はじめに
お茶の水女子大学の入試情報の少なさに困ったことはありませんか?
自分の周りにお茶の水女子大学を受験した人がいなかったり、ウェブで検索しても出てこなかったり、情報集めが大変ですよね……。
お茶の水女子大学は少人数制を導入しているため、入学後は行き届いた教育を受けられますが、受験においては情報の少なさに困ると思います。
そこで実際に、お茶の水女子大学理学部情報科学科に合格した私が、入試当日にやってよかったことや試験当日の注意点を紹介します。
お茶の水女子大学志望の方はもちろん、試験が近づいて不安な方や、入試がどんな感じなのか知りたいという方は必見です!
お茶の水女子大学の試験の基本情報
お茶の水女子大学の試験日程・試験開始時間と合格発表日
2025年度の試験日程は以下の表のとおりです。
引用:https://www.ao.ocha.ac.jp/application/faculty/body/application_faculty_d/fil/R7senbatsu.pdf
試験開始時間は10時でした。
合格発表日は3月9日です。
後期試験の試験日程は3月12日で、前期の合格発表日と近いため、前期・後期の両方を受験する方は、合格発表を待たずに後期試験の勉強を始める必要があります。
お茶の水女子大学の試験会場となるキャンパス
実はお茶の水女子大学には1つしかキャンパスがありません。
そのため全員が文京区大塚にあるキャンパスで受験します。
東京には御茶ノ水という地名がありますが、大学は全く別の場所にあるので注意しましょう!
お茶の水女子大学の試験会場へのアクセス
主に3つの行き方があります。
- 東京メトロ丸の内線茗荷谷駅より徒歩7分
- 東京メトロ有楽町線護国寺駅より徒歩8分
- 都営バス大塚2丁目停留所下車徒歩1分
(引用:交通アクセス・キャンパスマップ)
丸の内線茗荷谷駅を使う人が1番多い印象です。
お茶の水女子大学の試験前日から試験当日までの流れと過ごし方(合格体験談)
試験前日午後:勉強
勉強は過去問でミスの多かったポイントや暗記事項をさらっと確認する程度で、16時には切り上げていました。
ただ時間配分や、わからない問題に当たった時の対処法などのシミュレーションは重要視しました。
前日に学力以外で点数を伸ばせる方法はシミュレーションくらいなので、是非やってみてください!
試験前日22時:準備・就寝
寝る前に、試験に必要な持ち物の準備を入念に行いました。
検索エンジンで何度も「受験 持ち物」と検索し、忘れ物がないか確認したのを覚えています。
また、寝ようとしても不安要素を思い出して荷物をもう一度確認してしまったり、考えごとをしてしまったりするので、寝る時間は早めに設定しました。
実際は普段通り寝ることができたような気がします。
勉強での苦手分野はありましたが、シミュレーションのおかげで、不安が軽減した状態で夜を迎えられたことが大きかったです。
試験当日6時:起床
朝食はいつもと同じもので、ご飯と豚汁で温まってから家を出ました。
入試でお腹が痛くなってしまうハプニングはよく聞きますし、私も共通テストでお腹が痛くなってしまった経験があります。
なるべく食べ慣れているものを摂るようにしましょう。
試験当日8時:出発
持ち物の最終確認をしてから家を出ました。
時間には余裕を持って家を出るようにしましょう。
私は他大の入試の際、慌てて家を出て満員電車に乗ったところ、体調が悪くなってしまったことがあります。
原因は断定できませんが、ストレスも要因の1つだと考えられるので、時間に余裕を持たせることで少しでもリラックスした方が良いですよ。
試験当日9時:試験会場到着
茗荷谷駅から大学まではGoogleマップを活用しました。
私大受験の時と比べると、親御さんと共に大学に向かう受験生が多かった気がします。
大学内に入ってからは、掲示板を参考にしながら会場へと向かいました。
受験生によって試験会場が違うので、学内で迷ってしまいましたが、所々に立っていた職員の方に聞いて何とかたどり着きました。
困ったときは、恥ずかしがらずに人に聞くのがベストです!
私が受験した理学部情報科学科の受験教室は、理学部3号館の701号室でした。
701号室は情報科学科が実際によく使う教室なので、モチベーションが上がるかもしれないですね。
ちなみに理学部3号館で受験していたのは情報科学科だけでした。
他の教室には受験生がおらず、1つの教室で1学科全員が受験するのは初めての経験で、不思議だったのを覚えています。
試験1日目10:00~11:40:午前中の試験
1日目は数学(共通)を受験しました。(お茶の水女子大学の数学は複数あるので、過去問を解くときは注意してください。)
解答用紙には受験番号・名前を書く欄と、問題番号だけが印刷されていました。
日頃から罫線のない紙を使うと本番の感覚に近づくと思います。
私が解いた数学は大問が3つあり、大問3は微分積分で計算力を必要とする問題でした。
私は大問3で焦って思いつくままに計算を書き連ねていたら、少し複雑だったこともあり、計算ミスをしてしまいました。
数学を解くうえで重要なのは、配られた計算用紙に構成がわかるように計算過程を書くことです。
最初から丁寧に書いた方が計算ミスが少なくなり、確認の手間も省けるので、白紙に縦線を引いてから解くなど工夫しましょう!
