【慶應法学部 日本史対策】難関日本史で合格点をとる方法を解説!

はじめに

慶應法学部の日本史は、私立文系の大学の中で1、2を争うくらい難しいです。

時には、悪問といわれる程の細かい知識が問われることもあります。

そこでこの記事では、慶應法学部の日本史対策をどのようにしたら良いのかを、自分の経験を基に解説します。

実際に慶應法学部の日本史の問題を解いたことがある方も、まだ問題に全く目を通したことが無い方も必見です!

慶應法学部(日本史)の目標点数と実際の得点

慶應法学部では、英語・歴史・小論文の3教科の試験が行われます。

受験するにあたり、3教科でそれぞれ何点ずつとればよいのか、つまり目指す得点配分を明確にしておくことが大切です。

慶應法学部は極端な年を除いて、毎年合格者平均点240~260点です。

そのため、英語で130~150点、日本史で70点、小論文で40~50点、というのが理想的な点数のとり方だと思います。

日本史では70点以上を取れるように頑張りましょう。

問題の配点が公表されていないため正確にはわかりませんが、私の本番の点数は85点前後でした。

【慶應大学合格体験記】時期別の勉強時間・模試の偏差値の推移と使用していた参考書まとめ

2022.01.31

慶應法学部(日本史)の過去問対策(開始時期と量)

慶應法学部(日本史)の過去問対策を開始した時期と当時の学力

私が初めて慶應法学部の日本史の過去問を解いたのは、高校3年生の1月2日でした。

「本番の約1ヶ月半前に初めて過去問に触れるのは遅くない?」と感じる方がいるかもしれません。

私がこの時期まで過去問を解かなかった理由は2つあります。

1つ目は、自分の中で日本史を一通り覚えきったと自信をもてるようになったのが12月頃だったということです。

2つ目は、第一志望の慶應法学部の過去問をなるべく本番の直前までとっておきたかったということです。

直前の時期は一番実力がある状態ですから、理想的な形で本番に向けた練習ができると思います。

これはあくまで私の経験談なので、参考程度にしてください!

私は、慶應法学部の過去問を解き始めた時点で、大抵の志望校の日本史の過去問で8割、センター試験の過去問では9割を安定してとれるくらいに学力が仕上がっていました。

慶應法学部(日本史)の過去問は何年分解くべき?

過去問を何年分解くかは、慶應法学部が自分の中で何番目の志望校なのかによって変わると思います。

私は慶應法学部が第一志望だったので10年分解きました。

第二志望以降なら、志望順に応じて3~5年分くらい演習するとよいでしょう。

もちろん時間が許せば、なるべくたくさんの量の過去問に触れるべきです。

たくさん問題に触れることで、確実に点数をとるべき問題と、そうではない問題の判別ができるようになりますよ。

慶應法学部(日本史)の過去問の使い方

慶應法学部(日本史)の過去問の解き方、解説の使い方

ここからは実際に過去問を解く際に、どのように解けばよいのかを解説します。

まず、わかるところから選択式の穴埋め問題を解きましょう。

選択式の問題には重箱の隅をつつくような問題もありますが、基本的な設問を先に抑えます。

そのあと残った問題については、消去法をうまく活用しながら地道に辛抱強く考えましょう。

正誤問題は5択と多めですが、基本的な難易度のものが多いため、出てくる用語や出来事の因果関係を丁寧に抑えながら選択肢を絞り込みば解けますよ。

過去問を解く際には、多くの方が赤本を使いますよね。

赤本の解説は比較的丁寧に書かれています。

そのため答え合わせの際は、問題の正誤に関わらず解説に目を通し、読むだけでなく大切だと思ったポイントはノートにメモしておくとよいでしょう!

慶應法学部(日本史)の過去問対策の復習、解き直しの仕方

復習ではまず、間違えた問題について、用語を知らなかった、思い出せなかったなど、正答を導けなかった理由を考えてみましょう。

そして、その原因に応じて用語を新たに覚えたり、覚えなおしたりします。

知らなかった用語は、用語集で調べてその周辺知識もまとめて覚えるとなお良いです。

復習ができたら2週間程おいて、もう一度解きなおしてみましょう。

受験が直前に迫っている場合には、2週間より短いインターバルでも構いませんが、なるべく2回解くことをおすすめします。

その際には、選択肢を消すという作業もあるため、間違えた箇所だけでなく全て解きなおすようにしましょう。

例えば正誤問題は、選択肢が間違っている根拠なども説明できるようになるとより知識が身に付きますよ。

【時期別】実際に使用していた参考書とその使い方と効果

①山川の教科書

山川の教科書は歴史学習の基本です。日本史を選択していれば大抵の方が持っていると思うので、受験する大学に関わらず最低でも一回は通読しましょう。

通しで読むことで、学ぶべき日本史の全体像を把握することができます。

それに加え、理解しやすい範囲・理解しにくい範囲を知り、その後の対策に活かすことができますよ。

②山川の用語集

「細かい知識で差をつけたい!」という方は積極的に山川の用語集を活用してください。

特に私立文系志望で、対策を3教科(小論文含め4教科)に絞っているのであれば、用語集の説明文まで暗記をするのが理想的です。

慶應法学部をはじめ、私立大学の多くの日本史の入試では、教科書には載っていない用語や出来事に関する知識が必要になりますよ。

私は教科数を絞っていて、なおかつ慶應法学部が第一志望ということもあって、用語集の説明文までなるべく暗記しました。

③東進ブックス 日本史一問一答

私立文系志望でも、他の教科の勉強が忙しく用語集まで覚える余裕はないかもしれません。

しかし東進の一問一答は、できるだけ完璧に覚えたほうが良いと思います。

なぜなら慶應法学部の日本史では先述した通り、細かい知識を持っていることがとにかく重要となるからです。

もちろん用語集をできるだけ暗記することが理想ですが、一問一答を完璧にすれば、他の受験生との差をつけることは可能です!

私は表紙がとれてボロボロになるまで使いましたし、受験会場でもこの参考書を持っている人はたくさんいました。

④東進ブックス 日本史史料一問一答

私は史料問題対策として、東進の日本史史料一問一答を用いていました。

慶應法学部の日本史では、たった1文だけで何の史料のことかを答えさせる問題が出ます。

そのため基本的な史料については、文章をそのまま覚えておく必要があるのです。

参考書を使う時は赤シートを活用すると良いでしょう。

赤シートで隠しながら史料の中の重要語句を覚え、赤文字になっている場合は出典史料の作者まで覚えましょう!

最後に|慶應法学部(日本史)で高得点をとるためのアドバイス

最後に、私が慶應法学部の日本史で高得点をとるための鍵だと考えるポイントをお伝えします。

それは「文化史」「戦後史」です。

なぜなら現役生は、限られた時間の中ぎりぎりで通史を終わらせるため、最後に学習する戦後史と、通史とは別メニューとなる文化史の対策が手薄になりがちだからです。

そのため、今挙げた2つの分野については自分で対策を進める必要があります。

戦後史は夏休みの間に一学期の復習と平行して、教科書を読んで流れを把握しておくとよいでしょう。

夏休み後に忘れてしまっても、授業で習う時に効率よく覚えられるようになりますよ。

文化史は漢字がたくさん出てくるなど非常にとっつきにくいと思います。

ですから、資料集を用いて視覚的に情報を処理することがおすすめです。

時間がかかるのをもったいないと思わず、自分で仏像の簡単な絵をかいてみたり、作者と作品をまとめた表を作ったりすると、定着が早くなるでしょう。

みなさんの健闘をお祈りしています!

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2020.08.08



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