はじめに
国公立大学志望のみなさん、併願校受験について考えたことはありますか?
併願校選びに苦戦している受験生も多いと思います。
そこでこの記事では、国公立大学志望者のために、併願校の選び方や対策、過ごし方について解説していきます。
適切な併願校受験で後悔の無い大学受験にしましょう!
併願校の選び方
【併願校の選び方①】行きたいと思う大学を選ぶ
前提として、併願校は通うことになるかもしれない大学です。たとえ合格を勝ち取っても、行きたいと思うことが出来ない大学には、出願するべきではありません。
まずは自分がやりたいことを考え、そのビジョンと合致する大学及び学部学科を選ぶようにしましょう。
併願校の数は現役志向の強さによっても変化しますが、6-10校程度リストアップしておくと良いですよ。
また、国公立志向が強い方でも、場慣れのために併願校を数校は受けるようにしましょう。
【併願校の選び方②】大学のレベルを分散させる
併願校は同じ偏差値帯の大学をたくさん受けるのではなく、レベルを分散させるようにしましょう。
様々なレベルの大学を受けておくことで、1つでも多くの合格を得る可能性が高まります。
特に共通テスト利用入試など、対策量に変化のない入試形式のものは積極的に利用していくと良いです。
共通テスト利用入試についての記事もあわせてご覧ください!
【併願校の選び方③】スケジュールを調整する
併願校を受験する際に、忘れてはいけないのが第一志望校の存在です。
国公立大学の入試実施時期は私立大学に比べると遅く、必然的に私立大学の受験期間は国公立大学受験の直前ということになります。
国公立大学受験の直前期のラストスパートを妨害してしまっては本末転倒ですよね。
国公立大学の対策を圧迫しない程度に併願校受験をしましょう。
また、体力や集中力の限界を考え、連続受験は2日から3日までにした方が良いです。
筆者は運動をあまりしない人間だったので疲れやすく、2日連続で受験した次の日はぼーっとしてしまい、勉強に集中することが出来ませんでした。
連続受験を控えたうえで、志望度がどんどん高まるようなスケジュールにすると、第一志望校の入試で最高の実力を発揮することが出来ますよ。
併願校の対策
【併願校の対策①】第一志望校と被る範囲を優先的に対策する
併願校にも当然対策は必要です。しかし、その大学特有の出題形式や出題傾向の対策に時間をかけすぎてしまうと、第一志望校の対策を圧迫してしまいます。
そのため、少しでも第一志望校と被る範囲を優先的に対策していきましょう。
世界史の場合、併願校の短文記述問題の練習により、第一志望校での長文記述問題に必要な表現を獲得することが可能です。
形式が違うだけで問われているものが同じであると理解し、効率の良い学習を行いましょう。
【併願校の対策②】過去問は必ず1年分以上解く
併願校であっても、必ず1年分以上は過去問を解きましょう。
過去問は単にかつて出された問題というだけでなく、大学側からのヒントでもあります。
どのような問題が出されるのか、どのような問題に対応できる人材が欲しいのか、などがわかります。
そのようなヒントを活用し、傾向を掴んでおくことで対策しやすくなり、合格可能性も跳ね上がりますよ。
どれほど時間がなくても、1年分の過去問を解いて傾向を掴むことは必須です。
併願校の受験当日の心構え
【併願校の受験当日①】適度な緊張感を持つ
国公立大学志望のみなさんにとって、私立大学入試は言わば前哨戦です。
前哨戦も勝ってこそ。油断をしてはいけませんが、一方で練習だという気持ちも持つべきです。
合否が出るということで、共通テストとは違った緊張感に襲われることになるでしょう。
しかし過度に緊張してしまっては、自分の実力を発揮することができなくなります。
第一志望校の入試で緊張しないようにするために、また問題をスムーズに解けない時の練習をするためにも、併願校入試を有効活用していきましょう。
過度な緊張はNGです!
【併願校の受験当日②】試験日のリズム感を掴む
受験当日というのは、学校や予備校で過ごす1日とは少し違った雰囲気やリズムになります。
そのため、併願校入試で受験独特のリズム感を掴んでおき、第一志望校の受験当日までに慣れておくようにしましょう。
具体的に確認すべきことを3つ紹介します。
1つ目は、試験の前日と当日に食べるご飯が体に合っているかどうかです。
前日の夜ごはんによる自分の体調は良好か、試験の間の昼ごはんは何を食べれば胃もたれしないかなどを確かめます。
場合によっては食べるものを変更してみて、第一志望校の受験当日までに自分に合うものを探しておきましょう。
受験当日の昼ごはんの決め方についての記事もあわせてご覧ください!
2つ目は、試験前の予鈴から本鈴までの待ち時間にすることが有効かどうかです。
緊張をほぐすために使うのか、暗記内容を心の中で復唱して確認するのか、などその短い時間で自分のやりたいことができているかを確認しましょう。
3つ目は、試験の前後の過ごし方が有効かどうかです。
試験教科前の最終チェックに何を準備するべきなのか、また終わってからもすぐには帰れないので、その間にすることは準備できているかなどを確認しましょう。
このように、諸々の確認を各入試ごとに行い、自分に合った過ごし方を見直していくと、第一志望校の入試までには試験慣れでき、最高の環境で受験できると言えます。
併願校の合否発表後の過ごし方
併願校の合否結果は、第一志望校の入試より前に出る場合が多く、とても気になるものです。
人によっては、合否結果を見ないで最後まで受験を乗り切ろうとすると思いますが、筆者は合否が出る度に確認することを推奨します。
というのも後でまとめて見ようとすると、合否結果が気になってやきもきしてしまい、逆に集中できない可能性があるからです。
また、早く結果を知った方が次の受験校に対する気持ちの切り替えが上手くいきやすくなりますよ。
【併願校に合格した場合】入学金を払うか考える
併願校に合格してから考えるべきことは、入学金を支払うかどうかです。
大学入学金はたとえその大学に入学しなくても、返還されることは基本的にはありません。
自分が勝ち取った合格を有効にしておくために必要なお金が入学金なのです。
そのため、同じレベルの大学に複数合格している場合、どの大学により通いたいかということを考える必要があります。
レベルの違う大学に合格している場合は、志望度やレベルの低い大学には入学金を払わなくて良いということになります。
大学によっては、入学金の納付期限が国公立大学の合格発表より前に設定されているので、できるだけ最小限の入学金を払うようにすると良いでしょう。
少なくとも1校は入学金を払った方が、現役で大学に進学できるという安心感から焦らずに受験に挑むことができますよ。
入学金について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください!
【併願校に不合格した場合】切り替えて次の受験校の対策に取り組む
併願校に不合格だったからと言って落ち込むのは禁物です。
次の私立大学や第一志望校の入試の準備に、より熱心に取り組むのが良いでしょう。
メンタルの不調は自分が思うよりもずっと、それ以降の入試に影響します。
精神的な理由から普段できるはずの問題が解けなくなってしまうと、負の連鎖を形成してしまいます。
傾向や問題内容との相性もあるので、気にし過ぎないようにしましょう。
ただし今後に活かすためにも、出来るはずなのに間違えた問題はしっかり復習しておいてください。
おわりに
受験期には、どうしても普段通りの態度や考え方が出来なくなってしまうものです。
出来るだけ焦らず併願校受験を乗り切るために、この記事を活用してくれたら嬉しいです。
併願校受験を甘く見過ぎず、適切な対策で大学入試を乗り切りましょう!