試験1日目11:40~13:00:昼休み
コロナ禍ということもあり、自席のみでの食事でした。
試験の日は食べ慣れているおかずで、量が少なめのお弁当にしてもらっていました。
食後に眠くなりやすい人は食べる量に注意が必要ですね。
お手洗いは広くなかったので、混むのではないかと思いましたが、人の流れを見て空いていそうなときに行くと並ばずに入れます。
余った時間は時々参考書で英熟語を眺めながら休憩していました。
試験会場ではリラックスしづらかったので、人のいない階段付近まで行き、軽く歩きました。
試験は座りっぱなしで血流が悪くなってしまうので、建物内を軽く歩くだけでもリフレッシュできると思います。
試験1日目13:00~14:40:午後の試験
1日目の午後は英語を受験しました。
文章を読むことがメインの試験では、目が乾くと集中できなくなるので目薬は必須です。
私は数学で失敗してしまい、もうどうにでもなれという精神で英語の試験を受けたところ、リラックスして解けました。
お茶の水女子大学の試験は、どの教科も問題数が少なめです。
タイムアタック形式ではないので、途中で焦っても切り変える時間を取ることで挽回できます!
試験1日目16時:試験を終え帰宅
1日目は、2日目の化学の勉強をしながら帰宅しました。
しかし家に帰ってからは勉強はあまり捗らず、軽く暗記事項を確認できた程度でした。
前日に勉強面で足掻くのは厳しいと考えたほうが良いですね。
試験2日目10:00~13:00:試験
2日目は、物理・化学を受験しました。
情報科学科は数学・物理・化学・生物から2科目選択して受験します。
出願時までに選択科目を決める必要があるので、お茶の水女子大学の受験が決まったら、早めに過去問を解いて、どの科目を選択するのか考えるのがおすすめです。
2日目の試験は13:00までだったので、お腹が空かないように試験30分前にバナナを食べました。
試験中にお腹が空くことも眠くなることもなく、集中できて良かったです。
また試験会場の硬い椅子に3時間も座り続けるのは避けたかったので、クッションを持っていきました。
試験の内容についてですが、3時間の試験に対して問題量は多くないので、丁寧な見直しと解答用紙を埋めることが重要です。
化学の計算問題では、見直しの際に3問ほど計算ミスをしていたことに気付き、解答を修正できました。
物理では、わからない問題も諦めずに全て解答欄を埋めた結果、9割を超える点数をとることができました。
情報科学科は科目を選択できるので、得点調整が入ります。
難しくても全部解答することで高得点を狙える可能性が高まるので、ぜひ最後まで解き続けましょう!
試験2日目14時:帰宅
2日目は試験が終わってすぐに、早稲田大学基幹理工学部の合格発表を確認しました。
併願校がある場合、試験中に合否が気になることもありますが、目の前の試験に集中するよう心がけましょう。
お茶の水女子大学の試験を受けて分かった当日の注意点
①人が少ないため迷いやすい
お茶の水女子大学は、私大と比べると受験者数がかなり少ないです。
そのため、人の流れに身を任せていると迷子になってしまいます。
試験会場に行く前に必ずGoogleマップのストリートビューなどで確認し、学内で迷った際は職員の方に聞きましょう。
②リラックスできるような工夫をする
試験でミスをしてしまった場合、そのミスを引きずってしまうと、次の教科にも響いて試験全体の点数が低くなってしまいます。
ミスを忘れようと意識するより、リラックスする方法を自分で決めておきましょう。
私の場合、使い古した参考書を眺める、吐くことを意識した呼吸をする、休み時間に軽く歩く、などを意識していました!
③時計・筆記用具・受験票を忘れない
時計・筆記用具・受験票は忘れないようにしましょう!
実際に受験してみて、時計が置いてある試験会場はごく稀だと感じました。
また筆記用具を忘れたことを試験直前に気付いても、買い出しに行けませんし、試験監督から筆記用具は貸せないという説明をされるケースが多かったです。
受験票は当日忘れないことはもちろんですが、試験が終わっても、入学する際や成績開示をする際に必要になるので捨てないでくださいね。
最後に
ここまで入試当日に注意することばかり取り上げてきましたが、受験は気負いすぎるものではないと思っています。
最後の科目が終わったあと、私はやり切った気持ちでいっぱいになりました。
解けない問題もありましたが、今の私の実力を見せられたと感じたからです。
受験が相対評価であることは事実ですが、受験自体は自分のためにするものだと思います。
ですから戦いの場ではなく、頑張った成果を発表する場だと思って臨んでほしいです。
緊張する人が多いと思いますが、その緊張を力に変えられるように、この記事を参考にしつつ準備して、実力を見せにいってください!
みなさんの健闘を祈っています!