前日入りって何⁉地方受験生のための前日マニュアル

はじめに

受験しようと考えている大学が遠い……。地方での受験ができない……。

国公立大学志望の受験生はもちろん、私大専願受験生の中にも遠方での受験を強いられている方もいるでしょう。

地元を離れ、見知らぬ街で一人で受験するのは怖いですよね。しかし前もって準備し、具体的にイメージしておけば、何ら恐れることはありません!

「緊張で自分の実力を最大限発揮できなかった……」なんてことがないように、早めに対策しましょう。

夏休みから受験日前までにやること

夏休みから受験日前までにやることを紹介していきます。

受験日の日程を立てる

まずは受験日の日程を立てましょう。基本的には前日入りですが、北大など雪が降る可能性が高い所の大学を受ける場合は前々日入りするようにしましょう。

雪で飛行機が飛ばないということも珍しくありません。念には念を入れることが大切です。

親の同伴の有無

次に親に同伴してもらえるかを確かめます。遠方受験の場合、親に同伴してもらうことが理想ですが、仕事の都合などで同伴することが難しいこともあります。あらかじめ、きちんと確認しておきましょう。

ホテルの予約は早めに!

遠方受験の場合、ホテルの予約は一番大切です。夏休みあたりから予約は始まっています! 好立地で人気のホテルはすぐに埋まってしまうため、夏休みの時期に予約しておきましょう。

しかし仮に希望するホテルが埋まっていても、新テスト後には受験校を変える人が一定数いるのでそこがねらい目です。

ホテル選びの基準として最も重要なのは、大学の最寄り駅から2~3駅以内の交通の便が良いホテルや、大学のそばにあるホテルを選ぶことです。

試験日当日の電車の遅延はよくあります。実際私が受験したときには、電車が止まってしまいました。そのため大学への近さは、非常に大事になります。

また朝食付きのプランがあるかどうかも重要です。ホテルのおいしく栄養がとれた朝食を食べ、頭をしっかり働かせてから受験に臨みましょう。

それに加え、加湿器があるかどうかも確認しておきましょう。机があれば勉強することができますし、加湿器があると乾燥で喉を傷めることを防ぐことができます。

部屋をシングルにするかツインにするかは、親が同伴するかどうかがひとつの判断材料でもあります。

シングルのメリットは自室と変わらない状態であること、睡眠の妨げがないことが挙げられます。

デメリットは親同伴の場合、料金が割高になる、荷物の置き場が少ないことです。

ツインのメリットは親と同じ部屋なため落ち着く、話し相手がいるという点です。

デメリットは直前にツインの予約は困難、親が勉強の邪魔になってしまう、などです。

またツインを予約してもベッドが2段ベッドになっただけ……という事例も(経験談)ありますので詳細についてもチェックしてください。

交通機関の予約

最後に、交通機関の予約も必須です。新幹線は、学割や「ぷらっとこだま」、早割などの割引を利用すると安く抑えられますよ。

また飛行機を利用することもあるかと思いますが、格安航空機は避けておくほうが無難です。

格安航空会社ではキャンセル不可だったり、遅延・欠航した場合に振替便がなかったりするためです。受験直前は予約も混みあうため、早め早めで動きましょう。

受験前日の過ごし方

持ち物の確認

一番大事なのは持ち物の確認です。二次試験の受験票と、新テストの受験票は必ず何度も確認してください。この2つが受験には不可欠です。絶対忘れないでください。

筆記用具はシャーペンだけではなく、鉛筆も持っていきましょう。マークシートを早く塗りつぶせるので便利ですよ。

ただし、和歌や格言等が印刷されている鉛筆は許可されていないので気を付けてください。

また1日中試験の場合が多いと思いますので、お昼ご飯を持参しましょう。

あとは受験で使った参考書もお守り代わりに持っていきましょう。「ここまで頑張ってきたんだ」と見返すことで自分を奮い立たせることができます。

また実用的な面から見ても休憩時間が思ったよりも長いため、何も持って行かないと手持ち無沙汰になってしまいます。

他には腕時計(会場に時計がない場合が多い)、現金ICカード身分証明書携帯電話ハンカチ・ティッシュを持っていきましょう。

また受験日は寒いため、カイロひざ掛けもあると役立ちます。

受験会場の下見

次に、下見をしておくことも大事です。駅から大学までの道筋や受験会場を実際に確認しておくと気持ちに余裕が生まれます。

大学によっては上級生が案内してくれるところもあるそうです。

前日のリラックス法

受験前日だからといって、いつものように勉強するのはおすすめできません。

勉強に迫られ緊張状態になるよりは、テレビを見たり好きな曲を聴いたりしてリラックスをするほうが良いでしょう。

勉強するにしても単語や公式、重要事項の確認にとどめておくことをお勧めします。

また、一切勉強しないのもひとつの手です。

新たに分からないところやあいまいなところを見つけて不安になるよりは、「もうここまできたら結果は変わらない」と開き直ってしまうほうが良い、という意見もあります。

自分のタイプに合わせて対応してください。

最後に、前日は早めに寝ましょう。夜遅くまでスマホをいじって夜ふかししていては、当日に実力を100%発揮できません。

慣れない環境かとは思いますが、とりあえずベッドに入ればいつの間にか眠りに落ちているでしょう(経験談)。

どうしても寝られないという人は、アイマスクや入浴、お気に入りのゆったりとした曲を聴く、ココアなど温かい飲み物を飲むなどしてみてください。

受験当日の親の過ごし方

「受験当日は親はどのように過ごせばいいの?」と聞かれたことがあるかもしれません。親には大学近くの物件を見回ってもらいましょう。

大学近くの不動産屋さんが、当日大学で物件を紹介してくれます。あらかじめ親にはどんな部屋がいいのかを伝えておくと良いでしょう。

また、大学周りの家賃の相場を調べてもらいましょう。大学近くの家賃が高くても、最寄駅沿線は安い場合もあります。受験がひと段落してからそちらと比較することができます。

そして一人暮らしの選択肢は、アパートだけでなくもあります。

受験日には大学寮の見学がされることが多いため、時間に余裕があればそちらもチェックしてもらいましょう。

国公立の場合、寮はアパートと比べると家賃が安いですよ。候補の一つに入れておくことをお勧めします。

周辺環境の確認は忘れないようにしましょう。数年間住むことになるので、近くにスーパーがあるかや治安はどうかなどのチェックも大切です。

チェックした物件の中に良いところがあれば仮押さえをしておきましょう。

優良物件はすぐに埋まってしまいますし、万が一うまくいかなかったとしてもキャンセルが可能なところは多いため、先手必勝で押さえておくことが必須です。

おわりに

「受験は情報戦だ」私の高校の進路資料室の前に貼ってあった言葉です。

受験準備は勉強だけではありません。受験前日までに何をやるべきなのかを知っておくことも受験勉強の一つです。

受験日前日までにやることを整理し、準備万端で受験に挑みましょう。地方出身でも恐れることなく堂々と戦ってきてください!




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