国立・公立医学部に進学すると結局いくらかかるのか
お金がかかるイメージのある医学部ですが、医学部に進学すると結局どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は、国立・公立医学部の学費・費用を徹底調査してみました。
目次
国立医学部の学費は私立に比べると圧倒的に安い
国立大学の学費は学部によらず一律で、年間の学費が535,800円、入学金が282,000円となっています。(大学によって多少前後があります。)
よって国立・公立医学部の学費は6年間で約350万円。
これは私立医学部の学費である約3,200万円の10分の1です!
▼私立医学部の学費についてはこちら
国立・公立医学部の学費は、私立に比べると圧倒的に安いのです。
そのため、医学部を目指している受験生の多くが、国立・公立大学の医学部を第一志望校にしています。
私立医学部の学費は約3,200万円に対して、国立・公立医学部の学費はわずか約350万円。
なぜこれほどまで、国立・公立医学部の学費が安いのでしょうか。
答えは国の税金でまかなわれているからです。
1人の医師を養成するのにかかるお金は5,000万〜6,000万円かかると言われています。
つまり、国立・公立医学部の学生には、1人あたり5,000万円近くの税金が支払われているということになります。
国立・公立医学部の学生には、社会的にも大きな期待が寄せられているのです。
全医学部生の半数以上が国立・公立大学出身
全国にある医学部の数は、国立43校、公立8校、私立30校で、合計81校です。
医学部の学生の人数は、各大学100〜120人程度のため、単純計算で1年間で約8,000人が医学部に入学することになります。
お金がかかると思われがちな医学部ですが、8,000人中、実に4,000人以上が国立・公立の医学部に進学しているのですね。
私立医学部受験は4科目+面接から受験できる一方、国公立医学部受験には7科目+面接対策が必要になる
医学部生の半数が国公立に進学できると聞くと、国公立の医学部は入学しやすいように思えます。
しかし、それは大きな間違い。
国公立の医学部は、受験に必要な科目数が多く、受験する高校生のレベルも高いため、簡単には入れません。
7科目のすべてで高い得点が取れる高い学力が必要になってきます。
試験形式 | 試験内容 |
---|---|
推薦・AO | センター試験(5教科7科目)+内申書+面接or小論文 |
一般入試 前期 | センター試験(5教科7科目)+2次試験(英語・数学・理科2科目)+面接 |
一般入試 後期 | センター試験(5教科7科目)+面接or小論文 |
試験形式 | 試験内容 |
---|---|
推薦・AO | センター試験(5教科7科目)+内申書+面接or小論文 |
一般入試 前期 | 個別試験(英語・数学・理科2科目)+面接 |
センター入試 | センター試験(5教科7科目)+面接or小論文 |
医学部は学力が高い人ほど学費が安くすむという現実
国公立医学部は、学費が私立の10分の1ですむ一方、受験科目が多く難易度が高い。
私立の医学部も、学費が安いほど難易度が高い。
他にも、成績優秀な学生に対しては、学費の免除や奨学金制度を設けている大学が多数あることから、医学部は学力が高い人ほど学費が安くすむということです。
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ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰 「漫画 on web」(mangaonweb.com)