東大合格! 高1~高3までの数学の勉強法

はじめに

受験は長期戦です。

高1から高3までの長い間、自分でぺースを考えて合格を目指さなければなりません。

「今の自分の成績で良いのか…」
「現時点でどれくらいとっておくべきなのか」
「入試までに間に合うだろうか…」

など、不安に思うことも多いはずです。

今回は、僕が実践した高校3年間の数学の勉強法を紹介します。

自信の成績や状況と比べてこれからの勉強計画の参考にしてみてくださいね!

勉強計画について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【東大受験生のスケジュール】1年で東大に合格するための勉強計画の立て方

2022.03.02

~高校1年生

模試の数学の偏差値

中3駿台全国 65.0
鉄緑会東大模試 60.8
高1駿台全国 65.1/60.8/64.7
プレステージ 63.4

学習内容

定期試験のための勉強をメインに

基本的には定期試験のための勉強しかしていませんでしたが、毎月4題ほど、面白い入試問題を自由課題として学校で出されていたので、それは欠かさず解いていました。

定期試験の学年順位に比べると模試の学年順位が低かったことが気になっていましたが、高2の秋以降次第に模試の成績も上がり、最終的には模試でもきちんと得点できるようになりました

定期試験の勉強をおろそかにする人もいますが、定期試験のために勉強することで実力は確実に付きます。

学内の試験だからと侮らずに、しっかり勉強しましょう。

高校2年生

模試の数学の偏差値

プロシード 66.1
プレステージ 56.1
高2駿台全国 72.7/81.2
高2駿台東大レベル模試 81.0

学習内容

ⅠAⅡBの基礎力を養成

高校1年で数学ⅠAⅡBを習い終えると、学校で早速、基本的な問題を集めた冊子が配られたのでそれを用いて復習していました。

そのおかげで、駿台の全国模試で自己最高点を取ることができました。

周りの高校生よりも早く復習を始めたことも大きく関係していると思います。

冬に部活を辞めたことをきっかけに、12月から受験勉強を意識した勉強を開始しました。

最初に使った問題集は、学校の先生におすすめされた『CanPass数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(駿台シリーズ)』です。

標準的な問題集ですが、春休みまでにⅠAⅡBをすべて復習することが目的でした。

問題集の復習について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【復習の極意】問題集は何周もしないと、悲しいくらい効果が薄い!

2020.07.08

数ⅢCの勉強をスタート

また学校の授業の方は冬から『オリジナルスタンダード数学演習Ⅲ 受験編(数研出版)』(通称オリスタ)という問題集の解説をする形になり、その予習は必ず行っていました。

解答も配られていたため、授業の進度を気にせずどんどん予習をしていました。

あまり早く予習をすると、授業で扱う頃には忘れかけてしまっていたので、余裕があるときは授業で扱う前にもう一度予習をしていました。

そう考えると、授業を受ける前までに2回とき、授業中も頭の中で再現し、定期テスト前にさらにもう一度解いていたため、同じ問題を4,5回解いていたことになります。

入試問題に初めてチャレンジ

3月に駿台で『チャレンジ東大入試』という、2014年の問題を解いてみて採点してくれる模試を受けましたが、結果は34/120点。

その頃の模試の成績は絶好調だったためにかなり悔しかったです。

なぜかいつもの模試なら勝てていた友人が60点とっていて、ものすごく納得いかなかった記憶があります。

今思えば、基本的なことはできていてもそれを東大レベルの問題に適用させる練習をまだ十分でなかったのが原因だったと思います。

数Ⅲの勉強が本格的に始まる前に、ⅠA、ⅡBの範囲をしっかり復習しておくと良いです。

多くの受験生は三年生になってから本格的に勉強を始めるので、この時期に始めると周りと差が付けられます。

高校3年生

模試の数学の偏差値

プレステージ 68.2
河合塾全統記述模試 76.6
駿台全国 75.5/74.5/71.4
東大即応オープン 66.6/65.4
東大実戦 68.0/63.5
東大入試プレ(第2回のみ) 57.3

学習内容

解法パターンを身に付けて応用力の強化

4月から、ⅠAⅡBのより難しい問題集として、『ハイレベル数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの完全攻略(駿台受験シリーズ)』を使い始めました。

理由としては、模試で典型問題だったら解けるようになっていましたが、少し応用的な問題が出ると手が出なくなってしまっていたからです。

僕は発想力が無かったため、その分少しでも多く解法のパターンを覚えるようにしました

数Ⅲはオリスタ、ⅠAⅡBはこれで、難しめの問題の解法パターンが身についたと思います。

1学期の間に、間違えた問題はもう一回、というのを繰り返して、すべて解けるようにしました。

過去問演習スタート

夏休みは『CanPass数学Ⅲ(駿台受験シリーズ)』を使って数Ⅲの基本を再確認し、同時にⅠAⅡBを復習しました。

一通り復習が終わった頃に、いよいよ『東大数学で1点でも多くとる方法(東京出版)』を使って、東大の過去問を解き始めました。

“過去問は直前の練習のためにとっておくべき”という考えももちろん知っていましたが、さすがに東大入試レベルの問題をいきなり解くのはきついと思っていたので、早めに始めて11月までに終わらせました

センター試験対策

さらに夏休み明けからは『進研[センター試験]直前演習 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B』という予想問題集を週1回解いていました。

普通だったらここまでセンター対策に時間をかけないと思いますが、どうしても満点に近い数字がほしかったのと、東大の問題などを解いているとつい基本的なことを忘れがちになってしまうと思い、簡単な計算や内容のキープのためにもセンター対策をしていました。

夏以降の学校の授業の方では合否を分けたこの1題から、先生が問題を選び、授業中に解いてすぐ解説をする、という完全に演習の形になっていました。

秋以降すんなり過去問演習に移れるよう、それまでの間、できるだけたくさんの問題に触れて解法をパターンを身に付けておきましょう。

センター試験の対策も秋以降から視野に入れると良いです。

受験直前期

学習内容

センター試験前 最後の確認

センター直前にはⅠAは『センター試験実戦模試(2)数学Ⅰ・A(Z会)』(通称緑本)で、ⅡBは『大学入試センター試験実戦問題集数学Ⅱ・B 2015(駿台)』で最後の練習をしました。

2015年センター試験の数学は新課程だったこともあり、センター数学の過去問は通しでは一度も解きませんでした。

センターの結果はⅠAが問題文の読み違いミス1つで96点、ⅡBが満点でした。

たくさん時間をかけた甲斐があったな、と思います。

二次試験に向けて 最後の大詰め

センター後はまず二次試験の感覚を取り戻すため、『合否を分けたこの1題(東京出版)』の最新の1冊を一通り解きました。

東大の2000年代の過去問はもうほとんど解いてしまっていたため、90年代の問題や、東大オープン、東大実戦の過去問を使って、時間を計りながら試験と同じ形で解いていました

出来としては問題の難易度にかなり左右されていましたが、平均60点ぐらいでした。

入試本番はとくにハプニングも奇跡も起きず、半分くらいかな、という手ごたえで、開示はちょうど60点でした。

目標点ピッタリだったことも、少し嬉しかったです。

おわりに

いかがだったでしょうか。“模試の成績で一喜一憂するな!”とは言われると思いますが、やっぱり気になってしまいますよね(笑)。

筆者の受験期のありのままを書いたつもりです。何かの役に立てていることを願っています。

頑張ってください!

模試の成績の見方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【偏差値の計算方法からわかる】絶対にやってはいけない模試の成績表の見方とその改善法3選

2022.05.14



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