はじめに
近年増えている推薦入学。
受験勉強を早くに終えられて楽に見える分、入学後勉強についていけるのかといった不安を抱えることもあるのではないでしょうか?
そこで、ここでは実際に推薦入学で文系の学部に進学した私が、入学前に抱いていた不安と実際入学してわかったことを体験談を交えて紹介します!
推薦入学を考えている人はもちろん、すでに推薦入学が決まっている人もぜひ大学生活の参考にしてみてくださいね。
目次
不安その1:推薦入学でも大学の勉強についていけるのか
みんな初めて学ぶことだから問題ない!
大学で学ぶことは、高校で学んだことのなかった新しいことばかりです。
みんな初めて学ぶことなので、「ついていけない!」と感じたことはほとんどありませんでした。
また、レポートも受験勉強で得た知識を問われることはなく、たいていが講義をきちんと聞いていれば書ける内容です。
「レポートの書き方なんてわからない」と初めは心配していましたが、そもそもレポートの書き方をちゃんと知っている新入生はほとんどいません。
推薦入学・一般入学問わずみんな1からのスタートなので、心配することはありませんよ!
ちゃんとテスト勉強してきたことは大学でも通用する
大学の定期テストと聞くとなんだか難しいように思えるかもしれません。
ですが、大学の定期テストは講義をきちんと聞いて、きちんと講義内容を復習すれば解けるものがほとんどです。
高校に比べて回数も少なく、難易度も高くありません。
推薦入学を利用するには、高校時代毎回の定期テストできちんと勉強する習慣を身につけて良い成績をとっておく必要がありますよね。
きちんと講義に出てノートをとり、テスト前には復習するといった高校時代の習慣を続けられれば心配ありません!
また、テストによっては高校時代に鍛えた暗記法や小論文の書き方が使えることもあります。
自分で確立したテスト勉強法は、大学生になっても活かせますよ♪
※ただし、英語はやっておくべき
確かに、講義で学ぶ内容は新しいことが多いので、心配する必要はありません。
ですが、英語の授業だけは注意が必要です。
大学の英語の授業は、高校のように長文読解や文法問題を解くわけではありません。
今まで学んできた英語の文法事項を踏まえて、英語でディスカッションしたりスピーチしたり……といった授業が行われます。
推薦入学が決まった後、全く英語に触れていない状況でこのような授業を受けるのは、とてもきつく感じると思いませんか?
そこで、入学してすぐ行われる英語のクラス分けテストを目標にして少しでも英語の勉強をしておくことをおすすめします。
まずはセンター試験の英語の問題を解いてみましょう。
クラス分けテストがTOEICやTOEFLと決まっているならばその過去問を解いてみましょう。
余力があるならば、英会話教室に通ってみるのもおすすめします。
不安その2:推薦入学したことをバカにされないか
推薦入学をバカにする人と仲良くなる必要はない
推薦入学者に向かってわざわざ「推薦はバカだ」と言ってくる人はほとんどいません。
そもそも、入学した時点で誰が推薦入学か、誰が一般入学かなんて判別できないので、聞かれなければ言う必要もないのです。
ですが、仮に表立ってバカにしてくるような人と出会った場合、その人とは早めに縁を切りましょう。
大学にはとても多くの、いろいろな考えを持っている学生が集まっています。
たった一人と縁を切ったくらいでは独りぼっちになることはありません。
バカにされたことで悩んだり落ち込んだりする暇があったら、その分ほかの人と出会って、自分の友達の輪を広げていきましょう!
