はじめに
入試で高得点を取る秘訣は出題の特徴を知り、それに合わせて対策することです。
そこで、この記事では同志社英語の特徴と問題別の対策法を紹介します。
ぜひ勉強をする際の参考にしてみてくださいね。
目次
同志社英語の特徴
まずは同志社英語の特徴を2つご紹介します。
同志社英語の特徴①:全学部・全日程で同じ問題形式
1つ目の特徴は全学部・全日程において同じ問題形式で出題されることです。
「学部別に勉強する必要がないので併願しやすい」「他学部の過去問も対策に使える」というメリットがありますね。
ただし、配点に関しては一部の学部で異なるので注意が必要です。
基本的には200点満点ですが、グローバル・コミュニケーション学部英語コースの英語重視型は250点、理工学部と生命医科学部の数学重視型は100点に換算されます。
今後変わる可能性もあるので、念のため公式ホームページやパンフレットで学部ごとの入試要項を確認してくださいね。
同志社英語の特徴②:1つ1つの長文が長い
2つ目の特徴は1つ1つの長文が長いところです。
同志社英語の問題構成は試験時間100分で長文読解2題と会話文1題。各長文700〜1000語程度です。
試験時間が比較的長めなのに対して大問が少ないため、その分1つ1つの長文が長くなるというわけです。
これでは本文を最後まで読み切るだけでも結構大変ですよね。途中で何の話かわからなくなってしまうことも……。かなりの集中力が求められていると思っておきましょう。
そのため過去問演習を繰り返ししたり、語数の多い問題集を解いたりして普段から長い文を読んでおく必要があります。問題集は『やっておきたい英語長文』シリーズなど、タイトルに語数が書かれているものを選ぶとわかりやすいと思います。
同志社英語の問題別対策
ここからは実際の対策法を問題別に解説します。
過去問をお持ちの方はぜひお手元の問題を見ながら読んでくださいね。お持ちでない方は下の記事で過去問を無料でダウンロードできるサイトを紹介しているので参考にしてみてください!
同志社英語の問題別対策①:下線部一致
本文中にある下線部と同じ意味の単語を4つの選択肢の中から1つ選ぶ問題。大問1と2で約8題ずつの出題です。
下線部は少し難しめな単語なので、前後の文章から類推して解くというやり方もあります。しかし類推して解くのは時間がかかる上に、前後の文を理解しきれなければ間違える確率も上がりますよね。
ここで十分な単語力があれば、本文を読む前にすばやく答えられる上に正答率も上がり一石二鳥です!
それでは下線部一致を有利に進められる単語の勉強法を解説しますね。
まずは2000語程度の単語帳に載っている見出し語を全て覚えます。
それから多くの単語帳には見出し語の関連語として、同意語や類義語が載っていますよね。見落とされやすいのですが、同じ意味の単語を選ぶ問題なのでここを覚えるのがポイント。すでに覚えた見出し語と紐付けて覚えると効率が良いですね。
ここまで覚えたら下線部一致は簡単に解けるようになっていると思います!
また選択肢の単語は最重要なので、知らない単語が出てきたらその都度書き出すなどして覚えましょう。
おすすめの単語帳:システム英単語
おすすめの単語帳は『システム英単語』です。下の記事で使い方を解説しているのでチェックしてみてくださいね。
同志社英語の問題別対策②:下線部和訳
下線部和訳はその名の通り、長文中の下線部を和訳する問題です。
この問題で注意したいのが、なんとなく単語を拾って和訳していくだけでは高得点を取れる答案は作れないということ。
和訳で高得点をとるコツは英文の構造を把握して訳すことです。
そこでこの問題にぴったりな勉強が英文解釈。
英文解釈を勉強することによって、下線部和訳に必要な「英文の構造を把握し正確に読む能力」が向上します。
また英文解釈の勉強は下線部和訳だけでなく、長文読解においても必ず役に立つのでぜひ取り組んでみてくださいね。
参考書を使う場合の勉強法は、まず例題にSVOCを振ったり、句や節ごとに区切ったりして構造を把握する。次に訳す。最後に解答と解説を読んで、自分の解答や考え方と比較する。という手順で進めるのがおすすめです。
何より大切なのがまずは自力で考えること。最初に解説を読むより頭に入りやすくなりますよ。
この英文解釈の勉強で文構造の把握の仕方を吸収して、使いこなせるようになれば下線部和訳も簡単にできるようになります!
英文解釈のおすすめ参考書①:入門英文解釈の技術70
入門と銘打っているだけあり例題のレベルは易しく、文量も控えめなのでどんな人でも取り組みやすい1冊。CDが付いているので音読学習にも向いています。
今まで英文解釈の勉強をあまりしたことがない人はぜひこの本から始めてみてください!
英文解釈のおすすめ参考書②:ポレポレ英文読解プロセス
『入門英文解釈の技術70』と比べて例題のレベルが格段に高いので、英文解釈の勉強の1冊目には向きません。
その分この参考書をやり込んで自分のものにできれば、さまざまな問題に対応できる力がつきます!
同志社英語の問題別対策③:和文英訳
大問3の会話文中にある下線部を英訳する問題です。
苦手意識を持っている人が多い和文英訳。
実は単語・文法・英文解釈がしっかり身についていれば、特別な対策をしなくても解ける設問なんですよ。
和文英訳は自由英作文とは違い、特有の表現を覚えたり1から文章を組み立てたりする必要がないからです。
そのため英作文の問題集をやるのはコスパが悪いのであまりおすすめしません。
とはいえ慣れは必要なので、過去問をたくさん解きましょう。前述した通り他学部のものを含めると過去問は大量に手に入れられるのが便利ですね。
「入試まで時間がない」「集中して苦手を克服したい」という人は過去問から和文英訳だけを10年分くらい取り出しまとめて解くのもコツが掴めるのでおすすめです。
さらに入試本番にできる一工夫をお伝えしておきますね。それは試験が始まったら真っ先に和文英訳の問題を見ておくことです。
頭の片隅に置いておくと、他の長文を読んでいるときにふと良い表現が思い浮かんだりするのでぜひ実践してみてください。
同志社英語の問題別対策④:内容一致
本文の内容と一致するものを6つの選択肢から2つ、または8つの選択肢から3つ選ぶ問題です。大問1と2で出題されます。
内容一致自体はよくある問題形式ですが、同志社は長い本文を総括した内容一致なので、選択肢の数が多く大変ですよね。
本文を最後まで読んだ後にまとめて解こうとすると、結局記憶が曖昧な部分を読み直すことになりタイムロスに繋がります。選択肢は本文に出てきた順番で並んでいるので、必ず本文を読むのと並行して解きましょう。
1段落読んだら、その段落について書かれている選択肢まで読んで解く。終わったら本文に戻り次の段落を読む。このように段落で区切って解くと、本文の内容がしっかり頭に入っているうちに解けるので効率的ですよ。
まとめ
いかがでしたか?こうしてまとめるとさまざまな問題があり、一筋縄ではいかないように見えてしまいますよね。
しかしこの記事を読んで特徴にあった対策法や勉強法を知ったみなさんは、少し合格に近づいているはず!
高得点を目指して頑張りましょう!