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実戦模試演習の特長
【実戦模試演習】①入試そっくりの実戦模試の過去問が複数回収録されている
東大入試と全く同じ形式で作成され、東大受験生に人気な模試として、毎年夏秋の2回実施される「東大実戦模試」があります。
その模試の過去問を教科別に収録したのが『東京大学 実戦模試演習』です。
数学は6回分、国語・英語は5回分、地歴・理科は3回分が収録されており、過去問演習だけではどうしても不足しがちな演習の量をしっかり確保できます。
演習の機会を増やせるので、過去問を解き終わってしまった人にもおすすめです。
毎年、直近の複数回の実戦模試がセットになった問題集として販売されるため、前年のバージョンを購入すれば、さらに演習の機会を増やすことも可能ですよ。
【実戦模試演習】②細かい採点基準が示されていて正確な自己採点ができる
東大の過去問は採点基準が公表されないため、採点に主観が混ざってしまうのに加えて、記述式なこともあり、自己採点が難しいですよね。
でもその心配は無用です!この問題集では客観的な自己採点ができます。
1点単位の細かな採点基準が付いているので、列挙された解答要素の有無を確認するだけで簡単に採点ができますよ。
特に国語や数学では、自分の解答が模範解答通りになることはめったにありません。
そうした時に役立つこと間違いないうえに、部分点の難しい裁量に苦労する時間とはもうおさらばです。
一人でできるため、先生に採点を依頼し、勉強のペースが乱されることもありません。
限られた時間をより効率的に使えますね。
【実戦模試演習】③模試実施時の成績データが掲載されている
実戦模試演習の大きな特徴は、偏差値、平均点、最高点、最低点といった成績情報が掲載されていることです。
自分では結果に手応えがあっても、それが自分の実力によるものか、問題が簡単だったからなのかということは判断がつかないですよね。
この問題集では、自己採点をした点数を照らし合わせると、過去の模試受験者と比較した自分の偏差値や順位が分かります。
つまり、その回の模試の難易度を把握して、自分の出来を相対的に評価できます。
過去問などの難易度は、赤本・青本では筆者の主観に基づいて書かれていることが多い一方、この問題集では客観的なデータを通じて問題の難易度を知ることができますよ。
また、当時の採点者による講評には、模試を実施した際に受験者の正答率が低かった問題や、学習方法のヒントが載っています。
他の人の答案の様子は点数には表れない情報なので貴重ですし、問題作成者の出題意図も書かれていて面白いですよ。
実戦模試演習のおすすめの勉強法・使い方
【実戦模試演習】①本番通りに時間を計って解く
まずは入試や冠模試の直前に、解答時間や休憩まで本番に合わせて解いてみましょう。
入試本番を想定して、時間内で集中して解く練習をすることが大事です。
演習を通じて、自分が苦手とする大問やジャンルをつかむことを心がけてみてください。
演習を通じて本番までに時間配分の戦略を立てることを忘れないようにしましょう。
時間がかかるのに配点がそれほど大きくない大問、落ち着けば確実に得点できる大問など、各教科ごとに問題の特徴は様々です。
当然のことですが、得意・不得意も人によって大きく違います。
試行錯誤を繰り返して、得点を最大化できるような自分だけの時間配分を編み出すようにしましょう。
本番では緊張したり、思わぬ出来事に慌てて本来の実力を発揮できないこともあります。
環境を限りなく近づけておくことで、本番にも平常心で臨めるようになりますよ!
【実戦模試演習】②別解や関連する知識を確認する
解き終わった後のポイントは、答え合わせだけで済ませず解説を丁寧に読むことです。
解説には、その問題を理解する上で必要になる基礎的な事項や、問題を解く際のアプローチの方法など問題以上に大切な情報も多数書かれています。
中でも特に大切にしてほしいのが、別解を確認することです。
一つの問題に対してたくさんの知識のストックを持っておくことはとても有益ですよ。
入試本番で問われるテーマはかなり似通っており、同じテーマが形を変えて再度出題されたことが数えきれないほどあるからです。
別解を確認する際は、他の問題にも応用できるように「解き方を覚える」ことを心がけて、解答をただ丸暗記するだけにならないよう注意してくださいね。
過去に入試で出題された類題も解説に掲載されているので、関連分野の知識をまとめて身につけるのが良いでしょう。
【実戦模試演習】③自分の点数を過去のデータと比較して分析する
解説を読み終わったら、自分の採点結果を偏差値と平均点のデータと比べてみましょう。
自分の出来を客観的に測れます。
入試の合否は受験者内の順位で決まるので、点数は「周りと比べて」高いかどうかが重要です。
点数が低いように見えても、模試の難易度が高かったため、全体でみれば上位につけられている可能性が大いにあります。
また、採点講評を読んで、過去の受験者の多くが間違えた問題を確認しましょう。
入試の点数は受験生の間で大きく開いているわけではなく、1点の差で惜しくも不合格になることもあります。
他の受験生が間違えやすいところで得点を積むことを意識し、合格をたぐり寄せてください!