【国立・公立医学部の学費】医学部は卒業するまでに結局いくらかかるのか

国立・公立医学部に進学すると結局いくらかかるのか

お金がかかるイメージのある医学部ですが、医学部に進学すると結局どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は、国立・公立医学部の学費・費用を徹底調査してみました。

国立医学部の学費は私立に比べると圧倒的に安い

国立大学の学費は学部によらず一律で、年間の学費が535,800円、入学金が282,000円となっています。(大学によって多少前後があります。)

よって国立・公立医学部の学費は6年間で約350万円
これは私立医学部の学費である約3,200万円の10分の1です!

▼私立医学部の学費についてはこちら

【私立医学部の学費】医学部は卒業するまでに結局いくらかかるのか

2020.12.09

国立・公立医学部の学費は、私立に比べると圧倒的に安いのです。

そのため、医学部を目指している受験生の多くが、国立・公立大学の医学部を第一志望校にしています。

国立・公立医学部の学費はなぜ安いのか

私立医学部の学費は約3,200万円に対して、国立・公立医学部の学費はわずか約350万円。
なぜこれほどまで、国立・公立医学部の学費が安いのでしょうか。

答えは国の税金でまかなわれているからです。

1人の医師を養成するのにかかるお金は5,000万〜6,000万円かかると言われています。
つまり、国立・公立医学部の学生には、1人あたり5,000万円近くの税金が支払われているということになります。

国立・公立医学部の学生には、社会的にも大きな期待が寄せられているのです。

全医学部生の半数以上が国立・公立大学出身

全国にある医学部の数は、国立43校、公立8校、私立30校で、合計81校です。
医学部の学生の人数は、各大学100〜120人程度のため、単純計算で1年間で約8,000人が医学部に入学することになります。

お金がかかると思われがちな医学部ですが、8,000人中、実に4,000人以上が国立・公立の医学部に進学しているのですね。

次ページ:医学部の学費の現実

私立医学部受験は4科目+面接から受験できる一方、国公立医学部受験には7科目+面接対策が必要になる

医学部生の半数が国公立に進学できると聞くと、国公立の医学部は入学しやすいように思えます。

しかし、それは大きな間違い。

国公立の医学部は、受験に必要な科目数が多く、受験する高校生のレベルも高いため、簡単には入れません。
7科目のすべてで高い得点が取れる高い学力が必要になってきます。

国公立医学部の試験内容
試験形式 試験内容
推薦・AO センター試験(5教科7科目)+内申書+面接or小論文
一般入試 前期 センター試験(5教科7科目)+2次試験(英語・数学・理科2科目)+面接
一般入試 後期 センター試験(5教科7科目)+面接or小論文
私立医学部の試験内容
試験形式 試験内容
推薦・AO センター試験(5教科7科目)+内申書+面接or小論文
一般入試 前期 個別試験(英語・数学・理科2科目)+面接
センター入試 センター試験(5教科7科目)+面接or小論文

医学部は学力が高い人ほど学費が安くすむという現実

国公立医学部は、学費が私立の10分の1ですむ一方、受験科目が多く難易度が高い。
私立の医学部も、学費が安いほど難易度が高い。

他にも、成績優秀な学生に対しては、学費の免除や奨学金制度を設けている大学が多数あることから、医学部は学力が高い人ほど学費が安くすむということです。

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【私立医学部の学費】医学部は卒業するまでに結局いくらかかるのか

2020.12.09

画像提供:
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰 「漫画 on web」(mangaonweb.com




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