私立大学専願受験のメリット・デメリットを徹底解説!

はじめに

「学校では国公立大学の受験を推奨されているけど、私大専願にするか迷っている……」という受験生の方はいませんか?

筆者は、そんな不安を抱える受験生の1人でした。

私大専願にすることには、メリットデメリットが存在します。そのデメリットを理由に、私大専願を推奨されていない、という方もいるかもしれません。

この記事では、私立大学専願受験のメリットとデメリットについて、筆者の体験をふまえて紹介したいと思います。

ぜひ、受験校を決めるときの参考にしてみてくださいね!

私立大学専願のメリット

【私立大学専願のメリット①】受験科目が少ない

私立大学専願のメリットは、なんといっても受験科目が少ない、ということです。

文系私立大学の場合、受験科目は国語・社会科科目・英語の3科目であることが多いです。

また、社会科科目は世界史・日本史・地理の中から1科目を選んで受験することになります。

この3科目という受験科目数は、国公立大学の受験に比べて大変少ないものとなります。

受験科目数が少ないということは、限られた勉強時間の中で1つ1つの科目に割くことのできる時間が多くなるということです。

1つ1つの科目に割くことのできる時間が多くなると、それぞれの科目の完成度を高めることができます。

国公立大学が第一志望の受験生よりも、高いレベルに到達することが可能ですよ!

【私立大学専願のメリット②】得意科目で勝負できる

足を引っ張っている科目がある場合に、その科目を避けて勝負することが可能になることも、私立大学専願の大きなメリットです。

大学が設定する受験科目による制限はあるものの、自分で受験科目を選ぶことができるため、得意科目のみの構成も可能になります。

筆者は数学を初めとする理系科目が苦手だったため、得意な国語と英語で勝負したいと考え、私大専願を決めました。

また、英検やTEAP、IELTSなどの英語の資格試験の結果によって、英語の入学試験の加点や免除が発生する大学もあります。

英語が得意な人加点を利用して、英語でもっと差をつけられますし、苦手な人は試験の免除を利用して英語の負担を軽減することができます。

いずれの場合でも、資格試験を利用することで得意科目での勝負ができますよ。

自分の得意科目を最大限に活かせるような受験方式を選ぶことも合格への近道の1つです!
              

私立大学専願のデメリット

【私立大学専願のデメリット①】受験で使わない科目の勉強をすることになる

ここまで私立大学専願のメリットについて紹介してきましたが、メリットの中にはデメリットを含むものもあります。

その1つが「受験科目が少ない」というメリットです。

学校で国公立大学を受験するためのカリキュラムに沿った授業を受けている場合、勉強しなければならない科目数が必要以上に増えてしまいます。

「受験で使わない数学のテスト勉強をしていて、受験で必要な日本史の受験勉強があまりできなかった……」なんてことになったら悲しいですよね。

日本史の勉強法に興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。

【慶應法学部 日本史対策】難関日本史で合格点をとる方法を解説!

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また、共通テストを2日間の日程で受けることを強制されている場合、私大受験で必要ない科目も受験しなければならないことになってしまいます。

