~30分ずつ取り組むのが良いと思います。

イメージは筋トレです。筋トレで体が鈍らないようにするのと同じく、とにかく長文を読む感覚がなまらないようにするのが重要です。問題集や過去問でいうと、1日に解くのは1題でも十分です。

さらに、学校の授業や予備校などで長文に触れた日は、長文を読むトレーニングをそこでしているので、自分で用意した問題は解かなくても良いです。そう考えると、そんなに時間はかからないので、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

古典は暗記からしよう!

現代文ではとにかく問題演習をするべきと言いましたが、古典では焦って問題演習をするのはおすすめできません。文法を暗記してしっかり定着させることが最優先です。

基本的な文法の大切さと、効率的に暗記する方法を知っておきましょう!

基本的な文法の暗記が点数アップには欠かせない

例えば古文では、文末の助動詞一つの意味を取り違えただけでも、解釈が正解から大きくそれてしまいます。

例えば「風立ちぬ」の場合、「ぬ」は完了の助動詞の終止形ですが、打消の助動詞「ず」の連体形と勘違いしてしまったらどうでしょう。「風が立った」が正解なのに、「風が立たない」と現代語訳することになってしまいます。

読解問題を解いているときにこの意味の取り違いをしてしまったら致命的ですよね。この「ぬ」を正しく理解するためには、助動詞の活用と接続の決まりという、基本的な文法が頭に入っている必要があります。

このように、正しく古文を読むためには基本的な文法の暗記が不可欠なのです。

手や口を動かしてインプット

暗記方法でおすすめなのは、漢文の句法や古文の助動詞の活用などの表を、自分の手で紙に書いてみることです。手を動かした方が目で読んでいるだけより頭に入りやすいからです。

端から書いていれば、重要なポイントを読み飛ばすこともありません。丁寧に書いていると時間がかかりすぎて負担になってしまうので、なぐり書きでどんどん書いていきましょう。

また、歌で覚えるのもおすすめです。私は「もしもしかめよ」の歌に合わせて助動詞の接続を覚えました。インターネットで調べれば様々なバージョンが簡単に出てきますので、ぜひ自分が歌いやすいものを歌ってみてください。

おわりに

このように、テストでは最後まで問題を読むことと、時間・解く順序を考えること、日頃の勉強では現代文と古典それぞれにあった方法をとることが大切です。

国語ではセンスより気合が大事です。そう考えると誰にでもポテンシャルはあるのに、自分には向いていないと勘違いして諦めてしまうのはもったいない!

文系はもちろんですが理系も、国語ができると受験の選択肢が幅広くなり、有利になるのは間違いありません。

この記事が、少しでもあなたの国語への意識を変え、頑張ろうと思うきっかけになっていたら嬉しいです。




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