はじめに
高1、高2のみなさん、模試の復習はしてますか?
私は高1、高2の頃、得意な数学の惜しいミスしか確認していませんでした。
苦手な教科を確認する癖がなかった私は、その結果、共通テストの国語で大失敗してしまいました。
みなさんも同じ失敗をしないようこの記事を参考にして、模試への向き合い方を考えてみましょう!
目次
高1~高3の進研模試の成績
ここからは、進研模試デジタルサービスに残っていたデータを参照していきます。
「まっさきに復習してほしい教科」の変遷
こちらは高1の進研模試、高2のベネッセ総合学力テストの「まっさきに復習してほしい教科」と、その中の苦手単元です。

「まっさきに復習してほしい教科」とは、進研模試の成績表に載っている項目の1つで、簡単に言うと苦手教科のことです。
国語、特に古文と漢文が、苦手と判断されていることがわかります。
しかし高1のときは、3教科の合計点の偏差値や順位などの数字しか見ていなかったので、苦手教科についてはあまり考えていませんでした。
そのため、受験への意識が芽生えた高2の冬に初めて、高1のときに全然古典が解けていなかったことに気づきました。
完全に手遅れでしたね……。
偏差値の推移
偏差値は以下のように推移していました。

全体的に国語の偏差値が低く、安定していませんでした。
「偏差値50を超えているなら苦手教科ではないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、この記事で扱っている進研模試は、高めの偏差値が出やすい模試であるということに注意してください。
受ける模試の種類によって、偏差値の出方は大幅に変わるので、高めの偏差値が出たとしても気を緩めてはいけませんよ。
高1、高2時代の模試に対する姿勢
苦手な古典の対策を何もしなかった
高1、高2のときは苦手な古典の対策を何もしていませんでした。
ただ、高校入学時から国公立大学を目指していたので、入試で国語を使うことには気づいていました。
先ほども述べたように、わかりやすく苦手教科があった私ですが、古典の定期テストの点数は悪くなかったため、事態を重く考えていなかったのです。
これは、定期テスト勉強を優先している高校生が陥りやすい罠じゃないかなと思います。
模試に対するモチベーションがなかった
高校では、模試の目標と振り返りを書くよう口酸っぱく言われていましたが、あまり書いていませんでした。
「模試は現時点の実力を測るものだから、模試に向けて勉強しない」という考えだったため、模試に向けた勉強はせず、目標立ても軽んじていたのです。
振り返りはするとしても、数学で1、2ミスだったところを見直すなど、惜しい間違いだけを確認する程度でした。
この振り返り方では、伸び代の少ない部分だけを確認しているので、成績アップには繋がりにくいですね。
模試に対するモチベーションがなかったことが、共通テストの結果にも響いてしまいました。
苦手を放置し続けた結果……共通テスト本番の成績

こちらが共通テスト本番の成績になります。
太字で示したように、古文と漢文の点数が非常に悪いです。
私が受験したお茶大理学部情報科学科の換算方法だと、国語は共通テストの4分の1を占めます。決して侮ってはいけない配点ですね。
その結果、共通テストでの失点の約60%が国語という結果になり、国語が大きく足を引っ張ることになりました。
模試での苦手分野を放置して失敗した私が受験生に伝えたいこと
苦手な教科を放置してはいけない
苦手だった古典を放置し続けた結果、共通テスト本番で大失敗してしまいました。
模試でも、ここまで酷い点数を取ったことがほとんど無かったので、ショックは大きかったです。
結果的に、第一志望校に合格することはできましたが、合格発表が出るまで落ち着かない日々を過ごすことになりました。
模試で見つけた苦手教科は早いところ、克服しておくようにしましょう!
具体的には、模試で間違えた範囲の問題演習を重ねる、単語力が足りないと感じたなら毎晩単語帳を開くようにするなど、模試で見つけた自分の弱点を潰していきます。
模試の解説が理解できないと感じたら、高校の先生に質問するのもおすすめです!
国数英は高1、高2のときに固めた基礎が大事
国語の勉強は、受験生になってまず現代文から始めました。古典は所詮暗記だと思い、詰め込んでいけると考えていたのです。
しかし、上記の通り、共通テスト古典は大失敗に終わりました。
高3になると、数Ⅲや理科科目の詰め込みで、国語・英語に時間を割くことが厳しくなったからです。
ですから、高1、高2のときは公式・単語・文法など、基礎を固めることに徹しましょう。
国数英の基本事項は演習を通じて覚えていきます。
直前に詰め込めるほど簡単なものではありません!
定期テストで点数を取れていたからといって安心してはいけない
「定期テストで良い点数が取れる=入試でも良い点数が取れる」ではありません。
定期テストは範囲が狭く、求められる力も入試とは異なってきます。
定期テストは授業の理解度を測る、いわゆる「点数を取らせるテスト」です。
そのため出題範囲は狭く、最初には基本的な小問集合があり、そこで40点取れるなんてこともありますよね。
テスト範囲を応用できるかではなく、テスト範囲を勉強したかを見るのが定期テストになります。
しかし、入試は合格する生徒を選出する、いわゆる「誰かを落とすテスト」です。
全員が点数を取れるような問題は必要なく、どの範囲の知識を使って複合問題を解くのかが問われます。
つまり、定期テストで高得点を取れていても、出題範囲が狭く決まっているわけですから、「知識を組み合わせて問題を解く力」があるのかどうかはわかりません。
一方で、模試は複合問題が中心で、実際の入試問題を意識して作られています。
複合問題が多く含まれている模試では、入試に必要な「知識を組み合わせて問題を解く力」を養うことができます。
模試に対する意識を変え、模試で解けなかった問題にはきちんと向き合いましょう!
おわりに
この記事を読んで、心当たりのある方は今すぐ模試を引っ張り出してくださいね。
同じ失敗を繰り返さないよう、高1のうちから模試の振り返りをして、苦手単元の復習をするようにしましょう。
苦手範囲を減らすことは自信に繋がりますよ。入試で後悔しないために今から努力してみましょう!