共通テストは文系科目の日と理系科目の日に分かれて日程が組まれているため、私立大学受験本番直前の大切な1日を必要ない科目の試験に費やしてしまうことになります。

また、高校では卒業のために単位を取得する必要がありますが、受験に必要ない科目の勉強時間がかさんでしまうと受験勉強に使える時間が減ってしまうので、注意が必要です。

【私立大学専願のデメリット②】完成度の高さが求められる

前述の通り、私立大学の受験科目数は少ないことが特長です。

そのため、1教科でも失敗してしまうと挽回が困難であるというデメリットがあります。

また、多くの受験生が少ない科目数を極めて受験に挑んでくるため、1つ1つの科目に高い完成度が求められるハイレベルな争いになります。

もしも志望校の受験科目に苦手なものがあり、それが避けられないのであれば、早めに手を打つ必要があると言えるでしょう。

私立大学専願の受験プラン

【私立大学専願の受験プラン①】筆者が私立大学専願に決めた理由

ここからは、筆者が私立大学専願に決めた理由についてお話しします。

筆者は高校2年生まで国公立大学の受験を視野に入れ、苦手だった数学の克服に努めて勉強してきました。

しかし高校3年生の春に、数学の成績が伸びないということを確信しました。

模試や受験対策の授業で出題される問題に歯が立たなかったからです。

理系科目が含まれた偏差値よりも、文系3科目で算出された偏差値の方が高かったので、数学が足を引っ張っているのは一目瞭然でした。

そこで、「苦手な数学の勉強に時間を費やすよりも、得意な国語や英語、まだ挽回できそうな状態にある日本史の勉強に力を入れる方が上位校を狙えるのではないか?」と感じ、私立大学専願を決めました。

高校は国公立大学の受験を勧めていましたが、最終的に共通テストの点数から合格圏内にあると推測された大学よりも上位の私立大学に合格することができました。

ですから、私立大学専願にして良かったと思っています。

【私立大学専願の受験プラン②】筆者の受験プラン

筆者の受験した大学群と、選んだ理由を以下にまとめます。

  • 女子大
    受験日程が早いため、一番最初に受験する学校として選びました。おさえ校として、女子大以外にも複数の大学に共通テスト利用型入試で出願しました。
  • MARCH
    「合格したら通いたい」と思える大学・学部学科のみを複数回受験しました。午前だけ・午後だけの入試も活用しました。当時の筆者の実力相応校です。
  • 早慶上智
    「学問として勉強したい」と思える大学・学部学科のみを受験しました。第一志望群だったため、懸ける思いも大きく、受験後はかなり疲れました。当時の筆者のチャレンジ校です。

早稲田大学の実態についての記事もあわせてご覧ください。

【早大生からのメッセージ】早稲田大学って実際どうなの?入学後の感想、お話しします!

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【私立大学専願の受験プラン③】気をつけるべきこと

最後に、受験校を決めたり受験プランを決めたりするときに、気をつけるべきことを紹介します。

まずは、チャレンジ校・実力相応校・おさえ校のバランスです。

自分の実力と相談しながら、受験校のバランスを決めましょう。

筆者は安定性を重視しておさえ校が多め、チャレンジ校が少なめ、実力相応校がその中間くらいになるように受験校を決めました。

人によって戦略は異なりますので、しっかりと考えて決めましょう。

また、体力への配慮も必要です。

受験は、ただ椅子に座ってペンを動かすだけでは終わりません。

慣れない交通機関を利用して受験会場に向かい、自分と同じ志望校を持つ受験生の波に押し流され、プレッシャーに圧倒され……と、疲れる要因は意外に多く潜んでいるのです。

身体的にも精神的にも疲労が溜まる受験期を、ベストコンディションで乗り切るためにも、余裕を持ったスケジュールにしておくと安心でしょう。

また、意外に大切なのが、学部ごとのパンフレットを確認してから受験する学科を決定することです。

筆者は「行くなら文学部!」と学部だけは決めていたのですが、実は高校3年生の受験直前期まで、学部ごとのパンフレットというものをきちんと見たことがありませんでした。

しかし、様々な大学の文学部のパンフレットを開いてみると、「ここが良いな」と感じていた学科で学ぶ内容として紹介されていることに、全く興味が湧かないことが発覚しました。

受験する学科をまだ決めていない方は、是非一度行きたい学部のパンフレットを確認してみて下さい。

受験校を決める際におすすめしないのは、受かっても行きたくない大学・学部学科の受験をすることです。

モチベーションが下がってしまい、受かるものも受からなくなってしまいかねないからです。

受かっても行きたくない大学・学部学科の受験をするくらいなら、行きたい大学・学部学科の対策に時間を割いた方が良いですよ。

おわりに

いかがでしたか?

私立大学専願にはメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。

双方をよく理解したうえで、私立大学専願を検討しましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

上智大学文学部新聞学科2年生。中高一貫校出身です。学校ではメディアやコミュニケーションについての勉強をしています!最近は課題に趣味にサークルにアルバイトに追われて転びながら前進中です笑