早稲田大学法学部の<非常識>現代文勉強法

はじめに

毎年、予備校の解答速報が割れるほど難解とされる早稲田大学法学部の現代文に苦しむ受験生は多いですよね。

しかし、過去問をむやみに解いても、力はつきません。早大法現代文の正しい解き方を知り、合格点を奪取しましょう!

【早大法の<非常識>現代文勉強法】評論文は主観でグイグイ読む!

【早大法の一見非常識な勉強法】①評論文は自分が筆者になったつもりで読む。

評論文を読むとき、「脳内で講義を聞いているイメージ」で読解してしまう人が多いと思います。

しかし、高難易度な入試問題では、この読み方が通用しません。なぜなら、他人から聞いた話をただ聞いているだけでは、曖昧な選択肢を選び取ることができないからです。

大事なのは「自分が評論文の筆者になったつもりで読もうとすること」です。

脳内イメージとしては、自分が聴衆に語りかけるつもりになりましょう。

すると、自分の中で論題を深く咀嚼し、解釈する糸口になります。

というと、そんな読み方、どうすればいいのか分からない!という人もいるかもしれませんが、実は「主観的な読み方」は難しいものではありません。

小説を読むとき、みなさんは「主人公の視点」で読んでいることが多いのではないでしょうか。

同じことを早大法の評論文で試すだけで、点数は少しずつ伸びてくるはずです。

難関大突破に必須な現代文特有語彙・前提知識を、まずは身につけたいという人はこちらから!

現代文(評論)を読むための背景知識・語彙を徹底解説!

2020.10.14

【早大法の一見非常識な勉強法】②選択肢は消極的かつ大胆に選ぶ!

予備校教師が発信している情報やネット記事では、選択肢を積極的に選び取ることが推奨されていることが多いですよね。

しかし、早大法の選択肢は、文章自体がかなり長く難しいので、積極的選択はほぼ不可能だと明言できます!

一つひとつの選択肢を読み比べ、違和感のある部分を削っていく消極的な解答方法が最適です。

このとき、前述した主観的読みが役立ちます。主観的読みでは、自分に筆者を投影させているはずなので、自分が違和感を感じた部分は筆者の違和感と一致するようになります。

つまり文意を満たしていない選択肢に対して敏感になれるのです。

どうしても選びづらい選択肢が出てきたら、悩みすぎず直感的にふさわしいと感じたほうを選んで、次の問題を解くようにしましょう。

早大法の現代文は時間に余裕が少ないので、後半の記述にしっかり時間を使えるように、切り替えも大事です!

【早大法の一見非常識な勉強法】③文章は必ず最後まで読んでから解く!

文章は最初から最後まで読んでから、問題に取り組みましょう。

文章を読む前に問題を見たり、傍線部まで読み進めたら逐一問題文を見るという方法で解く人も多いと思いますが、早大法の現代文には適していません。

読む前に問題を見ると、問題の選択肢などから事前知識のフィルターがかかった状態で問題文を読むことになるのでミスリードしてしまう可能性があります。

また、設問は各段落順に対応していないケースも多いため、傍線部より前の文章だけでなく、文章全体を読むことが不可欠です。

現代文の問題に使用される評論文は本の一部が切り取られていますが、その切り取られた文章内で「疑問提起→本論→主張(結論)」といった定型が完成しています。

その切り取りには出題者側の意図が反映されているため、文章全体を読んだ後にその意図を考えながら解くと解きやすくなりますよ。

応用的な評論文の読解法についてはこちらでも解説!

現代文の評論の読み方【応用編:論拠を理解する】

2020.12.29

【最後の記述問題はプレゼンと同じ!】記述の一見非常識な攻略法

【記述の一見非常識な攻略法】①問題の該当箇所を探し、優先順位をつける

例外的に、記述問題だけは最初から問題文を読んでおくと解答に役立つことがあります。

記述は自分で論理的な説明が求められます。事前にどこが聞かれるのか知っておく利点が極めて大きいのです。

記述問題に取り組むときは、どの部分が解答に該当するか本文を探して解答の設計図を作りましょう。

このとき、文章をそのまま切り抜きすると、字数が多すぎるので、自分で短い言葉に変えておきましょう。

次に、自分で引いた傍線に優先順位をつけましょう。どこまで書けるか、どれは絶対書くべきなのか解答を書き始める前に考えておきます。

【記述の一見非常識な攻略法】②自分の言葉で書いてみる

記述問題は、プレゼンをするつもりで解くことがおすすめです。

大学側は「主体的な読み」を求めているため、自分の言葉で説明することを意識するためにプレゼンのつもりで取り組むのが適しています。

まず、優先順位が高い傍線部を必ず書きましょう。

次に、本文のパッチワークにならないように気を付けながら、自分の言葉で解答を書いてみましょう

書き終わったら、何度も推敲しましょう

一生懸命書いていると、解答の主述がずれていることが多いです。文章の論理的一貫性が整っているか確認する必要があります。

記述問題は苦手とする人が多いですが、絶対に記述から逃げてはいけません。

記述は書かなければ1点も入りません。配点は公表されていませんが、記述が高配点なのは確実です。

過去問以外に、東大・京大等の記述問題が参考にできますよ。

記述対策をきちんとして、早稲田大学法学部の現代文を突破しましょう!

おわりに

早稲田大学法学部の現代文は極めて難解です。

初めて過去問を見て心が折れてしまう人も多いですが、評論文を主観で読む癖をつけられれば、必ず合格点に到達できます!

独自の記述対策も万全に備え、現代文で他を圧倒しましょう!

共通テスト利用型で早稲田大学法学部の入試を突破したいと考えている方はこちらもぜひ参照してください。

共通テスト現代文で9割とるための勉強法とコツを大公開!

2021.12.03



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ABOUTこの記事をかいた人

早稲田大学法学部1年。 陸上競技歴10年。 合格サプリで記事を書いています。