世界史の論述問題対策はとりあえずこれを読め!世界史論述の概要を徹底解説してみた

はじめに

世界史の試験では単純な一問一答や四択形式の問題だけではなくきちんと文章を書く必要のある論述問題があります。

そんな論述問題の対策に関して詳しく解説していきます。

世界史の論述問題の対策はいつから始めるか

早く対策を始めた者が勝利するのが世界史

当然のことながら、早く始めるに越したことはありません。世界史を入試の得点源にしたいのであれば、高校2年の終わりころには論述の対策を始めたいところです。

数学や国語など、時間をかけても点数がなかなか上がらない人もいる科目に比べ、世界史はかけた時間が如実に点数に表れる科目です。それは模試などの現役浪人の世界史平均点を見ても明らか。

もちろん他教科との兼ね合いも考えなくてはいけませんが、時間をかければ点数が上がるのが世界史です。わかりやすい科目なので、受験生はみんな世界史大好きですよね。

学校のカリキュラムには要注意

公立高校等では、到底入試に間に合わないカリキュラムを組んでいる学校もあるので注意が必要です。センター試験直前にまだ通史の学習が終わっていない、なんてことはザラにある話。

もっとひどいところでは、現代史(現代史から始めている高校では古代史)は授業では扱わない、といったとんでもないカリキュラムを組んでいる高校もあるので、自分の高校の進度には注意を払っておく必要があります。

そういった高校であれば、学校の授業とは別に自分でスケジュールを決めて世界史の論述対策を行っていく必要があるでしょう。この記事でも独学での世界史論述対策を取り上げているので参考にしてみてください。

逆に高校が手厚く論述対策までフォローしてくれる高校であれば、その恩恵を十分に受けつつ、この記事で他の生徒とさらに差をつけてもらえればと思います!

大学別の世界史論述対策

世界史論述には、出題される年代が限られている、出題形式に特徴があるなど、大学によって特色があります。

そのため通史の学習をある程度終えたら、いち早く過去問演習に取りかかるべきです。

現代史をあまり出題しない大学であれば、第二次世界大戦~冷戦までを学習し終えたら、もう過去問に取り組んでも良いでしょう。その時点で知識が全くなく解けないという問題はあまりないはずです。

大学別の対策を始めたら、それをベースに、教科書を読み込んだり、1問1答で用語暗記を行うなど暗記した内容を定着させるような勉強も並行して行う必要もあるでしょう。

東大など難関国公立の場合の世界史論述対策

東大をはじめとする難関の国公立大学の世界史論述は、教科書に書かれているような基本的な内容を確実に押さえ、自分の言葉で答案に落とし込むことが求められます。

字数が300~1000と非常に多いので、基本的な事項を時代、あるいは地域をまたがって書かせるような抽象的な問題が多くなりがちです。

教科書に載っていないような、マイナー用語やマイナーな事件を取り上げることは比較的少ないので、丁寧に教科書を読み込み、過去問で丁寧に演習を行う必要があります。
(ただし、一橋の世界史など、一部の大学ではマイナーな内容を取り上げる大学もあります)

差がつきづらいので、世界史論述を落とすと致命傷になりかねません。

具体的な勉強法は、以下の記事に記載されているので参考にしてみてくださいね!

東大の対策が多いですが、東大の世界史論述はベーシックなので他の難関国公立対策にも応用可能ですよ。

東大の世界史について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

東大の世界史にチャレンジ! 論述で高得点を取るコツ

2020.11.16

早稲田などの難関私立の場合の世界史論述対策

一方で早稲田などの難関私立は、平気で教科書や用語集にも載っていないような用語をメインに出題してきます。難関私立で世界史を得点源にしたい場合は、教科書レベルの学習に加えて、大学に応じた特別な対策を行う必要があります。

もっとも早稲田をはじめ、国公立に比べると論述の字数は少ない傾向にあります。短文論述だと知っているか知っていないかの勝負になりますので、知っていれば他の受験生に差をつけることができます。

世界史の論述対策には模試の復習も重要

世界史論述の対策には、模試の復習も大切です。皆さんは模試の復習をおろそかにしていませんか?

復習の仕方がわからない!という方は、以下の記事を参考にしてみてください。

模試の復習について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

復習がカギ!模試後の世界史まとめノートを作る6つのポイント

2020.08.27

論述対策とセンター対策のバランス

直前期になるとみなさん焦りから、論述対策とセンター対策のバランスということを意識し始めると思います。

たしかにセンター試験は独特の問題が出るため、5:5くらいの割合での対策が必要になる教科もあるでしょう。しかし、こと世界史においては論述とセンター対策の時間と労力の配分は9:1程度で問題ないです。

なぜならセンター世界史の問題パターンは、以下の通りしかありません。

  1. 人物名や出来事の名前、年代が違うものが選択肢に紛れている
  2. 出来事の年代を時代順に並び替える

これは人物名、出来事の名前、年代をある程度正確に覚えていれば必ず解けてしまいます。論述対策をしっかり行っている人であれば、赤子の手をひねるようなものですね!

世界史論述におすすめの参考書・問題集

世界史論述におすすめの問題集

スキマ時間の勉強について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

世界史論述問題集 45か条の論題の特長とおすすめの使い方・勉強法

2022.04.28

年号暗記におすすめの参考書

世界史の論述では、年号の理解も求められます。年号暗記に便利なのは、何と言っても語呂本。語呂本をまとめた記事を参考に選んでみてください!

世界史の年号語呂合わせ本について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

最後に、ちょっと細かいけどよくある世界史論述の疑問にお答えします

字数の多い論述では、段落分けすべき?

段落分けは基本的にはしなくてもいいです。なぜなら、段落分けをすることで書くことができる字数が減ってしまうから。

世界史論述はどんなに多くても1000字程度なので、あまり改行は気にしなくても良いでしょう。

年号や数字って何マス使えばいいの?

1945年とかって、何マス使えばいいのか、最初は迷いますよね。

世界史論述のマス目の使い方は、原稿用紙の使い方に準じます。横書きの原稿用紙では、数字は半角で記入するため1マスに2字まで入れるのが基本ですね。

したがって1945年は19で1マス、45で1マス使うことになります。918年などであれば、9で1マス、18で1マスですね。

人名の・とか=って正確に書いたほうがいい?

これも迷いますよね。バスコ=ダ=ガマと書くのか、バスコ・ダ・ガマと書くのか、はたまたバスコダガマと書くのか。

これも基本的には表記は自由です。=でも・でも、何も書かなくても減点対象にはなりません。

ただし指定語句などで、問題文に表記がある場合はそれに従いましょう。

おわりに

答案を作る側としては、「万が一点を引かれたら……」と思うと、細かい部分まで気になってしまうと思いますが、採点者の大学教授はおそらくそこまで気にしていません。

字数の9割は超える、字数超過しない、誤字脱字はしないなどの基本的な形式を守っていれば、減点されることはまずないでしょう。




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