【お茶大の推薦入試合格者が語る】学校推薦型選抜の概要と対策方法

はじめに

学校推薦型選抜の受験を考えている皆さん、「推薦入試の対策の仕方がわからない!」って思ったことはありませんか?

推薦入試は一般入試よりも情報の流通が少ない分、このような不安を抱えることって多くありますよね。

そこで今回は、実際に学校推薦型選抜でお茶の水女子大学に合格した私が、オススメの対策方法を紹介します。

推薦志望の方は、ぜひこの記事を読んで少しでも自信をつけて受験に挑んでくださいね。

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2020.04.05

学校推薦型選抜の基本情報

そもそも学校推薦型選抜とは、学業成績や課外活動の実績をもとに、出身高校の校長からの推薦を受けることで出願ができる入試制度です。

学校推薦型選抜は「公募制」と「指定校制」の2種類に分けられます。

指定校制は私立大学が中心となっており、国公立大学ではほとんど実施されていません。

私はお茶の水女子大学文教育学部人文科学科の学校推薦型選抜(公募制)を受けました。

お茶の水女子大学の理系推薦入試は令和3年度から廃止されましたが、一次選考が書類選考、二次選考が小論文面接という構成になっていました。

ここからは、お茶大に限らず多くの大学の推薦入試で課される小論文と面接について解説します。

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小論文の種類と書く際のポイント

小論文は主に以下の3種類に分けられます。

  1. テーマ型
    『再生可能エネルギーについて』『選択的夫婦別姓について』というようなテーマが与えられ、そのテーマついて論じるものです。
  2. 課題文型
    提示された課題文を読み解き、それついて論じるものです。共通テストの現代文のような文章が課題文として与えられます。
  3. 資料型
    グラフや表、図などを分析し、それについて論じるものです。

文系では課題文型理系では資料型が多く問われるイメージがあります。

しかしどの形式で問われるかは大学や専攻によって異なるので、事前に過去問を見て把握しておきましょう。

小論文を書く際には、作文との違いを意識することが重要になってきます。

作文は、自分の体験や感想を思うように書いたものですよね。

一方で小論文は、設問に対して根拠を明らかにしながら自分の意見を述べて、相手を説得するものです。

相手を説得することが目的であるため、論理性説得性がとても重要になってきますよ。

面接の種類と受ける際のポイント

面接は主に以下の4種類に分けられます。

  1. 集団面接
    受験者2〜6人、面接官1〜4人程度で行うものです。自分の意見を論理的に述べながら、他の人の意見も聞き入れる力と協調性が求められます。
  2. 個人面接
    受験者1人、面接官1〜4人程度で行うものです。自分自身のことや自分の意見について、詳しく述べられるかが問われます。
  3. 討論
    受験者5〜10人でグループになり、与えられたテーマについて議論するものです。自分の意見を積極的に主張することも大切ですが、相手の意見も聞き入れながら論理的に述べる力が求められます。
  4. 口頭試験
    志望学部・学科に関連した学問について問われたことを、面接官の前で説明をするものです。理系では与えられた問題を解いて解説をする、文系では英語の音読や「○○について知っていますか?」といった形で問われることが多いです。

面接は小論文と同じく、どの形式で問われるかが大学や専攻によって異なるので、募集要項などを読み込んでおきましょう。

面接を受けるにあたって、特に知っておいてほしいことを以下にまとめました。

  • 清潔感のある身だしなみを意識する
  • 入室時は3回ドアをノックする
  • 志望理由将来の夢は聞かれることが多いため、あらかじめ言いたいことをまとめておく
  • 質問をされたら、頭で一旦言いたいことを整理してから話し始める
  • ボソボソと話すのではなく、笑顔で堂々と話す
  • ドアを開ける時に、背中側を面接官の方に向けないようにする
  • 挨拶は、分離礼でハキハキとする

他にも面接において大切なことはたくさんありますが、ひとまずこれらは必ず頭に入れておきましょう。

緊張する人が多いと思いますが、自分が言いたいことを適切な表現で伝えられるよう、リラックスして挑みましょう。

学校推薦型選抜の対策方法3選(合格体験談)

①一般入試の勉強と同時進行で対策するべし

ここからは、私が実際に行った対策方法について紹介します。

私の場合は10月に一次選考、11~12月に二次選考というスケジュールでした。

本格的に推薦の勉強を始めたのは、高校3年生の夏からです。

推薦入試の対策を熱心に取り組むことは大切ですが、合格できるかどうかは誰も予想できません。

そのため、推薦入試対策だけでなく、一般入試に向けた勉強も同時並行で行ってください。

推薦入試一本で対策を進めてしまうと、仮に不合格となった場合に、一般入試への切り替えが上手くいかないことがあります。

実際私は、二次選考が終わった直後「絶対落ちた」と思い、急いで一般入試の対策へシフトしました。

しかしそれでも「もう間に合わないかも」と感じることもありました。

このような心配をできるだけ避けるためにも、余裕を持った一般入試対策が重要です。

推薦入試対策だけで忙しいのもわかりますが、一般入試も見据えた対策を心掛けましょう。

②学校を最大限利用するべし

私は塾に通っておらず、授業が終わったらそのまま学校の図書館に残って勉強をしていました。

そして図書館の閉館時間に合わせて、職員室にいる先生のところに行っていました。

先生との時間は、質問をするだけでなく、小論文の添削面接練習をしてもらっていました。

ずっと同じ先生のところへ行くのではなく、いろいろな先生のところへ行き、意見をたくさんもらうのがオススメです。

夕方には学校が閉まってしまうという場合は、朝や昼の時間を活用すると良いと思います。

私も、朝は通常より1時間早く登校したり、昼休みは職員室へ行ったりと、放課後以外の時間も学校を活用していましたよ。

平日は毎日通える学校という場所を、有効活用してみましょう。

③他大学の過去問を使うべし

推薦入試の過去問は、一般入試に比べて少ないことが多いです。

また販売すらされていないこともあります。

実際私も過去問を買って対策しようと思っていましたが、推薦入試の過去問は販売されておらず、インターネットで過去問を検索したことがあります。

しかしインターネット上でも過去3年分の問題しか掲載されておらず、さらには著作権の関係で課題文が伏せられているという状態でした。

これでは十分な対策はできませんよね。

そのため、私は他大学の類似コースの過去問を解いていました。

自分の大学の過去問が十分になくても、他大学の中にはきちんと掲載されている過去問もあります。

そして自分の第一志望の専攻に似たコース他大学にもあるはずです。

このように過去問が不足している時は、他大学にも頼ってみてください。

小論文は書けば書くほど構成が理解できるようになり、慣れていきます。

慣れれば初めて目にする問題でも、今までの傾向からスラスラ書けるようになりますよ。

他大学の過去問も活用して、書く練習をたくさんしましょう。

おわりに

受験勉強は、対策をすればするほど安心感が生まれます。

その安心感に頼ってばかりではいけませんが、何もしないで挑むよりは精神的にも安定します。

また今まで積み重ねてきたものがあればあるほど、本番で力を出しやすくなります。

入試本番は緊張すると思いますが、それは他の人も同じです。

焦らず自分の力を信じて頑張りましょう!

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