はじめに
共通テストの英語の試験の配点は、リーディング100点・リスニング100点と、リスニングの配点もしっかりあります。
「リーディングは今まで勉強してきた!」という人のなかにも、リスニングの勉強をあまりしてこなかった人はいるのではないでしょうか。
この記事では、共通テスト1週間前から点数アップを狙えるリスニングの直前対策法・勉強法をお教えします。
目次
共通テスト直前のリスニング勉強法:まずは過去問演習をする
【リスニングの過去問演習のポイント】①先読みの仕方を学ぶ
「先読み」とは、音声が流れる前に問題文や選択肢を読んでおくことです。
先読みをすることで、リスニングで注意して聞くべきポイントを事前に把握できます。
先読みの仕方で学ぶべきことは下の2つです。
- 「流れてくる音声のどのタイミングで先読みできるか・先読みすべきか」ということをすぐに把握する
- 「注意して聞くべきポイント」のパターンをつかむ
問題説明のアナウンス中の先読みは必須です!
前から順に先読みする人もいれば、前もって後ろにある難しめの問題を先読みする人もいるので、自分に合ったやり方を探りましょう。
さらに、それぞれの問題と問題の間で次の問題の選択肢の先読みをする方法も試してみてくださいね。
例えば、問題文の疑問詞から何に注目すれば良いのか推測できたり、選択肢に人物名があれば、それぞれの行動を誰が行ったのかに注目して聞けば良いと推測できたりします。
【リスニングの過去問演習のポイント】②メモの取り方を学ぶ
共通テストのリスニングでは、音声が一度しか流れない問題もあり、メモを取りながら解いていく必要があります。
メモの取り方で学ぶべきポイントは下の3つです。
- 重要なキーワードだけをメモに残す
- 先読みで抑えた「注意して聞くべきポイント」に注目してメモを取る
- わからない単語が出てきても立ち止まらず流れてくる音声に集中する
聞こえてくる全部をメモするのは無茶なので、自分が大事だと思った重要なキーワードをメモに残すようにしましょう。
問題の選択肢を先読みしたときに、人物名があった場合は、人物名と動詞を書きましょう。
行動の時系列が分かるように上から順に書くのがおすすめですよ。
聞いたことはあっても意味を思い出せない単語が聞こえてくると、ついついその意味を思い出すのに集中しがちです。
しかし、リスニングの音声は流れ続けるため、考えている間に回答の手掛かりを逃してしまいかねません。
わからない単語があっても気にせずに、次に流れてくる音声に意識を向けましょう。
【リスニングの過去問演習のポイント】③30分間集中する
リスニングの対策では、本番と同じように30分間英語を集中して聞き続ける練習をすることが重要です。
過去問演習の際には、大問ごとに回答と答え合わせをするのではなく、共通テストと同じ形式の問題を30分間通して取り組むようにしましょう。
最初から最後まで集中できるようになるには、その環境に慣れるのが一番ですよ。
共通テスト直前のリスニング勉強法:1週間毎日英語を聞く
そもそも、リスニングが難しい原因は2つあります。
- 英語には、日本語にはない音がある
- 英単語同士が繋がり、自分が認識している発音と違う発音がされている
例えばShe, See, Seaは、日本語ではすべて「シー」ですが、英語の発音はすべて異なっています。
want toが繋がって wannaと発音されることを知っている人も多いかもしれません。
これを知らずに「ワナ」と聞こえてきても「want to」の意味を理解することは難しいですよね。
これら問題点は、英語を習慣的に聞き、耳を英語に慣らすことで解決できます。
【耳を英語に慣れさせるためのポイント】①共通テストの過去問を完全に理解する
本番1週間前には、何よりも過去問をたくさん聞くのがおすすめです。
過去問を聞くことにより、実際のスピード感や音声の質感に慣れることができます。
まずは過去問を解いて聞き取れなかった問題・特に理解できなかった問題の音源を準備しましょう。
過去問の音声は以下のサイトから簡単に準備できます。
共通テスト過去問研究「英語」リスニングテスト音声
CDなしでWEB上で聞くことができ、5秒単位で再生する場所を調節するボタンがあるのでリスニングの勉強にぴったりですよ。
準備した音源は毎日聞きましょう。何度聞いても聞き取れない部分はスクリプトを確認してくださいね。
ただし、英語の音声を聞き流すだけでは意味がないので注意してください。意味を理解しながら聞くことが何よりも重要ですよ。
【耳を英語に慣れさせるためのポイント】②同じ音源を何度も聞く
「共通テストの音源を聞こう!」と思ったときに、新しい音源を使いたくなってしまうかもしれませんが、効果があるのは同じ音源を繰り返し聞く勉強法です。
日本語にはない音や、英単語同士が繋がって音が変化している部分を認識できるまで聞きましょう。
1つの音源を繰り返し聞くことが、音を意識できるようになる近道です。
15分程度の音源を用意してお風呂や通学中に聞くのもおすすめですよ。この時もただ聞き流すのではなく、音や意味を確認しながら聞くようにしましょう。
最後に、毎日聞いてきた音源をテスト前に聞いて「英語を聞く耳」を呼び起こせば準備OKです。
耳が英語に慣れた状態でリスニングを始められますよ。
共通テスト直前のリスニング勉強法:リーディングの勉強にリスニング対策を取り入れる
【リーディングとリスニングを同時に対策する方法】①シャドーイングをする
シャドーイングとは、解いた共通テストのリーディングの問題の音声を聞き、その音声をリピートして発音する勉強法です。
聞いた英語の音をすぐに真似しながら発音することで、さまざまな英語の発音やアクセント・繋がる音や消える音を認識できるため、リスニング力の強化につながります。
また、英語のスピードに慣れることができます。
音声のスピードで長文を読むことができるようになるため、リーディングの強化になりますよ。
音声をリピートするだけでなく、文章の意味を理解しながら進めるのが一番大事なポイントです。
最初はスクリプトをチラ見しながら音読しても問題ありません。
だんだんスクリプトを見る回数を減らしていき、最終的に何も見ずにシャドーイングができるように練習しましょう!
【リーディングとリスニングを同時に対策する方法】②スラッシュリーディングを取り入れる
スラッシュリーディングとは、英語長文を解く際に、意味のかたまりごとにスラッシュを入れ、前に戻らずに、かたまりごとに読んでいく方法です。
リスニング中、既に流れてしまった部分の音声には、戻りたくても戻ることはできませんよね。
スラッシュリーディングによって、リーディングでもリスニングと同様に、前に戻らずに内容を理解できるようになります。
戻って読まないことで、リーディングの速読力もアップしますよ。
スラッシュの位置は、自分が「区切るとわかりやすい」と感じるところでOKです!
おわりに
いかがでしたか?
共通テストは直前まで点数をのばすことができます。
紹介したリスニング対策を行い、点数UPを狙いましょう!