はじめに
TOEFLという英語の試験を知っていますか?
TOEFLという名前を聞いたことはあるが、どんな試験なのかまでは知らない人も多いのではないでしょうか。
TOEFLは以前は留学に行くために受験する人が大半でしたが、近年では大学入試でも使えるようになってきています。
今回はそんなTOEFL の形式や、ポイント、そして対策法をわかりやすく紹介します。
目次
TOEFLの概要と問題形式
TOEFL の概要
TOEFLにはiBTとITPの2種類があります。
ここではより一般的に利用されるiBTに限定して紹介します。
iBT(Internet Based Testing)とはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を測る120点満点の試験であり、留学や大学・大学院入試などで利用されます。
TOEFL iBTの問題形式:専門的テーマが頻出
TOEFLはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションに分かれています。
どのセクションにも共通していることは、問題形式が独特で、かなり専門的内容が出題されるということです。
リスニングとリーディングは答えを選択肢から選ぶ形式です。
リスニングでは、大学生活や大学での講義を想定とした内容が出題されるため、大学に関する語彙を、発音も含めて暗記をしておくと良いでしょう。
リーディングのテーマは、例えば「クジラについて」「自閉症について」など専門的で、高い語彙力が問われます。
また、ライティングではリスニングとリーディングが融合した形式の問題が出題されるのが特徴的です。
最初に専門的内容の文章を3分程度で読んだ後、読んだ文章と同じ内容に関するリスニングが約2分間行われます。
そしてリーディングとリスニングから得た情報を20分間で、150~225wordsで要約します。
ライティングの問題で他の技能も求められる点で、他の検定試験と異なっていますね。
またスピーキングの問題でもリスニングした情報を要約して話したり、根拠を示しながら主張を話したりする必要があり、非常に難易度が高いです。
このように、TOEFLは問題形式がかなり独特なため、過去問を何度も解いて問題形式に慣れることが最重要です。
高校生向けのTOEFLの勉強法
【高校生向けTOEFL勉強法】語彙編:専門用語を例文で覚える
専門的な内容が出題されるTOEFLでは、内容を理解する上で語彙力が最も重要です。
生物学から哲学、化学、気象学など馴染みのない分野まで、文理を問わず出題されるため、各分野の専門用語を英語で押さえる必要があります。
TOEFLに出題される語彙のレベルは、大学受験で出題される英単語のレベルよりも高いので、特に単語を強化することが大切です。
まずは、専用の単語帳を用いて、単語だけではなく例文も理解するということが重要です。
単語帳に載っている例文がわかりにくかったら、辞書を引いて、自分が覚えやすそうな例文を探し、単語帳にメモしましょう。
ちなみに筆者は「TOEFLテスト英単語3800」を使っていました。
圧倒的な単語数と例文が収録されており、さらに各学問分野の専門用語が載った別冊付録がイラストつきでわかりやすいのでおすすめです。
また、問題の中で知らなかった語句については、必ず辞書か単語帳で調べて例文まで目を通しておきましょう。
単語帳のわからなかった単語に印をつけておくと、次に単語帳を見たときに印象に残って覚えやすくなるのでおすすめです。
【高校生向けTOEFL勉強法】リスニング編:毎日英語を聞く
リスニング対策のポイントは、毎日暇さえあれば英語を聞くということです。
とにかく時間がある時はずっと英語を聞く習慣をつけましょう。
ここでは、毎日できる対策と、土日や長期休暇などの時間がある時の対策をそれぞれ紹介します。
日常的にできる対策として、Spotifyのポッドキャストを聞くことがおすすめです。
隙間時間に聞き続けることで、英語を聞く耳を作ることができます。
筆者は「Global News Podcast」と「CNN 5 things」を実際に聞いていました。
Global News Podcastは、直近の世界的に話題なニュースを紹介するチャンネルで、イギリス英語で話されているため、イギリス英語に慣れるために聞いていました。
CNN 5 thingsは、Global News Podcastとは対照的にアメリカ英語で放送されており、毎日のニュースの中から、トピックを厳選して5つ紹介しているチャンネルです。
この2つを聞けば、世界のニュースを英語で知ることができるうえに、アメリカ英語・イギリス英語の両方に慣れることができます。
また洋楽を聞くこともリスニング対策におすすめです。
好きな洋楽を聞くことで、楽しみながらリスニング力をアップすることができます。
また英語独特の音のつながりを理解できたり、耳に残ったフレーズを覚えられるなどのメリットがありますよ。
休日や長期休暇など、時間が確保できる時は、映画や海外ドラマを英語字幕英語音声で見ることがおすすめです。
映画やドラマを英語音声英語字幕で見ることで、日常会話の英語に沢山触れることができます。
自分が既に見たことがあって、話がわかっている映画を選ぶと良いでしょう。
というのも初見の映画を英語で見ると、字幕があっても途中から映画の展開がわからなくなってしまうからです。
映画を見ることは、英語の勉強に対するハードルが下がるため、英語の勉強に対するモチベーションが下がった時に行うのがおすすめですよ。
【高校生向けTOEFL勉強法】リーディング編:英字新聞を読む
リーディングの対策としては、毎日難しい英文を読むことが大切です。
BBC(英国放送協会)がアプリで記事を配信しているので、その記事を読む方法がおすすめです。無料で記事が読み放題なので、世界のニュースを知ることができます。
トピックが多岐にわたっており、使用されている語彙の専門性もそれほど高くないため、論理的な文章を読む練習に適しています。
またTIMEというアメリカの雑誌を本屋で購入して読むのもおすすめです。
知識人が読む雑誌なので、英文としての難易度はBBCに比べるとかなり高いですが、これを読むことで語彙や読解力、そして難しい英文を読み切る忍耐力が身に着きます。
【高校生向けTOEFL勉強法】ライティング編:問題集で演習する
先ほど触れた通り、TOEFLのライティングは問題形式が独特なので、問題集を用いて英文の型やよく使われる表現を押さえることが非常に重要です。
自分の意見をただ一方的に述べるのではなく、客観的事実を元に自分の意見を論理的にまとめることが大切です。
ただ書くのではなく、自分が書いた文章を学校の英語の先生に添削してもらうとよいでしょう。より構成などに踏み込んだ添削をしてもらうために、ネイティブの先生に添削をお願いするのが望ましいです。
添削してもらうことで、自分では気づけない3単元のsやaとtheの使い分けなど文法のミスを直すきっかけとなり、より正確な英文を書けるようになります。
【高校生向けTOEFL勉強法】スピーキング編:瞬時に英語を言えるようにする
スピーキングでは、頭の中で思っていることを英語ですぐに言えるようになることが重要です。
まずは、学校の英語の先生と実際の問題形式で練習しましょう。
実際の問題形式で、自分が言いたいことを英語でうまく伝えられなかった箇所をメモしておき、あとから英語の表現を調べることで復習をしましょう。
また、スピーキング対策として独り言を英語にしてみるのもおすすめです。
例えば、「お腹すいた」と日本語で言うところを、英語で”I’m starving”と言ってみましょう。
独り言を英語ですぐに言えるようになると、試験本番でも、日本語から英語に翻訳する手間が省け、瞬時に英語を口にすることができますよ。
おわりに
いかがだったでしょうか。
TOEFLはかなり独特な問題形式と出題内容ですよね。
そのため、ここで紹介した勉強法や過去問演習で、とにかく英語や問題形式に慣れることが大事です。
ぜひ英語が得意な人はTOEFLに挑戦してみてください。