はじめに
皆さんはもう受験案内を確認しましたか?
この記事では去年と今年の共通テスト受験案内を読み比べ、変更点や注意点、対策をまとめています。
是非参考にしてみて下さい!
目次
国語
去年と今年の違い
①大問数
去年は大問数が4つでしたが、今年は近代以降の文章の大問が1つ追加されました。
追加された大問は資料集読み取り問題(提示される資料は3つ程)で小問4つで構成されています。
②配点
去年は近代以降の文章が100(=50+50)点、古文50点、漢文50点の200点満点でした。
しかし、大問追加により今年は近代以降の文章が110点、古文45点、漢文45点の200点満点に変更されました。
③試験時間
去年は80分でしたが、今年は90分と10分延長されます。
注意点と対策
大問が1つ追加されたのに対して、試験時間はたったの10分しか追加されていません。
塾で働いている知り合いに聞いてみましたが、生徒達も実際に10分で解くのは難しいそうです。
追加される大問の推奨回答時間は13〜15分とのことなのでやはり10分では足りないでしょう。
ある塾の共通テスト模試では、追加される大問の想定問題として空欄があるレポートが提示され、資料Ⅰ〜Ⅲを読んだ上で空欄に当てはまる文章を問う問題が出されました。
知り合いによれば現代文というより、社会科目の資料読み取り問題のように捉え、問題の流れを掴めば満点が取りやすいそうです。
塾などで共通テストの過去問を解いている人は時間配分に注意して下さい。
過去問を解く際は早く解答する感覚を身につける為に規定の80分から5分程削るなどの工夫をして旧形式への慣れすぎ防止を図りましょう!
地理歴史・公民
去年と今年の違い
①教育課程変更の影響で選択できる科目が変
化した
(去年)
<地理歴史>「世界史A・B」「日本史A・B」「地理A・B」
<公民>「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」
(今年)
「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」
共通テスト志願者は新課程に基づく試験を受けることが原則ですが、旧課程履修者は希望すれば経過措置により旧課程科目を受験できます。
ただ、新課程科目と旧課程課程を組み合わせることはできません。
②2科目受験する際に選択不可能な組み合わせが生まれた
詳しくは下の表を見てください↓
注意点と対策
今年は新課程になったことで、多少問題のスタイルが変化しました。
例えば、「歴史総合、世界史探究」(旧課程での「世界史」)では大問1で世界史と日本史が融合したような問題が出題されます。
ただ、知り合いによると基本的に融合される日本史(世界史)のレベルはそれほど高いわけではない為、身構えすぎる必要はないそうです。
息抜きとして日本史(世界史)選択の友達とお互いの苦戦している箇所や教えてほしい時代について話す機会を作ってみてもいいかもしれませんね。
話すことで知識の定着にも繋がりますし、話の中で聞いた日本史(世界史)の知識が役立つ可能性はゼロではありません。
また、選択科目の「地理総合/歴史総合/公共」では「地理総合」「歴史総合」「公共」の3つが出題範囲ですが、全てを解答するのではなく3つの内2つを選択解答する方式なので気をつけて下さい!
数学
去年と今年の違い
①試験時間
去年は数学①(「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」)と数学②(「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」)で区分分けされており、試験時間が70分、60分と異なっていました。
今年も数学①(「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」)と数学②(「数学Ⅱ・数学B・数学C」)で区分分けされていますが、試験時間はどちらも70分になります。
②数学Aの出題範囲
去年は「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」から問題を選択解答する方式でした。
しかし、今年は「図形の性質」「場合の数と確率」の2項目に対応した問題の為、全てを解答する必要があります。
③数学Cの出現
去年は数学Bまでしかなく、数学②での数学Bについては「数列」「ベクトル」「確率分布と統計的な推測」から問題を選択解答する方式でした。
今年からは数学Cが出現し、数学②の数学Bと数学Cについては「統計的な推測」「数列」(数学B)、「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」(数学C)の4項目のうち3項目の内容の問題を選択解答する方式へ変更されます。
④簿記・会計、情報関係基礎の科目がなくなった
どうしても受けたい旧課程履修者は経過措置を利用して出願時に申請が必要です。
注意点と対策
数学②は試験時間が10分プラスされたので、時間配分に注意して解きましょう!
10分プラスされたからといって、変に時間配分を変えたりするのは得策とはいえません。
今までの過去問で時間配分を決めていた人はそれを変えずに、見直しの時間に使いましょう。
また数学②においては、数学Cの出現により「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲に加わったので、選択する人は注意して下さいね!
理科
去年と今年の違い
①基礎科目の統合
去年までは「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」が理科①として用意されていましたが、今年は「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」という科目に統合されました。
去年の2科目受験の際に組み合わせのパターンが複数あり複雑だったのが改善されたようです。
注意点
選択科目の「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4つを出題範囲範囲としていますが、そのうち2つだけを選択解答する形式なので注意しましょう。
外国語
去年と今年の違い
特に変更点はありません。
注意点と対策
変更点はありませんが、去年リーディングの文章量が増え難化したことから、共通テストの過去問に慣れすぎていると感じている人は長文を早く正確に解く練習の機会を増やしましょう!
その他変更点
去年と今年の違い
①新科目「情報」の追加
②試験時間割の変化
国語が90分に延長されたことから、試験時間が13:00~14:30に変更になりました。
よって全ての時間割が国語以降、去年とは10分ずれていきます。
注意点と対策
たとえ旧課程履修者であっても情報は受けなくてはなりません。
経過措置として、新課程履修者だけに有利にならないよう旧課程での「社会と情報」という科目に対応した選択解答をすることが可能になっています。
また、大学受験という舞台では想像以上に体力の消耗が激しいので、10分延長により集中力を切らさないよう休み時間の過ごし方に気をつけましょう!
おわりに
ざっくりと紹介してきましたが、共通テストの概要をつかめましたか?
受験案内は重要事項が沢山書いてあるので、必ず1度は目を通してみましょう!