同じ推薦入学で入った子と語り合える
「類は友を呼ぶ」と言うように、同じ推薦入学を経験した者同士仲良くなることはとても多いです。
私も実際、入学してすぐ仲良くなった友達は同じ推薦入学を経験した子でした。
同じ受験を経験しているからこそ、「推薦入学だからなんか申し訳ないよね」といった話も気軽にできます。
おかげであまり悩まずに過ごすことができました。
推薦入学したことで抱える悩みや不安を共有できる相手がいるのは、とても心強いですよね。
また、推薦入学を経験した人は、勉強の向き合い方が似ていることも多いです。
そのため、普段から講義で生まれた疑問について互いに聞きあったり、定期テスト前にも一緒に勉強したりと共に頑張れますよ。
※「私、推薦入学だからバカ」はNG
時には、周りの友達の勉強熱心な姿や友達との学力差に落胆することもあります。
しかし、そんな時に推薦入学を言い訳にすることは避けましょう。
なぜなら、さぼったり成績が悪かったりするのは自分自身の怠惰のせいであって、決して推薦入学のせいではないからです。
推薦入学だろうと一般入学だろうと、頑張る人は頑張りますし、頑張らない人は頑張りません。
また、「推薦入学だからバカ」と発言することは、他の推薦入学者に対しても失礼ではないでしょうか?
私もついつい推薦入学を言い訳に使ってしまったり、言い訳しているのを聞いたこともありました。
ですが、どちらにしてもあまりいい気分にはなりません。
言い訳したい気持ちはグッとこらえて、その分努力しましょう!
不安その3:推薦入学したことを後悔しないか
「思ってたのと違う」ことがあっても大丈夫
推薦入学のために志望理由書を書くとき、やりたいことや学びたいことをたくさん考えることと思います。
しかし実際入学してみると、雰囲気が想像と違う、勉強できることが違う、と感じることも少なくありません。
授業だけでなく、部活やサークルでも「思ってたのと違う」と感じることも。
ですが、たとえ高校生の時に思い描いていたような学びや活動ができなくても、落ち込む必要はありません。
大学で学ぶことはどれも新しく、分野も幅広いため、新しい興味が湧いてくることもあります。
また、大学は高校までよりずっと学校外での活動が自由です。
大学内のサークルで満足できなければ他の大学の学生と一緒に活動できるインカレサークルがあります。
バイトもその気になればテレビ局など、将来に繋がる場所を選ぶこともできるんです。
あまり大学の中だけや理想に囚われすぎず視野を広げて見ると、思いがけない出会いがありますよ。
他人の話は所詮「たられば」!
納得して推薦入学を選んだとしても、周りから言われて正しかったのかと不安になってしまうこともあると思います。
私は、入学後に親戚から「推薦選ばなくても良かったんじゃない?」と言われたことがありました。
その時は「一般でも同じ学科に入れるよう頑張ってた」と言いましたが、実際合格できる自信はありませんでした。
いくら大学入学後は推薦入学も一般入学も関係ないと言っても、誰かから言われると気になってしまうものですよね。
ですが、編入や転学でもしない限り、行ける大学は1つだけです。
もし、推薦入学をしないで一般入学をして別の大学に入っていても、「あの時推薦を選んでいれば……」と言われていたのではないでしょうか?
推薦入学か一般入学か、どちらが正解であったかは誰もわかりません。
他人の話は所詮もしもの話。重く捉える必要はありません!
※安易に推薦を選ぶのはやめよう
いくら推薦入学したことを後悔しないといっても、安易に選べば後悔します。
例えば、「早く受験を終わらせたいから妥協して指定校推薦を使う」といった場合。
入学後に「妥協しないで勉強すれば良かった……」と思ってしまいそうですよね。
なので、受験で推薦入学を使おうか悩んでいる人は、その選択が妥協案でないか今一度よく考えて見てください。
また、推薦入学は一般入学と比べて時期も早い分、情報も早くから集める必要があります。
それでいて、評定平均や英語の検定試験など、準備がその場しのぎで何とかなるものでもありません。
特に、評定平均は高校3年間が問われるので、途中で気づいた時にはもう手遅れ……なんてことも。
少しでも推薦入学を考えている、という人は、できる限り早めから情報を集めて準備することをおすすめします!
おわりに
推薦入学だからといって、大学で肩身の狭い思いをしなければいけない、なんてことは全くありません。
これから入学するという人は心配せずに大学生活を謳歌してください!
推薦入学を考えているという人も入学後のことは悩まず準備を進めてくださいね。